奈良県 公立高校入試のしくみ
奈良県 公立高校入試とは
奈良県の公立高校に入学するための試験です。
奈良県の公立高校に入学するためには何らかの形で入学試験をパスする必要があります。
内申点などが不安、何を準備したらいいかよくわからないという人もいるかもしれません。
しくみを理解してしっかりと準備しましょう。
奈良県公立高校入試のしくみ
調査書
いわゆる内申点のことです。
奈良県では中2・中3の学習の記録を使用します。
中学2年生時の9教科・5段階評価の数値(45点満点)と
中学3年生時の9教科・5段階評価の数値の2倍(90点満点)を足します。
ということは合計135点満点となります。
これが基本的な調査書の点数です。
また、高校が独自に特定の教科に「加重配点」を行う場合があります。
これは特色選抜でも1次選抜でも同じです。
例えば、体育に関する学科では体育の成績が加重配点される、などです。
選抜方法
奈良県では特色選抜と1次選抜が主な選抜方法です。
定員に達しない場合2次選抜が行われますが、
今回は特色選抜と1次選抜を説明します。
ちなみに、2023年から(2024年2・3月に受験した生徒さんたちから)
11月と1月に進路志望調査が実施されることになりました。
これによって、どの学校のどの選抜を受けようと思っている受験生が
何人くらいいるのか予想できるようになりました。
特色選抜
専門学科と総合学科、さらに普通科の一部のコースで実施されます。
2月に実施されます。
定員は学校ごとに異なりますが、
多くの学校で定員の100%を特色選抜で募集しています。
なお、特色選抜での合格者は必ず入学する必要があります。
学力検査は3科目(国語・数学・英語)が実施されます。
各40点満点です。
さらに、各学校が以下の検査から1つ以上を行います。
・ 学校独自検査 = 独自問題、口頭試問、自己表現に関するもの(作文、小論文を含む)等学校が独自に作成した問題
・ 面接 = 個人・集団面接を実施します。出願次に自己アピール文を提出して実施します。
(自己アピール文は点数化しません。)
・ 実技検査 = 農業(山辺高校自立支援農業科のみ)、体育及び芸術に関する学科(コース)で実施されています。
また、内申書に記載された生徒会活動、部活動、検定などの実績を点数化する「調査書の特別な取扱い」を
実施する学校・学科・コースがあります。
この場合、「調査書の特別な取り扱い」を実施する人数が決められます。
その上で、「調査書の特別な取り扱い」を実施する人数を除いた定員の合否を決め、
まだ合格になっていない受験生から「調査書の特別な取り扱い」の合格者を決めます。
学力検査・学校独自検査・調査書の割合は学校ごとに異なります。
これは10月頃に公表されますので、
必ず調べてください。
過去のものは以下のLINKからご覧ください。
LINK:奈良県 特色選抜一覧
(奈良県ホームページより)
一次選抜
特色選抜で定員の100%を募集していない学校・学科・コース、
特色選抜で定員の100%を募集したが、定員に満たない学校・学科・コースで実施されます。
3月に実施され、
5教科の学力検査(各科目50点満点)が実施されます。
さらに、面接が実施されます。
これに調査書の点数を足して選抜が行われます。
基本的に得点の高い順に合格となるようです。
ただし、学力検査・面接・調査書の得点の割合は学校ごとに異なります。
これは10月頃に公表されますので、
必ず調べてください。
過去のものは以下のLINKよりご覧ください。
LINK:奈良県 一般選抜一覧
なお、特色入試で定員未満だったために実施される一次選抜は
特色入試を受験した方しか受験することができません。
入試改革
2026年入試から入試制度改革が行われます。
つまり、現在(2024年7月です)の中学1年生の代から変わるということです。
その内容を見ていきましょう。
調査書
調査書の点数が中1から使われることになりました。
内容も変わります。
調査書には「主体的に学習に取り組む態度」という欄があります。
(学びに向かう態度などという言葉の場合もあります)
これがABC3段階で評価されていますが、
この部分の9教科が使われます。
ということは9教科、3段階ですので27点満点ということになります。
この27点満点が中学1年・2年の段階の調査書です。
そして、中学3年生の調査書は今までと変わりません。
9教科・5段階の数値を2倍したもの、
つまり、90点満点です。
合計すると、27+27+90ですから144点満点ということになります。
選抜の種類
特色選抜と1次選抜が一つにまとめられ「共通選抜」となります。
学力検査は5教科必要になります。
今まで特色選抜で3教科で受験しようと思っていた生徒さんは
5教科準備する必要があります。
共通選抜になると同時に、第二志望制度が取り入れられます。
詳しくは以下のLINKをご参照ください。
LINK:奈良県立高等学校入学者選抜の改善について(骨子)の概要
(奈良県ホームページより)
まとめ
奈良県公立高校を目指すみなさんはどの学校のどの入試(選抜)を目指すのか、
早めに決めて対策を行いましょう。
また、近年若干ですが、テスト問題が難しくなっているように思います。
50点満点で言うと、20〜25点の生徒さんの数が増えているようです。
早いうちから学力検査の準備をする必要があると言えるでしょう。
中学1年生の方は入試制度が変わるタイミングで不安かもしれません。
科目数が増えると言うことも大変に思うかもしれません。
しかし、皆状況は同じです。
ある意味、チャンスかもしれません。
今から少しずつ準備を進めてください。
もし、不安なことがあれば、ぜひ当塾にお問い合わせください。
一緒に合格を目指して頑張りましょう!