【中学受験2027 時事②】日本の原油はどこから?ホルムズ海峡の重要性

2026年2月、中東でアメリカ・イスラエルとイランの戦争が始まり、ホルムズ海峡の通航が制限されました。日本のエネルギーとのつながりを整理します。

この記事は、中学受験2027年入試対応「重大時事ニュース完全攻略テキスト」第2章「経済・社会・くらし」の最初の項目(テキスト部分)を、そのまま公開したものです。事実のみを整理しています。

① ニュースのあらまし

2026年2月、中東でアメリカ・イスラエルとイランの戦争が始まり、イランがホルムズ海峡の通航を制限しました。ホルムズ海峡は、日本が輸入する原油の多くが通る海の道です。日本のエネルギーの問題が、大きく注目されました。

日付できごと
2026年2月28日アメリカとイスラエルがイランを攻撃し、戦争が始まった。イランの革命防衛隊が、ホルムズ海峡の閉鎖を発表した
3月16日日本で、民間の石油会社がたくわえている石油(民間備蓄)の放出が始まった
3月24日高市首相が、国がたくわえている石油(国家備蓄)の放出を発表した(26日から。約850万キロリットル、国内の需要の約1か月分)
4月8日アメリカとイランが、2週間の停戦で合意した(その後も、攻撃や海峡の制限はくり返された)
4月16日新潟県の柏崎刈羽原子力発電所6号機が、営業運転を始めた。東京電力の原発が営業運転に入るのは、2012年3月以来14年ぶり
6月14〜17日アメリカとイランが、戦争を終わらせるための覚書(合意文書)に署名した。しかし7月には、停戦が崩れて、また緊張が高まった
9月末ホルムズ海峡を通る原油は、戦争の前の約8割まで戻ったと分析された。一方で、タンカーへの攻撃もあった
10月15日茨城県常陸大宮市で、核のごみ(高レベル放射性廃棄物)の最終処分地を選ぶための文献調査が始まると発表された

中東の情勢は、くわしくは4-1で学びます。

② ホルムズ海峡と日本の原油

  • ホルムズ海峡は、ペルシャ湾とオマーン湾のあいだにある、せまい海峡です。イラン、オマーンなどに面しています。
  • 日本は、原油(石油のもと)のほとんどを輸入に頼っていて、その9割以上を中東から輸入しています。多くのタンカーが、ホルムズ海峡を通ります。
  • 海峡の通航が制限されたときのために、日本は石油の備蓄をしています。2026年3月21日の時点で、国家備蓄が146日分、民間備蓄が88日分、産油国との共同備蓄が6日分、合わせて240日分ありました。

ホルムズ海峡を通らないルート

ルート内容
UAE(アラブ首長国連邦)のフジャイラ港オマーン湾に面していて、ホルムズ海峡を通らずに使える。パイプラインで油田とつながっている
サウジアラビアのヤンブー港紅海に面していて、東部の油田から長いパイプライン(約1200km)で原油が送られる

ナフサ:原油から作られる、プラスチックなどの原料です。ナフサは、国内で必要な量の約6割を輸入していて、その7割以上が中東からです。ナフサが不足すると、ポリエチレンなどの製品づくりにも影響が出ます。

③ 日本のエネルギー

発電方法しくみ・特ちょう
火力発電石炭・天然ガス(LNG)・石油を燃やして発電する。燃料はほとんど輸入。二酸化炭素を出す
水力発電ダムの水が落ちる力で発電する。再生可能エネルギー
原子力発電ウランの核分裂で出る熱で発電する。二酸化炭素は出さないが、使い終わった燃料(放射性廃棄物)の処理が課題
再生可能エネルギー太陽光・風力・地熱・水力・バイオマスなど。くり返し使える。天気や風に左右される
  • エネルギー自給率:国内で供給できるエネルギーの割合です。日本は約15%と低く、ほとんどを輸入に頼っています。
  • 国のエネルギー基本計画(2025年)では、2040年度に、再生可能エネルギーを電力の4〜5割にする目標をかかげています。

④ 柏崎刈羽原発6号機の再稼働

  • 2011年の東日本大震災による福島第一原発の事故のあと、日本の原発は一度すべて止まり、新しい規制基準に合格した原発が、順に再稼働しています。
  • 東京電力の柏崎刈羽原発6号機(出力135.6万キロワット)は、2026年1月に再稼働し、トラブルによる延期をへて、4月16日に営業運転に入りました。東京電力の原発としては、福島第一の事故のあと初めてです。
  • 東京電力は、審査に合格している7号機を、2029年8月以降に再稼働させたい考えです。

⑤ 核のごみ(高レベル放射性廃棄物)の最終処分

原子力発電で使った燃料から出る、とても強い放射線を出す廃棄物を高レベル放射性廃棄物(核のごみ)といいます。日本では、地下300メートルより深い安定した地層にうめる「地層処分」が計画されています。

処分地を決めるための調査は、3つの段階で行われ、全体で20年ほどかかる見通しです。調査を進めるのは、NUMO(原子力発電環境整備機構)です。

文献調査 → 概要調査 → 精密調査
文献調査をしている場所都道府県
寿都町(すっつちょう)・神恵内村(かもえないむら)北海道(2020年から)
玄海町(げんかいちょう)佐賀県
南鳥島(みなみとりしま)東京都(小笠原村)
常陸大宮市(ひたちおおみやし)茨城県(2026年10月15日に発表。全国5例目)
  • 文献調査:断層や火山などの資料を調べる。受け入れた自治体には、国から最大20億円が出る。
  • 現時点で、次の段階の概要調査に進んだ自治体はありません。

動画で見てみよう
南鳥島での文献調査の申し入れ(2026年3月3日のニュース)(YouTubeで見る)
配信:TBS NEWS DIG(YouTube)

やってみよう:入試形式の記述問題(第2章の記述プリントより)

2026年2月、中東の情勢が悪くなり、日本は原油の輸入に心配をかかえました。日本は、原油などの原料や燃料を輸入し、それを加工した工業製品を輸出して成り立つ国だといわれます。このような貿易のしかたを何といいますか。「原料」「製品」の2語を使って、60字以内で説明しなさい。

解答例と採点の目安を見る

解答例:加工貿易といい、原料や燃料を輸入して、工業製品にして輸出する貿易。

採点の目安(10点満点):

  • 加工貿易(3点)
  • 原料や燃料を輸入する(3点)
  • 工業製品にして輸出する(4点)

「重大時事ニュース完全攻略テキスト」2027年入試対応

2025〜2026年の重大ニュースを、事実だけで整理したA4・PDFのテキストです。全6章+巻末資料(全41項目)。各章に、入試形式の「記述プリント」(10問)がつきます。この記事は、第2章の1つ目の項目です。

商品価格(税別)
テキスト1冊(1章ぶん、第1〜6章から選べます)900円(税込990円)
テキスト全6冊セット3,000円(税込3,300円)
14回セット(授業料5,000円×14回、入塾料0円、テキスト全6冊+巻末資料+記述プリントの添削つき)70,000円(税込77,000円)

テキストを買った方は、範囲を決めて1コマ(50分)5,000円(税別)の授業も受けられます。入塾料はかかりません。

→ くわしくはこちら(ご案内ページ)

明日(10月21日)は、第3章の最初の項目「大地震の脅威と防災」を公開します。

お申し込み・お問い合わせはこちら

お申し込みの種類(テキスト1冊/全6冊セット/14回セット)をお選びください。くわしい内容はご案内ページにあります。

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