【中学受験注目校】桐生大学附属中学校〜生徒が何かで輝ける学校〜

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1 学校の概要

群馬県桐生市にキャンパスを構える桐生大学附属中学校は、
「社会に出て役立つ人間の育成」を建学の精神として掲げる、男女共学の私立中学校です。
2011年に開校し、併設型の中高一貫教育を提供しています。
桐生大学の附属校であり、大学キャンパス内に位置することから、アカデミックな環境が整っている点が特徴です。

教育理念として「実学実践」を掲げており、
その具体的な行動指針として『知(自ら知り)、考(自ら考え)、行(自ら行い)、確(自ら確かめる)』という
「知行考確」を定めています。

単なる知識の詰め込みではなく、生徒自らが主体的に学び、考え、行動し、
それを振り返るというプロセスを重視した教育が展開されています。

『生徒一人ひとりが輝く学校』をキャッチコピーに、少人数制教育の利点を最大限に活かし、
生徒と教員の距離が近いアットホームな校風が魅力です。
生徒一人ひとりの個性や能力に寄り添い、それぞれの長所を伸ばすためのきめ細かな指導が行われています。

「こころの教育」にも力を入れており、生徒の精神的な成長や人間力の醸成を大切にしています。
2026年度からは校名を「桐生第一中学校」に変更し、
中高一貫校としての連携をさらに強化していくことも発表されており、今後の発展が一層期待される学校です。

2 入試情報

桐生大学附属中学校の入試は、
推薦入試、一般入試(1期・2期)、特別入試と、受験の機会が複数回設けられているのが特徴です。

一般入試では、国語と算数の2教科型を基本としながらも、国語の代わりに英語を選択できるなど、
多様なバックグラウンドを持つ受験生に対応しています。

◆ 偏差値

桐生大学附属中学校の偏差値は、各種受験情報サイトによると40から45程度とされています。

これは群馬県内の私立中学校の中では、中堅的な難易度に位置します。

ただし、中学受験における偏差値は、受験する模試の種類や母集団によって変動するものです。
特に四谷大塚の偏差値は、首都圏の難関校を受験する層が多く含まれるため、
地方の学校の偏差値は一つの目安として捉える必要があります。

大切なのは、過去問との相性や学校の教育方針がお子様に合っているかどうかを見極めることです。

◆ 倍率

過去の入試倍率(受験者数や合格者数)については、
学校の公式ウェブサイトなどでは詳細なデータが公表されていないようです。

学校の事業報告書によれば、先進的な教育内容や奨学生制度の導入により、入学者は増加傾向にあるとされています。
具体的な倍率や受験生の動向については、学校説明会や個別相談会などの機会に、
直接学校側に確認するのが最も確実な方法です。

少人数制を掲げているため、募集定員自体が60名(2025年度)と限られており、
関心が高まれば倍率は変動しやすいと考えられます。

◆ 入試日程

2025年度(令和7年度)入試について、記事執筆時点(2025年11月)から受験可能な主な日程は以下の通りです。
一般入試の1期は既に終了していますが、2期と特別入試がこれから控えています。

一般入試(2期)の試験日は2025年12月20日(土)です。
出願期間は2025年12月2日から12月16日までとなっています。
また、年明けの2025年3月1日(土)には特別入試が実施されます。
こちらの出願期間は2025年2月21日から2月28日までです。

試験科目は、一般入試では国語と算数の2教科(各45分)が基本です。

特徴的な点として、国語の代わりに英語(英検3級程度)を選択して受験することが可能です。
英語学習に力を入れてきた受験生にとっては大きなアドバンテージとなるでしょう。

加えて、本人および保護者同伴の面接が課されます。
進学スポーツコースを志望する場合は、面接終了後に実技試験も行われます。
特別入試では、国語と算数の「基本確認問題」と面接、そしてスポーツコース志望者は実技試験となります。

3 教育・施設

桐生大学附属中学校は、『生徒一人ひとりが輝く』ための環境づくりとして、
特色ある教育プログラムと充実した学習環境を提供しています。

◆ 教育内容

教育の大きな柱として、「特別進学コース」と「進学スポーツコース」の2コース制を採用しています。

特別進学コースは、国公立大学や難関私立大学への進学を目指し、
ハイレベルな学力と探究力を育成することに重点を置いています。

一方、進学スポーツコースは、サッカーや軟式野球などの特定の部活動に打ち込みながら、
文武両道で大学進学を目指すコースです。

特筆すべきは、先進的なICT教育への取り組みです。生徒全員にChromebook(ノートパソコン)が1人1台貸与され、
授業や家庭学習で日常的に活用されています。

クラウドベースでの協働学習やプレゼンテーション、オンライン英会話など、ICTをツールとして使いここなし、
「考える力」や「表現力」を養う教育が実践されています。

また、「クエストエデュケーションプログラム」と呼ばれる探究学習も導入されています。
これは、実在する企業からのミッション(課題)に対して、
生徒たちがチームで答えを探究し、発表するというプログラムです。
実社会とのつながりの中で、課題発見能力や協働性、論理的思考力を育むことを目的としています。

