【中学受験注目校】横浜共立学園中〜生徒を大切にする学校〜

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学校の概要

横浜共立学園中学校は1871年に創立された、神奈川県内でも指折りの伝統を誇る私立女子中高一貫校です。
所在地は横浜市中区山手町で、JR根岸線石川町駅から徒歩約10分という恵まれた立地にあります。
この学校の最大の特徴は、キリスト教精神に基づく「隣人愛」を教育の中心に据えていることです。

学校の教育理念は「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい、
また、隣人を自分のように愛しなさい」という聖書の言葉に基づいています。
この理念のもと、一人ひとりが神に愛されていることを知り、自分を愛するように隣人を愛し、
世界の平和に貢献する女性の育成を目指しています。

生徒数は各学年約180名で、A方式で150名、B方式で30名を募集しています。
本校舎は1931年に建築された木造3階建てで、横浜市指定有形文化財第1号に登録されている歴史ある建物です。

毎朝の全校礼拝から始まる学校生活では、6年間を通じて聖書科の授業があり、
キリスト教の価値観を基盤とした人格形成が図られています。

2 入試情報

◆ 偏差値

横浜共立学園中学校の四谷大塚における偏差値は以下の通りです。
A方式(2月2日)は偏差値50、B方式(2月3日)は偏差値53となっています。
近年は偏差値60ポイント程度だった時期から少し落ち着いてきており、現在は50から53の範囲で推移しています。

四谷大塚の偏差値データによると、2024年度はA方式が51、B方式は設定されていません。
これは2023年度のA方式53から若干の下降を示しています。

他の模試との比較では、首都圏模試センターではA方式62、B方式68、SAPIXではA方式40、B方式52となっており、
模試によって評価が大きく異なることが特徴的です。

◆ 倍率

過去数年間の入試倍率を見ると、横浜共立学園中学校の人気は安定しています。
2025年度入試結果では、A方式の実質倍率は1.3倍(受験者229名、合格者179名)、
B方式の実質倍率は1.4倍(受験者140名、合格者102名)でした。

志願倍率の推移を見ると、A方式では2015年から2023年の平均で2.2倍となっています。
年度別では2023年度が1.6倍と最も低く、2015年度の2.6倍が最も高い倍率でした。
B方式については実受験率が約35%から40%程度で、多くの受験生が併願として出願している傾向が見られます。

◆ 入試日程

2026年度の入試日程は以下の通りです。

A方式は2月2日に実施され、国語・算数・社会・理科の4科目で総合点400点満点となります。
B方式は2月3日に実施され、国語・算数の2科目で総合点200点満点です。

出願期間はA方式とB方式の同時出願が2026年1月6日から1月29日まで、
A方式単独も同じ期間、B方式単独は1月6日から2月1日までとなっています。

受験料は25,000円で、合格発表は両方式ともに試験当日に行われます。
2025年度の合格最低点はA方式が224点(400点満点)、B方式が118点(200点満点)でした。

3 教育・施設

◆ 教育内容

横浜共立学園の教育は完全中高一貫制を採用しており、6年間を3つのステージに分けて段階的な学習を進めています。
中学1・2年を基礎の充実、中学3年・高校1年を学業の推進、高校2・3年を将来への目標の確立と位置づけています。

中学では主要5教科に重点が置かれ、授業の進度は速く、中学3年で高校内容に入る教科もあります。
特に英語教育に力を入れており、中学1・2年で週6時間、中学3年で週5時間の授業が行われています。
英会話の授業はすべてネイティブ教員が担当し、クラス2分割の少人数制で実践力の育成を図っています。

高校2年からは文系のI類と理系のII類に分かれ、さらに選択科目を設けて進路に対応しています。

キリスト教教育の一環として、週1時間6年間の聖書科の授業があり、
キリスト教入門から始まって高校3年ではキリスト教倫理を学びます。
探究学習にも力を入れており、高校1年では「横浜山手の探究」で地域調査・発表を行います。

◆ 施設

横浜共立学園の施設は伝統と現代性を兼ね備えています。

最も特徴的なのは1931年落成の本校舎で、横浜市指定有形文化財第1号に登録された木造3階建ての歴史ある建物です。
この本校舎にはピアソン記念礼拝堂、図書館、PC教室、自習室などが設置されています。

図書館は約37,000冊を所蔵し、本校舎建築時の調理室の面影を残す趣のある空間となっています。
PC教室では2人に1台の中間モニタやmicro:bitを使ったプログラミング実習など、体験重視の設備が整っています。

2018年に落成した南校舎には毎朝の全校礼拝を行う礼拝堂があり、これは学校にとって最も大切な場所とされています。
2022年に完成した西校舎は地下2階建てで、バスケットボールコート1面分の広さの多目的ホール2つを備えています。
グラウンドは最新のロングパイル人工芝を採用し、
みなとみらい地区や富士山を一望できる絶好のロケーションにあります。

