神奈川県公立高校入試のしくみ
神奈川県公立高校入試とは
神奈川県公立高校入試とは神奈川県の公立高校に入学するための試験です。
他の都道府県と同じで、入試当日の試験(5科目が基本)の得点と、
「内申点」と一般に言われる調査書で合否を決めます。
以前は面接が行われていましたが、2024年入試からなくなりました。
では、具体的にどのように合否を決定するのかみてみましょう。
神奈川県では2段階選抜という方法をとっています。
まず、得点になる要素を説明します。
全部で4つあります。
1つ目はいわゆる「入学試験の得点」です。
5科目を基本として、1科目100点で500点満点です。
(各学校の判断で2科目まで2倍の傾斜配点をすることもできます。)
ただし、合否判定の時は合計点を100点満点に換算します。
つまり、5で割った数字になると思ってください。
例えば、357点だった生徒さんは「71.4点」です。
2つ目は「特色検査」です。
内容は実技・面接・自己表現の中から実施され、100点満点です。
(特色検査を実施する場合、学力試験が3〜4科目になることもあります。)
次に調査書です。みなさんは「内申点」ということが多いかもしれません。
2年生の時の9科目5段階の評価(45点満点)と、
3年生の時の9科目5段階の評価(90点満点)を足します。
135点満点ですね。
これをまた100点満点に換算します。
例えば、合計102という生徒さんは
102 ÷ 135 × 100 = 75.6
と計算します。
最後に、「主体的に学習に取り組む態度」です。
これは、3年生2学期の「主体的に学習に取り組む態度」を
A=3点、B=2点、C=1点として9科目を合計します。
27点満点で得点化し、それを100点満点にします。
例えば、23点だった生徒さんは
23 ÷ 27 × 100 = 85.2
となります。
得点が出揃ったところで、合否の決定方法です。
神奈川県では2段階選抜を行なっています。
1次選抜は「入試の得点」と「調査書」を使います。
それぞれ100点満点でしたね。
「入試の得点」と「調査書」の割合は各学校が決めます。
「2:8」から「8:2」の間で合計が10になるように決めます。
だから、4:6でも、7:3でもいいということですね。
特色検査を行った場合、さらに「1〜5」の割合で付け加えます。
具体例を見てみましょう。
厚木高校は「学力検査 6 : 調査書 4 : 特色検査 2」です。
横浜平沼高校は「学力検査 5 : 調査書 5 : 特色検査 1」です。
仮に、学力検査 372点、調査書 102点、特色検査 80点としましょう。
厚木高校では、学力検査 428.4点・調査書 302.4点・特色検査 160点
合計 890.8点
横浜平沼高校では、学力検査 372点・調査書 378点・特色検査 80点
合計 830点
となります。
2次選抜は「学力検査」と「学習に取り組む態度」を使います。
「学力検査」と「学習に取り組む態度」の割合は
2:8〜8:2の間で合計10になるように各学校が決めます。
「特色検査」の割合は1〜5です。
これも学校によって差があります。
厚木高校では、学力検査 7 :学習に取り組む態度 3:特色検査 2、
横浜平沼高校では学力検査 8 :学習に取り組む態度 2:特色検査 2
となっています。
複雑に見えるけど、それほどでもないですよ。
各学校でどんな割合になっているのかをしっかり把握して、
特色検査についても、事前の練習をしっかりとしておくことが大切です。
内申点の割合が高い学校は普段の学習の成果が問われます。
1・2年生のうちから「受験勉強!」と意気込まず、
普通に学習を進めていくことが大切です。
1・2年生の皆さんはまず定期考査で得点を取ること、
うまくいかなかった時に、反省・改善をすることから始めてみましょう。
もちろん、Soleadoは皆さんと一緒に学習を進めていくオンライン塾です。
家庭学習の進捗などもみていきますので、ぜひご利用ください。
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