さらに、国際教育にも力を入れており、オンライン英会話プログラムや国際交流を通じて、グローバルな視野を養います。
日本の伝統文化である「箏」や「能」の授業がカリキュラムに組み込まれているのもユニークな点です。

◆ 施設

学校は桐生大学のキャンパス内に位置しており、
中学生も大学のアカデミックな雰囲気の中で学校生活を送ることができます。

中学校専用の校舎に加え、大学の施設の一部(図書館や食堂など)を利用できる可能性がある点は、
附属校ならではの大きなメリットと言えるでしょう。

図書館には専門書も含め多くの蔵書があり、生徒の知的好奇心や探究活動を力強くサポートします。
また、学生食堂(カフェテリア)を利用できれば、
中学生のうちから大学生に混じって食事をとるという貴重な経験もできます。

グラウンドや体育館などの運動施設についても、大学と連携しながら活用されていると考えられます。
詳細な施設利用については、学校見学などの際に確認してみることをお勧めします。

4 併願戦略

桐生大学附属中学校を第一志望とする場合、あるいは併願校として検討する場合、
群馬県内および近隣県の受験動向を踏まえた戦略が必要です。

偏差値が40台前半であることから、様々な学力層の受験生が併願パターンに組み込む学校と言えます。

◆ チャレンジ校

桐生大学附属中学校を第一志望とする生徒が、
さらに上位の学校に挑戦する場合、群馬県内では新島学園中学校(偏差値49程度)が候補となるでしょう。
新島学園はプロテスタント系の学校で、独自の教育方針を持つ人気校です。

また、群馬県立中央中等教育学校などの公立中高一貫校は、適性検査型であり私立型の入試とは傾向が異なりますが、
高いレベルでの挑戦として併願するケースも考えられます。

◆ 同等校

偏差値帯や地域性で、桐生大学附属中学校とよく比較検討されるのが共愛学園中学校(偏差値44~45程度)です。
共愛学園もICT教育や英語教育に力を入れている学校であり、
校風や教育内容を比較して、よりお子様に合う学校を選択することが重要になります。

両校ともに群馬県東部に位置していますが、通学の利便性も考慮すべき点です。

◆ 安全校

桐生大学附属中学校を第一志望とする場合、安全校の選択肢は限られてきます。

群馬県内の私立中学校で、この偏差値帯より下に位置する学校は多くありません。
そのため、桐生大学附属中学校の入試日が複数回あることを利用し、
1回目(一般1期)で不合格だった場合に2回目(一般2期や特別入試)で再挑戦するという形がまず考えられます。

また、栃木県や埼玉県の偏差値40前後の私立中学校
(佐野日大中等教育学校、昌平中学校、本庄東高等学校附属中学校など)を通学可能圏として検討するか、
万が一の場合は地元の公立中学校へ進学するという選択肢を確保しておくことが現実的な戦略となるでしょう。

5 進学実績

桐生大学附属中学校は併設型の中高一貫校であり、
卒業後は内部進学により桐生第一高等学校に進む生徒が大多数です。
したがって、中学受験の段階では、その出口となる高校の大学進学実績を参考にすることになります。

桐生第一高等学校(学校法人桐丘学園)の発表によれば、令和5年度(2023年春)の大学入試では、
国公立大学に6名、私立大学に171名が合格しています。
また、令和4年度(2022年春)は国公立大学10名、私立大学142名という実績でした。

過去の実績には、筑波大学や秋田大学などの国公立大学、
また私立大学では早稲田大学、慶応義塾大学、
GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)、
日本大学など、幅広い大学への合格実績があります。

中高一貫の「特別進学コース」の生徒たちが、これらの難関大学合格の中心となっていると推測されます。

附属校のメリットを活かし、大学受験を見据えた6年間の計画的な学習指導が行われていることがうかがえます。

6 まとめ

桐生大学附属中学校は、「実学実践」の理念のもと、生徒一人ひとりが持つ「輝き」を大切に育む学校です。
先進的なICT教育や深い探究学習、そして「こころの教育」を通じて、
これからの社会で本当に役立つ力を育成しようという強い意志が感じられます。

国語の代わりに英語を選択できる入試制度や、スポーツと学習を両立させるコース設定など、
多様な生徒の可能性を受け入れる懐の深さも魅力です。

このような特色ある学校への進学を考える際、お子様一人ひとりの個性や学習状況に合わせた対策が不可欠です。

オンライン・完全個別指導塾Soleadoでは、生徒様の現在の学力と志望校の傾向を分析し、
最適な学習プランをオーダーメイドで作成します。

桐生大学附属中学校が重視する「考える力」や「表現力」は、一方的な授業ではなく、
対話型の個別指導によってこそ効果的に伸ばすことができます。

「うちの子も、この学校で輝けるだろうか」
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