4 併願戦略

横浜共立学園中学校を第一志望とする場合の併願戦略は、
同校が2月2日のA方式と2月3日のB方式の2回受験機会があることを念頭に置く必要があります。

2月2日の合格発表結果によって2月3日以降の戦略が大きく変わるため、併願校選びは特に慎重に行う必要があります。

◆ チャレンジ校

横浜共立学園を第一志望とする受験生がチャレンジする上位校としては、
神奈川県内の女子御三家であるフェリス女学院中学校や横浜雙葉中学校が挙げられます。
これらの学校は2月1日に入試が行われるため、横浜共立学園の入試前にチャレンジすることができます。

また、湘南白百合学園中学校も併願先として人気があります。
偏差値的に余裕があれば、2月2日に同校を受験することも可能です。
東京方面では、同レベルの女子校として吉祥女子中学校なども候補に挙がります。

◆ 同等校

同程度の偏差値で併願されることが多いのは鎌倉女学院中学校です。
2月2日に実施され、横浜雙葉と横浜共立の併願先として最も多く選ばれています。
清泉女学院中学校も人気の併願先で、2月2日に受験することができます。

その他の同等校としては、品川女子学院中等部や大妻中学校なども挙げられます。
これらの学校は横浜共立学園と同程度の偏差値帯にあり、教育方針や校風も比較検討する価値があります。

◆ 安全校

確実に合格を確保できる安全校としては、神奈川学園中学校が最も人気があります。
2月1日午後や2月4日に受験することができ、手堅く合格を狙うことができます。

また、聖セシリア女子中学校や相模女子大学中学部なども安全校として検討できます。
1月受験では、お試し受験として栄東中学校A日程(埼玉)や淑徳与野中学校(埼玉)を受験する受験生も多くいます。

5 進学実績

横浜共立学園中学校の進学実績は安定しており、
特に早慶上理やGMARCHレベルの私立大学への合格者数が多いのが特徴です。
2024年度の卒業生173名の合格実績を見ると、バランスの取れた進学状況を示しています。

国公立大学については、2024年度は東京大学1名、一橋大学1名、東京科学大学(旧東京工業大学)2名、
お茶の水女子大学1名、筑波大学1名、横浜国立大学2名など、計21名が合格しています。
過去3年間では東京大学に毎年1〜2名、京都大学にも合格者を輩出しており、最難関国立大学への進学も実現しています。

私立大学では早稲田大学41名、慶應義塾大学27名、上智大学21名の早慶上理で計89名の合格者を出しています。
GMARCHでは明治大学51名を筆頭に、青山学院大学43名、立教大学39名、中央大学25名、
法政大学23名で合計202名が合格しており、GMARCHレベルでは卒業生の約1.2倍の合格者数を誇っています。

その他、東京理科大学20名、津田塾大学9名、東京女子大学9名、日本女子大学20名など、
理系・女子大への進学実績も充実しています。

医学部については詳細な数字は公表されていませんが、理系進学への道筋も整っています。
卒業生数に対する合格者数の割合を見ると、生徒一人ひとりの進路実現がしっかりと支援されていることが分かります。

6 まとめ

横浜共立学園中学校は153年の伝統に裏打ちされたキリスト教精神と、
現代に適応した教育プログラムを両立させた魅力的な学校です。

「隣人愛」を基盤とした教育は、単なる学力向上だけでなく、人格形成と人間性の育成に重点を置いています。
歴史ある本校舎と最新の教育施設が共存する環境で、生徒一人ひとりが大切にされる教育を実践しています。

四谷大塚偏差値50〜53という適正な難易度でありながら、早慶上理やGMARCHレベルへの確実な進学実績を誇る点は、
6年間の丁寧な指導体制の証明でもあります。

英語教育における少人数・ネイティブ教員指導や、聖書科を通じた道徳教育、探究学習による思考力育成など、
バランスの取れた教育内容も魅力の一つです。

2回の受験機会があることで併願戦略の幅も広がり、神奈川県内の女子教育において重要な選択肢となっています。
山手の丘という恵まれた立地と充実した施設環境の中で、品格と学力を兼ね備えた女性を育成する横浜共立学園中学校は、
中学受験において注目すべき学校の一つと言えるでしょう。

横浜共立学園中学校への受験をお考えのご家庭は、学校の教育理念と入試傾向を十分に理解した上で、
戦略的な受験準備を進めることが重要です。

オンライン・完全個別指導塾Soleadoでは、各生徒の学習状況に合わせたきめ細かな指導により、
横浜共立学園中学校をはじめとする志望校合格をサポートしています。

一人ひとりの個性を大切にする横浜共立学園の教育方針と同様に、
Soleadoも生徒一人ひとりに寄り添った指導を心がけています。

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