【中学受験注目校】春日部共栄中〜賑やかで、楽しく、しっかり勉強〜

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1 学校の概要
春日部共栄中学校は、埼玉県春日部市にキャンパスを構える、中高一貫の共学校です。
高校は1980年に設立され、輝かしいスポーツの実績と着実な進学指導で知られていますが、
中学校は2000年代に開校し、中高一貫教育校として新たな歴史を刻んでいます。
学校全体の建学の礎となっているのは「至誠一貫(しせいいっかん)」という精神です。
これは、いかに困難な時代であっても、この上ない誠実さ、真心を持ち続けることを意味しています。
この精神に基づき、「自主自律」「明朗勤勉」「協調奉仕」という校訓が掲げられています。
生徒一人ひとりが自ら考え行動し、明るく勉学に励み、他者と協力して社会に貢献する人物になることを目指しています。
校風は、タイトルにもある通り「賑やかで、楽しく、しっかり勉強」という言葉がよく似合います。
これは、同校が「文武両道」を教育のモットーとして強く推進していることに由来します。
学校行事や部活動は非常に活発で、生徒たちはエネルギッシュに活動しています。
特に水泳部や野球部などは全国レベルで活躍しており、学校全体に活気をもたらしています。
その一方で、学習面では「自主自律」と「自学自習力の強化」を目的とした教育改革が進められており、
生徒が主体的に学ぶ環境が整備されています。
活発な学校生活と充実した学習指導の両立こそが、春日部共栄中学校の最大の魅力と言えるでしょう。
2 入試情報
春日部共栄中学校の入試は、埼玉県の入試解禁日である1月10日から複数回にわたって実施されます。
受験生の多様なニーズに応えるため、午前入試・午後入試、2科・4科選択、特待生選抜など、
多彩な入試形態が用意されているのが特徴です。
これにより、受験生は自身の得意分野や併願校のスケジュールに合わせて、
柔軟に受験プランを組み立てることが可能になっています。
◆ 偏差値
春日部共栄中学校の偏差値は、中学受験におけるスタンダードな指標の一つである
四谷大塚の「80偏差値(合格可能性80%ライン)」を参考にすると、おおむね40前後の水準に位置しています。
2024年入試の結果に基づく具体的な数値を見ると、
第1回午前の4科入試で男子が39、女子が40となっています。
また、第1回午後の2科入試では男子40、女子41、
第2回午前の4科入試では男子40、女子41、
そして特待生選抜を兼ねた第4回午前入試では男子41、女子42となっています。
埼玉県の共学校の中で、確かな進学実績を持つ中堅校として、安定した人気と難易度を保っています。
◆ 倍率
過去の入試結果を見ると、春日部共栄中学校の人気が伺えます。
例えば、直近の入試結果における実質倍率(受験者数÷合格者数)を見てみると、
多くの試験回で1倍台後半から2倍を超えています。
特に2024年度入試では、第1回午前の「IT医学サイエンスコース」が約1.86倍、
「プログレッシブ政経コース」が約1.74倍でした。
第1回午後も両コースともに約1.6倍台です。
注目すべきは第2回午前で、両コースともに実質倍率が2.18倍と高くなっています。
また、第2回午後の特待入試も両コースともに2.0倍を超えるなど、
特待生合格や上位コース合格を目指す受験生による激しい競争が繰り広げられています。
全体として、どの入試回においても決して油断はできず、確実な得点力が求められることが分かります。
◆ 入試日程
ここでは、来年度の主な入試日程を紹介します。
募集人員は全日程合計で「プログレッシブ政経コース」が80名、「IT医学サイエンスコース」が80名です。
試験日は、埼玉県の入試解禁日である2026年1月10日(土)に、
第1回午前(4科)と第1回午後(2科または4科)が実施されます。
第1回午後は本校会場のほか、大宮にも受験会場(2科のみ)が設けられる予定です。
翌日の1月11日(日)には、第2回午前(4科)と第2回午後特待入試(4科)が行われます。
