【中学受験注目校】浦和実業中〜特色ある英語教育〜

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1 学校の概要

浦和実業学園中学校は、埼玉県さいたま市南区に位置する、中高一貫教育を提供する共学の私立中学校です。
学校法人九里学園によって運営されており、その歴史は創立者九里總一郎先生が掲げた校訓に遡ります。

建学の精神は「実学に勤め徳を養う」という言葉に集約されています。
これは、実社会において真に役立つ学問を修得する「実学教育」と、
人としての優しさや礼節を身につけ、豊かな人間性を育む「徳育教育」を両輪とすることを意味しています。

教育目標としては、「知育」「徳育」「体育」の三つのバランスが取れた人間の育成を掲げています。
個々の生徒が持つ個性を最大限に伸長させ、自主独立の精神を培う「知育」。
品性を正しくし、礼節を重んじる豊かな人間性を育てる「徳育」。
そして、健全な精神を宿すための健康な身体づくりを行う「体育」。
これらを学校生活のあらゆる場面で実践し、明朗な学園の雰囲気の中で、
将来、国家社会の有為な形成者となる人材を育成することを目指しています。

中高合わせて約3,200名が学ぶ大規模校でありながら、中高一貫部では生徒一人ひとりに寄り添った指導が行われています。

2 入試情報

浦和実業学園中学校の入試は、受験生の多様な能力や背景を評価するため、
非常に多彩な形態で実施されている点が大きな特徴です。

複数回の受験機会が設けられており、得意な科目やスタイルを活かした受験戦略を立てることが可能です。

◆ 偏差値

中学受験における難易度の目安として、
四谷大塚が公表している2025年入試結果予測(2024年実施の合不合判定テスト)の80%偏差値を見てみましょう。

浦和実業学園中学校の主要な入試回である「第1回特待(1月10日実施)」の偏差値は、
男女ともに「42」となっています。

他の日程や入試形式によっても偏差値は変動しますが、おおむね40台前半から半ばの難易度が一つの目安となります。
この偏差値帯は、基礎学力をしっかりと固めた上で、過去問対策を入念に行うことが合格の鍵となるレベルです。

◆ 倍率

近年の入試状況として、2024年度入試の結果(実質倍率)を見てみます。

浦和実業学園中学校は入試回が非常に多く設定されていますが、どの回もおおむね安定した倍率を維持しています。
例えば、「第1回午前特待」は男子が約1.7倍、女子が約1.5倍、
「第1回午後特待」は男子が約1.6倍、女子が約1.5倍でした。
他の日程、例えば「第2回午前特待」も男女ともに約1.5~1.6倍、
「第2回午後特待」では男子が約1.9倍とやや高くなりましたが、女子は約1.5倍でした。
「第3回」入試も男女ともに約1.6倍となっています。

また、公立中高一貫校との併願者も受験しやすい「適性検査型入試」も導入されており、
こちらも第1回、第2回ともに約1.3~1.4倍と、比較的落ち着いた倍率でした。

全体として、極端な高倍率になる回は少なく、着実に準備を進めれば合格のチャンスは十分にあると言えるでしょう。

◆ 入試日程

2025年度の入試は、中学受験が本格化する1月10日から複数日にわたって設定されています。
募集人員は男女合わせて80名です。

主な入試日程としては、1月10日(第1回午前特待・午後特待、適性検査型第1回)、
1月12日(第2回午前特待・午後特待)、1月17日(英語型)、
1月19日(適性検査型第2回)、1月25日(第3回)が予定されています。

試験科目と配点も入試型によって異なります。
「午前特待」や「第3回」では、4科型(国語100点・算数100点・理科50点・社会50点の合計300点満点)
または2科型(国語100点・算数100点)を選択できます。

2科型で受験した場合、各科目の得点を1.5倍し、300点満点に換算して判定されます。
4科型と2科型のどちらか高得点の方が採用されるため、2科受験生にも不利にならない仕組みです。
「午後特待」は2科型(国語100点・算数100点の合計200点満点)です。

特色ある入試として、「英語型」では国語と算数を合わせて100点、英語100点の合計200点満点で判定されます。
英語型入試では、実用英語技能検定(英検)の取得級に応じた「みなし得点」制度があり、
例えば準2級で80点、2級で90点が保証され、当日の英語試験の得点と比較して高い方が採用されるため、
英語が得意な受験生には非常に有利です。

「適性検査型」は、適性検査Ⅰ(100点)と適性検査Ⅱ(100点)の合計200点満点
(回によっては適性検査Ⅲが加わる場合もあります)で判定されます。

このように多様な選択肢から、自分に最も適した入試形態を選べる点が大きな魅力です。

3 教育・施設

◆ 教育内容

浦和実業学園中学校の教育における最大の特色は、タイトルにもある通り、
非常に充実した「英語イマージョン教育」にあります。

これは、単なる英語の授業に留まらず、学校生活全体を通じて英語に「浸る(Immerse)」環境を提供することで、
生きた英語力を養うことを目的としています。

その象徴的な取り組みが、ネイティブ教員の存在です。
各クラスには日本人担任に加え、ネイティブ教員が副担任として配属されます。
これにより、毎朝のホームルームや帰りのホームルームにおいて、
連絡事項や日常のコミュニケーションが英語で行われる機会が豊富
にあります。
休み時間や学校行事など、授業以外の場面でもネイティブ教員と英語で触れ合うことが日常となっており、
生徒たちは自然な形でリスニング力やスピーキング力を高めていきます。

