公立高校入試 作文の書き方
まず、問題をご覧ください。大問5です。同じような問題はさまざまな都道府県で出題されています。
問題
解説
さて、回答を考えてみてください。
このブログを見ていただいている方は大人の方もいるかもしれません。
逆に小学生や中学1、2年生の方もいるかもしれません。
みなさん、自分なりに考えてみてください。
例えば、私が作文をしてみます。
私はBさんの意見の方がいいと思う。理由は2つある。1つ目は参加者が直接来ないことで感染症の拡大をを防げるからだ。新型コロナウイルス感染症の拡大は以前ほどではないが、現在もインフルエンザなどによる学級閉鎖がみられる。今は受験の時期なので用心するに越したことはない。2つ目は参加者の発信の容易さである。学校の授業でICT機器を使うと、生徒から発信する機会が非常に多い。また、1対1で話すのも簡単だ。たくさんの参加者がいると尻込みしてしまう人もいる。以上の点からBさんの意見に賛成する。
ちょっと苦労しましたが、240文字ちょうどに収まりました。
さて、みなさんに考えてもらいたいのは、これをどのように採点するかです。
配点は20点!かなり高配点ですね
では、配点の基準を見てみましょう。
いかがですか?
ポイントを見てみましょう。
「目的に応じた適切な記述か」
これは、きちんと要求されていることを回答しているか、ということでしょう。
Aさん、Bさんどちらの意見に賛成か。そして、その理由が書けているかで採点されます。
「字数が条件に合っているか」
これはそのままですね。200字から240字以内で書くようにしましょう。
当然、1文字でも多かったり少なかったりしてはいけません。
個人的にはこれが一番大変でした。
「立場を明確にして、自分の意見を筋道立てて述べているか」
まず、自分の立場を明確にする。したがって、Aさんの意見とBさんの意見どちらに賛成かが明確になっていなければいけません。
さらに、自分の意見ですが、この場合理由の部分でしょう。
これも筋道立てて説明していなければいけません。
文体に統一性や妥当性があるか。主述関係や係り受けが適切であるか。
文体については、「デス、マス調」で統一するか、「デアル調」で統一するかです。
どちらがいいということはありませんが、統一することは大切です。
主述関係、係り受けについては文章を書くときにとても大切なものです。
しかし、意外と守るのが難しい点でもあります。
一番多いのは省略してしまうこと。
頭の中では何を書きたいかわかっているのですが、
文章にすると省略すると他の意味にも捉えられる文章になっていることがあります。
また、一文一文を「。(句点)」で区切ればいいのですが、
「〜で、〜で、〜。」というようにつなげてしまうということもあります。
複数の文章をつなぐときにきちんと接続詞を使えばいいのですが、
短い時間で推敲もせずに書いていると主語と述語がおかしな文章になってしまうことも
少なくありません。
語句が適切に使用されているか。誤字脱字がないか。
これについても、このままの意味でいいと思います。
普段からの漢字練習、辞書をきちんと引いているかが試されます。
得点するには?
まず、闇雲に練習するのはやめましょう。
来年の採点基準がどうなるかはわからない部分もありますが、
とりあえず過去の採点基準で構いません。
自分の書いた文章を採点基準と照らし合わせてみましょう。
また、他の人の目を通すことも大切です。
ぜひ、指導者に添削・アドバイスをもらいましょう。
Soleadoでは、作文の添削指導なども行なっております。
来年に向けた指導ももちろん、
受験直前の確認にもご利用ください。