さらに、1月13日(火)に第3回(2科)、1月15日(木)に第4回特待チャレンジ入試(2科)が設定されています。
試験科目の配点は、
4科入試が国語100点(50分)、算数100点(50分)、理科50点(30分)、社会50点(30分)の合計300点満点です。
2科入試は国語100点(50分)、算数100点(50分)の合計200点満点となります。
3 教育・施設
春日部共栄中学校は、生徒の知的好奇心を引き出し、未来社会で活躍するための力を育む教育プログラムと、
それを支える充実した施設環境を誇っています。
2022年度からは「二期制」「完全5日制」「45分7限制授業」を導入し、
生徒の「自学自習力」の強化を目的とした教育改革を推進しています。
◆ 教育内容
教育の大きな柱となっているのが、2022年度から新設された2つのコース制です。
「IT医学サイエンスコース」は、高度な数学力を基盤に、論理的思考力と実践力を養い、
将来の理系分野(医学、IT、研究開発など)でリーダーシップを発揮できる人材の育成を目指します。
中学校としては日本初となるプログラミング学習ソフト「コードコンバット」を導入し、
ゲーム感覚で実践的なプログラミングスキルを学ぶことができます。
また、水耕栽培やカブトムシの観察といった体験型学習、医療機関と連携した「メディカル入門講習」など、
興味関心を深めるプログラムが豊富です。成績優秀者には数学の「飛び級制度」も用意されています。
もう一つの「プログレッシブ政経コース」は、確実な英語力と幅広い教養を身につけ、
国際的な政治やビジネスシーンで活躍できる文系リーダーを育成します。
特徴的なのは、銀行員を講師に招いたり、模擬トレードを行ったりする実践的な「金融教育」や、
「国際政治入門講習」など、社会とのつながりを意識した学びです。
英語教育にも力を入れており、中学3年生までに英検準2級、高校2年生までに2級または準1級の取得を目標としています。
両コースは互いの講習に参加することも可能で、文理の垣根を越えた柔軟な学びが実現されています。
◆ 施設
生徒の「文武両道」をサポートする施設は、非常に充実しています。
まず目を引くのは、羽ばたく鳥の翼をイメージして設計された美しい中学校舎です。
教室にはWi-Fi環境やプロジェクターが完備され、ICT教育に最適な環境が整っています。
知の拠点となる図書室は、約4.5万冊という豊富な蔵書数を誇ります。
閲覧スペースだけでなく、集中して自習に取り組める個室ブース式の自習室も完備されており、
多くの生徒が放課後などに活用しています。
また、スポーツ施設も圧巻です。「本物に触れる」教育を実践する複数の理科室や実験室に加え、
全国レベルの水泳部の練習拠点である本格的な室内プール、
400名以上を収容可能な移動式観覧席を備えた新体育館「至誠館(しせいかん)」など、
生徒が思う存分活動できる環境が用意されています。
約300席のホールもあり、講演会や発表会など、多様な学びの発表の場としても機能しています。
4 併願戦略
春日部共栄中学校を第一志望、あるいは併願校として検討する際、
埼玉県の入試日程や偏差値帯を考慮した戦略的な出願プランが重要になります。
同校の偏差値帯(四谷大塚39~42)は、埼玉県内の共学校において中堅層に位置し、
多くの受験生が併願先として選択するボリュームゾーンでもあります。
◆ チャレンジ校
春日部共栄中学校を第一志望とする生徒が、さらなる高みを目指して挑戦する学校としては、
まず埼玉県の人気・難関共学校である栄東中学校や開智中学校が挙げられます。
両校とも複数回入試を実施しており、特に早い日程で合格を確保し、
その後の入試に弾みをつけたいと考える受験生が多く挑戦します。
また、近年急速に難易度と人気が上昇している大宮開成中学校も、
上位コース合格を目指すチャレンジ校として有力な選択肢となるでしょう。
これらの学校は、春日部共栄中学校よりも高い学力が求められるため、過去問対策を万全にして臨む必要があります。
◆ 同等校
偏差値や校風、教育内容が近く、春日部共栄中学校と併願されることが多い学校としては、
