埼玉県公立高校入試問題 令和5年 社会より
埼玉県公立高校入試問題 令和5年 社会 大問1の問4です。
Sさんは、地図中に示したP、Q、R及び日本の4か国の、2017年における穀物の輸出入量と穀物の自給率について調べ、次の表2とグラフをつくりました。地図、表2及びグラフの中のQにあたる国の名称を書きなさい。また、表2とグラフから読み取れる、P、R、及び日本の3か国に共通する特色と比較したQの国の特色を書きなさい。
解答と解説
記述問題の解き方
まず、何を問われているかを確認しましょう。Qがなんという国かを答えなければなりません。ヨーロッパの主要国(イギリス、フランス、ドイツ。歴史もあるので、できればオランダ、ポルトガル、スペイン、イタリアも)は位置も覚えるようにしましょう。Qはフランスですね。特色はヨーロッパ最大の農業国であることです。
では、比較です。これはグラフの読み取りですね。
問われていることは、P、R、日本の特色と、Q(フランス)の特色を比べて、Qの特色を答えなさい。ということです。
では、表2からわかることはなんでしょうか。
輸出量最大はQ(フランス)です。輸入量最大は日本です。
この辺りにヒントがありそうです。
PとRを見てみると、輸入量が大きいことがわかります。
グラフを見ると、わざわざ100%に線が引いてあります。
Qは100%を超えているが、P、R、日本は100%を超えていないですね。
これは、先ほどの表から読み取ったことと同じことですね。
どうもこれが答えのようです。
あとは文章にするだけです。
文章の書き方
文章をどのように書くか。
基本は「主語 + 述語」という形を作ることです。
今回で言うと
「P、R、日本は輸入が輸出より多く、自給率は100%より低い。」
「Qは輸出が輸入より多く、自給率は100%より高い。」
これを並べれば「比べる」文章になりますが、
今回求められているのはQの特徴を述べることです。
したがって、
「Qは輸出が輸入より多く、自給率は100%より高い。」
と書けばいいでしょう。
資料の読み取り
この問題は2つの資料が出てきました。
そして、文章できちんと2つの資料の内容に触れています。
「輸出が輸入より多く」が表2の内容。
「自給率が100%より高い」がグラフの内容です。
これが資料の読み取り問題で記述するときのコツです。
資料をちゃんと読んだということを採点官に伝えるにはどうしたらいいでしょうか?
受験生がそれをする手段は解答用紙しかありません。
回答の中に二つの資料の内容をきちんと言葉にすることです。
慣れればたいした問題ではありません。
もちろん、当塾で過去問演習を繰り返せば身につくことでもあります。
単純な知識事項よりも指導を受ける価値は高いかもしれません。
ぜひ、受講してみてください!