【中学受験】開智所沢中学校の偏差値は上がる？上がらない？

みなさんからの応援が
ブログ執筆をする上で、
大変な励みになります。

ぜひ、上のリンクをクリックをお願いします。

開智所沢中学校の偏差値推移――驚異的な上昇の背景

開智所沢中学校は、2024年の開校以来、埼玉県の中学受験市場で圧倒的な存在感を放っています。

初年度から7500名以上の応募者を集め、2025年度には出願者数が1万5000人を超える勢いとなりました。
これは、長年埼玉の中学入試をリードしてきた栄東中学校をも上回る数字であり、
「開智旋風」と呼ぶにふさわしい現象です。

この人気は偏差値にも如実に表れており、開校当初は47前後だった予想偏差値が、
2025年度入試では50台半ばまで上昇しました。特待入試では60を超える回も出てきており、
受験生のレベルも年々高まっています。

日能研や四谷大塚などの大手模試でも、開智所沢の偏差値は大幅に上昇しています。

例えば、日能研のR4偏差値では、1月10日の第1回入試で予想52から結果54へ、特待A入試では予想59から結果64へ、
算数特待入試では予想55から結果66へと、いずれも大幅な上昇を記録しました。

四谷大塚のデータでも、開校初年度の46～47から、2025年には全入試回で偏差値が大きく上がっています。

来年度の偏差値はどうなる？――上昇予測とその根拠

2026年度入試に向けて、開智所沢中学校の偏差値がさらに上昇するという見方が一定数存在します。

まず、開智グループ全体の大学合格実績の向上が大きな要因です。
2024年の実績では国公立大学171名、早慶上理406名、GMARCH692名という堅実な数字を示しており、
これらの実績が受験生や保護者の信頼を獲得しています。

また、開智所沢はJR武蔵野線東所沢駅から徒歩圏内という立地の良さもあり、都内や近隣県からのアクセスが抜群です。
都内の共学進学校が限定的である現状において、開智所沢は貴重な選択肢として位置づけられ、
特に偏差値55～57程度の共学校が都内に少ないという市場環境が、同校の需要を下支えしています。

さらに、開智所沢は開智中学校との合同入試を実施しており、
同じ試験問題で両校の合格判定が受けられるというシステムも受験生の増加に拍車をかけています。

2025年度の入試では、合格基準点が開智本校と全く同じ206点であったことから、
実質的に同レベルの学力が要求されるまでになりました。

このような状況から、今後も「前受け校」だけでなく「第一志望校」としての地位がさらに高まる可能性があります。

教育内容の充実も見逃せません。グローバル教育やICT活用、国際バカロレアプログラムの導入予定など、
時代のニーズに合致した教育方針が受験生の関心を引いています。
こうした要素が重なり、開智所沢中学校の偏差値は今後も上昇傾向を維持する可能性が高いと考えられます。

偏差値が維持、あるいは若干下がるという予測とその根拠

一方で、2026年度入試において偏差値が維持、もしくは若干下がるという見方も根強く存在します。

最大の理由は、2025年入試での急激な上昇に対する反動です。
新設校は開校から数年間、偏差値が大きく変動しやすい傾向があります。

実際、日能研の2026年予想R4偏差値では、算数特待入試で結果66から予想65へ1ポイント下方修正が行われており、
模試実施機関も一定の調整を見込んでいることがうかがえます。

また、2025年度は志願者数が爆発的に増加し、学校側も比較的多くの合格者を出したため、実質倍率が抑制されました。

今後は学校側が合格者数をより慎重に調整することで、偏差値が安定化する可能性が高まります。
さらに、受験生の動向や競合校の状況、首都圏全体の受験環境の変化も偏差値に影響を与える要素です。
2026年度は11年ぶりの「サンデーショック」も予想されており、
これが受験動向にどのような影響を与えるかも注目されています。

このように、新設校特有の不安定さや、学校側の合格者数調整、受験市場全体の変化などを考慮すると、
2026年度の偏差値は2025年の水準を維持しつつ、一部の入試回で微調整が行われる可能性が高いといえます。