さらに特筆すべきは、実技科目におけるイマージョン授業の導入です。
英語の授業が週7時間と豊富に設定されているだけでなく、
体育、音楽、美術、技術家庭といった実技科目においても、
日本人教員とネイティブ教員がペアで指導する「Wティーチャー制」が採られています

生徒たちは、工具の使い方や調理の手順、スポーツのルール、楽器の演奏法などを、
英語の指示を聞き、英語で質問しながら学びます。
これにより、教科書的な英語ではなく、実生活や専門的な活動に即した実践的な英語運用能力が磨かれます。

もちろん、英語教育以外の分野にも力が入れられています。
ICT教育としては、生徒全員にLTEモデルのiPadが貸与され、授業での調べ学習やプレゼンテーション、
家庭学習との連携など、学びのツールとして日常的に活用されています。

また、探究学習にも積極的で、国語科でのプレゼンテーションや理科での研究発表など、
自ら課題を見つけ、情報を収集・分析し、他者に伝える力を養う機会が多く設けられています。
これらの教育活動全体を通して、建学の精神である「実学」を体現しています。

◆ 施設

生徒たちの学びと学校生活を支える施設も充実しています。

2022年4月には新たな校舎(2号館)が完成し、最新の設備が整った環境で学ぶことができます。
理科実験室やPCルームなども完備され、探究的な学びをハード面からサポートしています。

学校生活に潤いを与える施設として、約36,000冊の蔵書を誇る図書室があり、生徒たちの知的好奇心を満たしています。
また、開放感あふれるカフェテリア(食堂)も生徒たちに人気で、温かい食事をとることができます。

運動施設としては、広々とした人工芝のグラウンドや体育館、最新設備を備えたスポーツスタジオなどがあり、
部活動や体育の授業で生徒たちがのびのびと活動しています。

4 併願戦略

浦和実業学園中学校を第一志望とする場合、または併願校として検討する場合、
その多様な入試日程と入試形態を最大限に活用した戦略が求められます。

四谷大塚偏差値40台前半から半ばという難易度を踏まえ、
埼玉県の1月入試を中心に併願パターンを構築することが一般的です。

◆ チャレンジ校

浦和実業学園中学校の偏差値帯(40台前半~半ば)から、さらに上位の学校に挑戦する場合、
埼玉県の偏差値50台以上の学校が視野に入ります。

具体的な学校名としては、近年人気と実績を伸ばしている大宮開成中学校(偏差値58程度)、
同じく埼玉県の人気共学校である獨協埼玉中学校(偏差値49~51程度)や春日部共栄中学校(偏差値47~50程度)、
昌平中学校(偏差値46~51程度)などが挙げられます。

男子であれば城北埼玉中学校(偏差値55程度)、女子であれば淑徳与野中学校(偏差値61程度)なども、
さらに高い目標としてのチャレンジ校となり得ます。

◆ 同等校

偏差値や入試日程、校風などが比較的近く、併願先として多く選ばれる学校群です。
浦和実業学園中学校と同じく、面倒見の良さや特色ある教育を打ち出している学校が中心となります。

具体的には、埼玉栄中学校(偏差値40~44程度)、星野学園中学校(偏差値42~45程度)、
武南中学校(偏差値40~43程度)などが挙げられます。

これらの学校は入試日も複数設定されていることが多いため、
浦和実業学園中学校の入試日と組み合わせて受験スケジュールを立てやすいでしょう。

女子であれば大妻嵐山中学校(偏差値40~42程度)も併願候補となります。

◆ 安全校

第一志望校や同等校に加えて、確実に合格を確保しておくための「おさえ」となる学校です。

この偏差値帯の受験生にとっては、偏差値40前後の学校が中心となります。
例えば、西武台新座中学校や浦和学院中学校、国際学院中学校などが候補として考えられます。
浦和実業学園中学校自体が1月10日の午前・午後から入試を開始するため、
これらの安全校で早い段階に合格を得ておくことで、精神的な余裕を持って本命の入試に臨むことができます。

5 進学実績

中高一貫教育の成果は、大学進学実績にも着実に表れています。

浦和実業学園中学校・高等学校では、特に中高一貫部の生徒たちの進学実績が近年伸びている点が注目されます。
学校が公表している2024年度の大学入試(2023年度卒業生)における中高一貫部の合格実績を見てみると、
国公立大学に6名(埼玉大学、千葉大学など)が合格しています。

また、難関私立大学への合格実績も堅調です。
早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学を合わせた「早慶上理」には14名の合格者を出しています。
さらに、学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学からなる「GMARCH」グループには、
合計37名の合格者を輩出しています。

これらの実績は、数年前(例えば2022年度のGMARCH合格者10名)と比較しても大きく伸長しており、
6年間の一貫教育、特に特色ある英語教育や実学教育が大学受験においても成果を結び始めていることを示しています。

6 まとめ

浦和実業学園中学校は、「実学に勤め徳を養う」という建学の精神のもと、
未来の実社会で活躍できる人材の育成を目指している学校です。

特に、ネイティブ教員が副担任として日常的に関わり、実技科目まで英語で行う「イマージョン教育」は、
他校にはない大きな魅力であり、生きた英語力を身につけたいと考えるご家庭にとって理想的な環境と言えるでしょう。

また、1月10日から始まる多様な入試形態は、受験生一人ひとりの得意分野を活かすチャンスを広げています。

このような特色ある学校への合格を確実にするためには、基礎学力の定着はもちろんのこと、
学校の特色に合わせた対策が必要となります。
特に浦和実業学園中学校の場合、2科・4科選択制や英語型入試、適性検査型入試など、
どの入試形態を選択するかによって対策も変わってきます。

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