国語・物語文で読み取ること5

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この記事も5回目になりました。

先日、授業をしていたら生徒さんから質問がありました。
そのことを記事にしたいと思います。

文章の最初の部分

物語文では、文章の最初の部分に
それまでのストーリーをまとめたものが掲載されていることがあります。

これは読むべきなの?
というのが質問でした。

聞いてみると、読んでいないわけではないけど
ほぼ読み流しているそうです。

私の回答はもう少ししっかり読みましょう、というものです。
なぜでしょうか?

物語文はどのように出題されているか

物語文は出典が出ていることがほとんどです。
つまり、もっと長い文章があり、そこから出題されているということです。

だから、問題を解いて興味を持った生徒さんが
その本を読んでみるということも少なくないように思います。

あるいは、これ読んだことがある!というようなこともあります。
読んだことがあると有利ですよね。

なぜ有利なのかというと、
その部分を初めて読むわけでないからということもあります。

しかし、前後を読んでいるからということのほうが大きいのではないでしょうか?

前の部分を読んでいれば、
なぜこのようになったのかということも
登場人物の人となりも
ある程度把握しています。

後の部分を読んでいれば、
結末がわかっているわけですから、
登場人物の気持ちなども非常にわかりやすい。

ところが、多くの生徒さんは文章を始めて読みます。
前後もわかりません。

物語文の一部を切り抜いていることが
前後がわからない状態を作り、非常に難しくなっているということです。

とはいえ、前の部分がわからないと全くわからない文章というのもあるでしょう。
そこで、そこまでの状況を簡単に説明する文章が文頭に入っています。

物語文では「いつ・どこで」を把握することは
場面の読み取りとして大切ですよ、ということを以前の記事で述べました。

あるいは、登場人物を把握すること
(人間関係も含めて)
は大切ですよということも述べました。

それが書いてあるのが文頭の部分なのです。
したがって、ここでは心情読解はほぼ必要ありません。
どんな状況なのか・どんな登場人物がいるのかをしっかりと把握しましょう。

最後の部分

最後の部分は?と聞かれました。
なんのことかと思ったのですが、
出典と語句の意味などの註でした。

まず、出典ですが、
そこまでからなる読まなくてはいけない!
というものではないような気がします。

もちろん、そこから何かの情報を得ることができればいいのですが、
なかなかそういうことはないような気がします。

一方、註に関しては必須です。
必ず読んでください。

出題者が、この語句の意味はわからないといけないが、
ちょっと難しいかもしれない。
だから、教えてあげるね。

ということで書いてくれているのです。
必ず読んでください。

註については、最初に読んでしまいましょう。
文章を読むために必要な知識ですから、
その知識をゲットしてから本文に入るといいと思います。

本文を読んでいて怪しいなと思ったら
何度でも註を読んでください。
この部分は本文を読むのに必要な知識ですから、
何度でも確認するべきです。

まとめ

問題に出てくる文章には一つとして無駄なものはありません。
一つ一つの文章、単語。
全てに意味があります。
無駄にしないでしっかりと読んでいきましょう。

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