同じ埼玉県東部地区にある昌平中学校が挙げられます。
また、文武両道を掲げ、大学附属校としての側面も持つ獨協埼玉中学校も、比較検討されることが多い学校です。
先に挙げた大宮開成中学校も、受験するコースや日程によっては同等校として併願されるケースがあります。
さらに、理系教育に特色があり、堅実な校風の城北埼玉中学校も、男子生徒にとっては有力な併願先となるでしょう。
これらの学校は入試日程が近接していることも多いため、体力的な負担も考慮したスケジュール管理が求められます。
◆ 安全校
春日部共栄中学校を軸にしつつ、確実に合格を確保しておきたい「安全校」としては、
同じ埼玉県内の共学校が中心となります。
具体的には、スポーツが盛んで大規模な総合学園である埼玉栄中学校、
多様なコース設定と面倒見の良さに定評がある星野学園中学校(共学部)などが挙げられます。
また、浦和実業学園中学校や、近年新設された叡明中学校なども選択肢に入ってくるでしょう。
これらの学校は、入試日程が早い段階に設定されていることも多く、
早い時期に合格を一つ手にしておくことで、安心して本命の春日部共栄中学校の入試に臨むことができます。
5 進学実績
春日部共栄中学校・高等学校は、中高一貫の「文武両道」教育の成果として、安定して高い大学進学実績を上げています。生徒一人ひとりの「自学自習力」を引き出す指導が、難関大学への合格につながっています。
2024年度(2024年3月卒業生)の大学入試合格実績(3月13日時点速報)を見ると、その堅実な実績がよく分かります。
国公立大学には、合計73名が合格しています。
内訳としては、北海道大学1名、東北大学1名、神戸大学1名といった旧帝大をはじめ、
東京外国語大学2名、東京農工大学1名、筑波大学4名、千葉大学3名、横浜国立大学1名など、
首都圏の難関国公立大学にも多数の合格者を出しています。
また、地元の埼玉大学には8名、埼玉県立大学には10名が合格しており、地域からの信頼の厚さも伺えます。
私立大学の実績も目覚ましく、合計で994名の合格(延べ人数)を勝ち取っています。
最難関の早慶上理(早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学)には、
早稲田大学16名、慶應義塾大学4名、上智大学7名、東京理科大学15名と、合計42名の合格者を出しています。
また、GMARCH(学習院大学・明治大学・青山学院大学・中央大学・法政大学)の合計は112名
(学習院19名、明治29名、青山学院9名、中央26名、法政29名)に達しています。
これに続く成蹊大学、成城大学、明治学院大学、獨協大学、國學院大學、武蔵大学といった
人気私立大学群にも多数の合格者を輩出しています。
さらに、医学部医学科(東京女子医科大学1名)への合格者も出しており、
新設された「IT医学サイエンスコース」の今後の実績にも期待が高まります。
6 まとめ
春日部共栄中学校は、「至誠一貫」の建学の精神のもと、
「文武両道」を高いレベルで実践している、活気あふれる共学校です。
全国レベルで活躍する部活動の「賑やかさ」や「楽しさ」と、
2022年度からの教育改革によって推進される「しっかり勉強」する環境が、絶妙なバランスで共存しています。
「IT医学サイエンスコース」と「プログレッシブ政経コース」という特色ある2コース制により、
生徒は早期から自身の興味・関心に基づいた専門的な学びを深めることができます。
充実した施設環境が、生徒の「自学自習力」と可能性を力強くサポートしています。
難関国公立大学から早慶上理、GMARCHまで、着実な進学実績を上げている点も、
中高6年間を安心して任せられる大きな魅力です。
春日部共栄中学校の入試は、複数回の日程と多様な試験科目(2科・4科)が設定されており、
合格を勝ち取るためには、早い段階から自分の得意・不得意を分析し、戦略的に学習を進める必要があります。
特に算数・国語の基礎力を固め、その上で理科・社会の知識を積み上げることが重要です。
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