佐渡金山 世界遺産登録!
佐渡金山が世界遺産に登録されました。
今回は、受験に向けてどのようなことを勉強すればいいのかを紹介します。
世界遺産とは
世界遺産条約に基づいてユネスコ(国連教育科学文化機関)が管轄しています。
分類は「自然遺産」「文化遺産」「複合遺産」の3つです。
複合遺産は自然遺産と文化遺産両方の性格を持つものです。
まず、この3つの分類があることを覚えましょう。
日本には複合遺産はありません。
世界遺産に登録されるには、簡単にまとめると、
自然・文化について「顕著な普遍的な価値がある」ことが必要です。
さらに、「危機遺産リスト」「負の遺産」と言う言葉があります。
危機遺産リストは世界遺産の持つ「顕著な普遍的な価値」がなくなりそうなものです。
例えば、開発によって自然が破壊される、戦争で壊される、などです。
今後なくなる恐れがあるものも含めてこのリストに登録されます。
負の遺産は人間の犯した愚かな行いを後世に伝え、
二度とそのような悲惨なことが起こらないようにするためのものです。
ただし、世界遺産の分類として「危機遺産」「負の遺産」があるわけではありません。
世界遺産としては「自然遺産」「文化遺産」「複合遺産」のいずれかであり、
それがさらに「危機遺産」「負の遺産」と呼ばれることになります。
日本の世界遺産
日本の世界遺産は間も無く登録予定の佐渡金山を含めて
26の遺産が登録されています。
まず、日本の世界遺産は全て覚えるようにしましょう。
一覧は以下のLINKからどうぞ。
文化庁HP:日本の世界遺産の一覧
社会科プリント:世界遺産のまとめ(2023年受験用)
社会科プリントは私が授業で使っているサイトです。
受験直前に最後の確認でまとめたものですので、参考にしてください。
他に、アブシンベル神殿(エジプト)はたまに話題になります。
ナイル川にダムを作るときに古代エジプトの神殿が水没することになりました。
もちろん、現代に暮らすエジプトの皆さんは洪水を防ぐことが大切です。
しかし、貴重な古代エジプトの遺跡が水没することを防ぐことも大切です。
結果、さまざまな国が協力してアブシンベル神殿を今の場所に移設しました。
アブシンベル神殿は古代エジプト王国の王(ファラオ)ラムセス2世と后:ネフェルタリの神殿です。
2月22日と10月22日は「ラムセス・デイ」と呼ばれます。
この年2回、朝日が列柱の真ん中より上がり、
神殿の奥まで朝日が照らします。
もちろんそのように計算されて作られたわけですが、
移設するにはその計算も必要になります。
多くの国の学者が協力し、そして移設するための機材には軍関係の機材も使われたようです。
これらの活動の結果、世界遺産条約が作られたのです。
その他にも、上記社会科プリントサイトのLINKにある
世界遺産から外されたものなどの出題も見られました。
さまざまな話題になりますので、よく学習してください。