雙葉中学校 令和5年 社会より
双葉中学校の令和5年社会の問題です。
今回は3つの問題を全てやってみましょう。
雙葉中学校 令和5年 社会 大問2 問1
これは簡単でしょう。まず一番大きいのは④、一番小さいのは②です。
日本の都道府県を面積順に並べた時どうなるかを考えましょう。
1 北海道、2 岩手、3 福島、4 長野、5 新潟
という順番になります。
これを考えたら④が一番大きくなるのはすぐにわかります。
また、関東地方には面積がそれほど大きくない都道府県が集まっています。
特に埼玉県は39位です。このあたりのことを考えると想像がつくでしょう。
雙葉中学校 令和5年 社会 大問2 問2(1)
今回特に解説したいのは問2です。
地理を学習する時に気をつけてほしいのは都道府県境です。
都道府県境がどのような地形になっているのかをしっかりと把握できていますか?
山地・山脈・川・湖など、どこの都道府県境になっているのかを意識しながら学習することが大切です。
特に、3都道府県の境になっている場所はそれほど多くありません。
この機会にしっかりと覚えましょう。
まず①です。
鹿児島・宮崎・熊本の県境です。
この辺りがどうなっているかというと山になっています。
ここの北東に人吉盆地があり、南東に霧島山があるところです。
①の場所が特別に高い山というわけではありませんが、山がありそうというのは想像がつくと思います。
ちなみに、この地点は「熊本・宮崎・鹿児島の三県境」という名称の観光地になっているようです。
以上のことから、この地点はハ(510m)がいいでしょう。
次に②です。
ここはぜひ知っておいてほしい場所です。
実は日本では珍しい4県が接する場所です。
何があるかというと渡良瀬遊水地があります。
西(群馬県)から利根川が東(埼玉県)へと流れていきます。
北(栃木県)からは渡瀬川が流れてきます。
かつて、渡良瀬川上流は足尾銅山鉱毒事件が起こりました。
その水を一旦静め、混ざっているものを沈ませて綺麗になった水を下流に流しました。
これが渡良瀬遊水地です。
したがって、東北自動車道はここの西側を通り、東北新幹線は東側を通ります。
それぞれ東京からどこの都道府県を通るかというと、
東北自動車道(東京 → 埼玉 → 群馬 → 栃木 → 福島 → 宮城 → 岩手 → 青森)
東北新幹線 (東京 → 埼玉 → 群馬 → 茨城 → 福島 → 宮城 → 岩手 → 青森)
となります。
東北新幹線の通る都道府県は中学入試ではたまに出題される知識ですね。
以上のことから、ここは標高が低いところですが、海から離れていることから0mに近いということはないでしょう。
ロ(14m)が良さそうです。
次に③です。
ここも有名な場所です。
愛知県・三重県・岐阜県の境目です。
長良川が流れているところで、有名な輪中集落があるところです。
テキストなどで写真を見たことがあるのではないでしょうか?
写真は見たことがあるけど、この場所だということを知らないという人も多いかもしれません。
下のGOOGLE MAPを航空写真で見てもらうと
「あ!見たことある!」
とわかるかもしれません。
ここは輪中があり、非常に洪水が多いところです。
当然標高は低いところでしょう。
イ(1m)が良さそうです。
最後に④です。
残っている選択肢は二の2748mです。
富山・長野・新潟の県境は飛驒山脈(北アルプス)ですね。
そこから答えを出すことができます。
念のため確認すると、
北アルプス(飛驒山脈)は富山・新潟、富山・長野の県境で3000m級の山があります。
中央アルプス(木曽山脈)は県境にはなっておらず、3000m級の山はありません。
南アルプス(赤石山脈)は長野・山梨、長野・静岡の県境で3000m級の山があります。
このようなことも覚えておくといいのではないでしょうか。
以上のことから、正解はAがハ、Dがニです。
雙葉中学校 令和5年 社会 大問2 問2(2)
ここまでくれば簡単です。
Bには渡良瀬遊水地があるのですから、ロ(ラムサール条約)でしょう。
仮に渡良瀬遊水地がラムサール条約に登録されているということを知らなくても想像がつくと思います。
Cはニ(輪中)です。
このように一問一問きちんと復習をするとかなりの知識を身につけることができます。
自分でやるのは大変!という方は
ぜひ、当塾の授業を受講してみてください。
一緒に知識の海を探検しましょう!