【中学受験】　自由、でも一体感！　〜女子聖学院中〜

女子聖学院中学校の魅力とは

東京都北区、駒込駅から徒歩7分の閑静な住宅街に佇む女子聖学院中学校は、2025年に創立120周年を迎える伝統校です。プロテスタント系ミッションスクールとして「神を仰ぎ人に仕う」を建学の精神に掲げ、
キリスト教教育と女子教育を二本柱に、時代に即した柔軟な教育を実践しています。

毎朝の礼拝や豊かな学校行事、そして生徒一人ひとりの個性や賜物を大切にする校風が特徴です。
生徒同士は「私は私らしく、あなたはあなたらしく」という理念のもと、
互いの違いを認め合い、自由な雰囲気の中にも強い一体感と団結を育んでいます。

偏差値と受験者数の推移から見る人気の高さ

女子聖学院中学校は、近年中学受験市場でも安定した人気を誇ります。

2025年度の出願者数は累計で約679名と、例年600名を超える出願が続いています。

入試回ごとの受験者数も各回で40〜120名と多く、
特に2月1日の第1回・第2回（スカラシップ）や2月2日の第3回は毎年高い志願倍率を記録しています。

四谷大塚の偏差値データによると、2025年度の80%合格偏差値は43〜55、50%偏差値は40〜52程度で推移。
特にスカラシップ入試は偏差値が高めに出ており、中堅女子校としては高い水準を維持しています。

出願者数・受験者数ともに安定して多く、偏差値も堅調なことから、
女子聖学院中学校は今なお中学受験生と保護者から厚い支持を集める人気校であることがわかります。

教育内容と施設が支える人気の理由

女子聖学院中学校の教育は、キリスト教主義に基づき「自分と他者の肯定感」を育むことを重視しています。

毎朝の礼拝や「Be a Messenger（語ることばをもつ人を育てます）」という教育目標のもと、
国語・英語での発信力育成やディベート・スピーチなどの機会が豊富です。

体験的な学びや課題探究型学習、SDGsに関するプロジェクトなど、現代的な教育にも積極的に取り組んでいます。

習熟度別クラスは原則設けず、生徒一人ひとりの成長を重視したきめ細かな指導が行われています。

放課後にはチューター常駐の自習室（JSGラーニングセンター）や学習室が開放され、
学習サポート体制も充実しています。

施設面でも、2008年に竣工したゴシック建築をイメージした校舎は、伝統と新しさを兼ね備えています。
パイプオルガンのある礼拝堂や最新鋭の学習支援施設など、教育理念を体現する環境が整っています。

部活動やプロジェクト活動も盛んで、吹奏楽やチアリーディング、ディベート、演劇など
多彩な活動が生徒の個性を伸ばしています。

併願校と併願戦略

女子聖学院中学校の受験生は、併願校選びにも戦略性を持っています。

偏差値の高い併願校としては吉祥女子、鴎友学園女子、豊島岡女子、頌栄女子学院、
香蘭女学校、広尾学園などが挙げられます。

これらは偏差値60以上の難関校で、女子聖学院を併願校として受験するケースも多いです。

同程度の偏差値の併願校には恵泉女学園、山脇学園、大妻中野、富士見、三輪田学園などがあり、
いずれもミッション系や伝統校が中心です。

偏差値の低い併願校には共立女子、和洋九段女子、文京学院女子、跡見学園などが含まれ、
複数回受験や安全校として組み合わせる受験生もいます。

併願戦略としては、2月1日の本命校受験に向けて1月の埼玉・千葉校で合格を確保し、
2月1日以降は女子聖学院を中心に、難関校や同レベル校、押さえの学校を組み合わせるパターンが主流です。

入試回ごとに合格可能性を分散させることで、精神的な余裕を持って本番に臨む受験生が多い傾向です。

進学実績の高さ

女子聖学院中学校は、進学実績の面でも着実な成果を上げています。

2024年度の大学合格実績では、早稲田・慶應・上智・東京理科大・国際基督教大（早慶上理ICU）で計4名、
GMARCH（学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政）で18名が合格しています。

国公立大学では毎年1〜2名が合格し、お茶の水女子大学や千葉大学などの難関校にも進学者を輩出しています。
医学部医学科への合格も近年増加傾向で、2024年度は2名が合格。
美術・音楽系や海外大学への進学実績もあり、幅広い進路選択が可能です。

入試傾向と受験対策

女子聖学院中学校の入試は、算数・国語・理科・社会の4科型、または2科型が基本です。

算数は計算問題と応用問題がバランスよく出題され、図形・数列・規則性・速さなど幅広い分野が頻出します。
前半の計算力を試す基本問題の配分が大きく、応用問題では図形の比重が高くなっています。

国語は長文読解が中心で、説明文や物語文、知識問題が出題されます。
指示語や心情把握、記述力が重視されるため、日々の演習で読解力を養うことが重要です。

理科・社会は基礎問題が中心で、幅広い知識と時事問題への対応が求められます。
地理では地図やグラフの読み取りが必須です。

英語・表現力入試では、英検3級程度のリスニングや課題文暗誦、自己紹介などが評価されます。
いずれの科目も、基本事項の徹底と演習量の確保が合格へのカギとなります。

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