時事問題9 進む地球温暖化

地球温暖化とは

地球温暖化とは、地球の平均気温が上昇する現象のことです。地球温暖化の原因は、温室効果ガスが増えることです。温室効果ガスは、太陽からの熱を地球にとどめてくれる役割をしますが、その量が多すぎると地球が暑くなりすぎます。温室効果ガスが増えた主な原因は、化石燃料を使って電気や車などを動かすことです。化石燃料を燃やすと、二酸化炭素という温室効果ガスが大量に出ます。

地球温暖化は、人間だけでなく、動物や植物にも悪影響を与えます。例えば、氷河や雪が溶けて海面が上昇し、低地に住む人々や動物が水没する恐れがあります。また、気温の変化によって農作物の収穫量が減ったり、熱帯病が広まったりする可能性もあります。さらに、異常気象や自然災害も増えると予想されます。

地球温暖化対策

地球温暖化を防ぐためには、世界中の国々が協力して温室効果ガスの排出量を減らす必要があります。そのために、1992年に気候変動枠組条約という国際的な約束が結ばれました。この条約では、先進国は温室効果ガスの排出量を削減することを義務付けられました。1997年には、京都議定書という具体的な目標や方法を決めた協定が結ばれました。京都議定書では、先進国は2008年から2012年までの5年間に、1990年比で平均5.2%温室効果ガスの排出量を減らすことを目指しました。

しかし、京都議定書だけでは地球温暖化を止めることはできませんでした。そこで、2015年にパリ協定という新しい協定が結ばれました。パリ協定では、先進国だけでなく発展途上国も含めて全ての国々が参加しました。パリ協定では、2100年までに地球の平均気温の上昇を2度以下に抑えることを目標としました。しかし、パリ協定の内容は各国が自主的に決めることになっているため、合意することが難しい問題もあります。例えば、どのくらいの削減量を目指すかや、どのように検証するかなどです。

現在の様子

地球温暖化は今も進行しています。コペルニクス気候変動サービスによると、2023年の地球の平均気温は過去最高だったと発表されました。国連事務総長も、「人類史上最大の危機」として警告しました。私たちは今すぐ行動しなければなりません。私たち一人一人が節電や節水などのエコ活動をすることで、地球温暖化を食い止めることができます。地球は私たちの大切な家です。私たちは地球を守るために、一緒に頑張りましょう。

ガーボンニュートラルとGX推進法

カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量が同じになることです。これは、地球温暖化を食い止めるために必要なことです。

日本は、2050年までにカーボンニュートラルを実現するという目標を掲げています。これは、パリ協定という国際的な公約に沿ったものです。
パリ協定とは、世界中の国が参加して、温室効果ガスの排出量を削減することに合意したものです。

日本は、この目標を達成するために、さまざまな取り組みを行っています。

GX推進法の成立

その一つが、GX推進法です。GX推進法とは、2023年に成立した法律で、グリーンイノベーション(環境にやさしい技術やサービス)の発展を促進することを目的としています。
この法律では、政府や企業がグリーンイノベーションに投資することを義務付けたり、研究開発や普及活動に支援をしたりすることが定められています。

このように、日本はカーボンニュートラルを実現するために、科学技術や社会制度の改革に取り組んでいます。

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