中学受験 模擬試験はどれを受ければいい?

中学受験を考えている皆さんは、模擬試験を受験することでしょう。

しかし、模擬試験もいくつかあります。
どれを受験したらいいのでしょうか?

4大模擬試験と呼ばれるものから考えてみたいと思います。

4大模擬試験の特色

SAPIXオープン

今中学受験塾でNO1と言っていいでしょう。SAPIXが実施しているテストです。

特色は、難関校に強いこと。
御三家などの合格判定に強みを発揮しますし、
受験するライバルもこの模試を受けている人がたくさんいるでしょう。

難関校の判定に強みを発揮するということは、
問題も当然難しめということです。


合不合模試

四谷大塚が実施しているテストです。
受験者数は一番多いでしょう。
また、成績的にも上位から下位まで幅広く受験しています。

受験者数が多いということは、
データも信頼性があるということでしょう。


全国合判模試

日能研が実施しているテストです。
受験者数は1万人を超えています。

この模擬試験もさまざまな層の受験生が受験します。
判定も合不合と同じような数字です。

データも信頼性があるということでしょう。


統一合判模試

首都圏模試センターが実施しているテストです。
受験者は中位〜下位が多い印象です。
問題も少し易しめですが、だからといって判定が不正確というわけではありません。

志望校の問題が少し易しめの問題の場合、この模試を受験することも考えていいでしょう。
中下位の学校の判定は特に信頼性があると言えます。


以上のように、さまざまな特色があります。

偏差値の比較

受験者層が違うので一概に比較はできないはずですが、
いくつかの学校の偏差値を見てみましょう。

SAPIX 四谷大塚 日能研  首都圏模試
開成中学68727278
本郷中学53606070
成城学園中学43545263
各模擬試験の偏差値(2023年 2月1日分)

いかがでしょうか?

SAPIX模試で開成中でも偏差値70いかないというのは
何度見ても驚きです。

また、成城学園が偏差値50未満というのもすごい。

これを比較すれば、なんとなく模試ごとのレベルの差も見えてくるのではないでしょうか?

結局どの模擬試験を受験すればいい?

結局、どの模擬試験を受験すればいいのでしょうか?

まず、「これが絶対の正解!」というのはないと思います。

その上で、

① お通いの塾で勧められた模擬試験。

これは第一のおすすめです。

お通いの塾はその模擬試験のデータを分析するのに長けているのでしょう。
他の生徒さんも受験していれば、なおさらいいと思います。
解説などもしてもらいやすいでしょう。

② 自分の受験校から決める。

例えば、志望校が開成中志望だったら、首都圏模試でない方がいいかもしれません。
偏差値78というレベルになると、1つミスしただけで届かない数字かもしれません。

しかし、開成中の試験はそのような問題ではありません。
SAPIXの模試が第一の候補になるかもしれません。

四谷大塚や日能研でもいいと思います。
一方、成城学園を受験するなら、SAPIX模試より首都圏模試を検討するべきでしょう。

例えば、開成中を受験する方は算数の単純な計算問題はほぼ必要ありません。
なぜなら、開成中には単純な計算問題は出題されないからです。
これをメインターゲットにしている模試は成城学園を受験する層にはあっていないかもしれません。

レベルが低い模試は嫌だ!という声も聞きますが、
その分高い偏差値を取らなくてはいけないだけで、
判定としては変わりません。

首都圏模試も十分に候補になるでしょう。

③ 受験しやすいものを選ぶ。

これ、意外と大切です。

申し込みしやすい(お通いの塾で手続きできればなおさら良い)
受験できる場所が近い

などの条件は大切です。

保護者様は普段の通塾や家庭学習でもいろいろな負担がおありでしょう。
どうか、負担が重すぎない模擬試験を選んでください。

④ 続けて受験する。

一回これと決めたら、その模擬試験を受け続けることをお勧めします。

模擬試験は基本的に1年間受験すれば全ての範囲を網羅するはずです。
(2回出てくる範囲は当然ありますが、1年間出題がないところはほぼないはずです。)

したがって、1年間受験し続けて復習をしっかりとやれば
一通りの内容を学習したことになります。

模擬試験は偏差値を取るためにあるのでもなく、
よい合格判定を受けるためにあるのでもありません。
受験で合格するためにあるのです。

それを考えると、当然同じ模試を続けて受験した方がいいですね。
データとしても継続性のあるものを得られます。

一方、たまに別の模試も受験してみるというのもありだとは思います。
ただし、別の模試を受験すると、微妙にテイストが違うと感じることもあります。

なんか、慣れない。おかしい。

そう思っているうちに得点が下がってしまう、ということもあります。
受験でも学校ごとに出題傾向というものがあります。
過去問をたくさんやった方が有利というのと同じです。
(その模擬試験を主催している会社のテキストを使って勉強している人が有利というのはよくあるお話ですね)

たまに別の模試を受験するなら、そのようなことがあるのを覚悟の上で受験してください。
もちろん、それもいい経験ですし、
受験に向けた力になるでしょう。

まとめ

模擬試験ごとにいろいろな特色があります。
それを十分承知の上で選んでいくのがいいと思います。

あとは、同じ模試を受け続けること。
そしてたまに”他流試合”をしてみてはいかがでしょうか。

Soleadoでもお勧めしている模擬試験はあります。
その上で、今までの学習状況などを踏まえて
生徒さん一人一人に合ったご提案をできるようにしています。

お困りのことがあったら、お気軽にご連絡ください。

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