共通試験 「情報」対策

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2026年の共通試験では「情報」が新しい科目として課されます。
どのような対策が必要でしょうか?

出題範囲

高等学校「情報Ⅰ」から出題されます。

範囲は

(1)情報社会の問題解決
(2)コミュニケーションと情報デザイン
(3)コンピュータとプログラミング
(4)情報通信ネットワークとデータの活用

の4つです。

ただし、旧課程履修者は「旧情報」を選択できます。
出題範囲は「社会と情報」「情報の科学」となります。

試作問題を分析してみると、
上記の4つの範囲で、(3)が46点分出題されていました。
やはりプログラミングが重要な範囲と言えるようです。

ただし、PythonやJava Scriptなど教科書によって扱う言語が違うので
特定の言語が出題されることはありません。

共通試験オリジナル言語であるDNCLが出題されます。
共通テスト手順記述標準言語 (DNCL) の説明 」が公開されていますので、
事前によく目を通しておくと安心ですね。

ただ、問われるのはあくまで
プログラミングの思考ですので、DNCLを覚えることが目的になってはいけません。

難易度

試作問題を見る限り、それほど難しいわけではないようです。
授業をしっかりと聞いていればできる範囲というのはその通りだと思います。

ただし、時間が60分。問題数は試作問題は40問程度ありました。
本番ではもう少し少なくなる可能性があると思いますが、
1問あたり2分かけられない計算になります。

文章を読んだり、資料を読み解いたりすることが必要なので、かなり時間はタイトだと言えます。

プログラミングについて

また、プログラミングが重要と述べましたが、
おそらく得点の差が大きく出るように感じます。

プログラミングそのもののスキルではなく、
コードを読み取ってコードを読み、問題解決をすることが求められています。
もちろん、プログラミングの経験があれば尚更良いでしょう。

高校1年生以下の学年の方、特に中学生や小学生の方は
今のうちに簡単にプログラミングを経験しておくのもいいと思います。
プログラミングの「思考方法」を経験しておくのはとても役に立つことです。

また、数学的な考え方は必要なので、
数学Ⅰ・Aはしっかりと身につける必要がありそうです。

まとめ

全体的には、教科書をしっかりと学習することで対応できるものだと言えます。

また、2025年入試では国公立大学は全大学で必ず受験しなければいけませんが、
選抜には参考程度にする、あるいは配点が非常に低い大学が多く見られます。

例えば、東京大学では、共通テストは6教科8科目、または7教科8科目受験します。
合計1000点満点に換算しますが、最終的に選抜する際は
二次試験440点に共通試験を110点に換算します。

共通試験の点数のうち情報は10%ですから、
情報で100点を取っても11点にしかなりません。
ということは、情報で10点上げたとしても、
全体の点数では「1.1点」しか変わらないことになります。

二次試験に情報があるなら別ですが、
情報で今50点の実力の人が70点まで上げる労力を考えると、
数学・英語などに注力した方がよさそうです。

北海道大学や香川大学では、情報の点数は基本的には使用せず、
同点者の選抜のみに使用するということです。

また、私立大学との併願を考えている方は、
私立大学で情報が課されるかをよく調べましょう。

「共通テスト利用入試」で情報が課されるのは
日本大学や専修大学の情報系の学部など一部のみです。
東京女子大学は選択科目、
法政大学は選抜方式など、
自分が志望する大学の様子をしっかり調べて併願戦略を立てたいところです。

導入初年度ですので、多少の混乱はあるかもしれません。
準備としては、教科書内容をマスターし、
試作問題やさまざまな予想問題を解いておくしかないかもしれません。

必要以上に不安になる必要はありませんので、
学校や塾の先生とも相談して、準備を進めましょう。

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