公立中学校:通知表「3」の価値は?

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期末テスト真っ最中でしょうか。

期末テストが終わると、通知表ですね。
受験生の皆さんは通知表の結果が気になるでしょう。
通知表の結果が調査書、つまり内申点に直結するからです。

ところで、通知表の結果が昔とはずいぶん違うのはご存知ですか?
本日は通知表の5段階評価について書いていきたいと思います。

絶対評価と相対評価

かつて通知表は相対評価でした。

「5」は7%、「4」は24%、「3」は38%、「2」は24%、「1」は7%。
生徒の何%にその数値をつけるかが決まっていました。
ということは全生徒の評定の平均は「3」になったということです。

つまり、通知表が「オール3」、9教科の合計が「27」ならば平均的な成績ということです。
もし、「オール4」、9教科の合計が「36」ならば上位31%には絶対に入っているということです。

ところが、2002年度の通知表から絶対評価になりました。
「これができていれば5」「何点取れば5」というようにつけていくということです。

相対評価ならば、全員が「5」ということはあり得ませんが、
絶対評価ならば、理論的には全員が「5」ということもあり得ます。

一人一人の生徒さんの状況を評価するというように変化したということです。

では、その結果平均値はどうなったのでしょうか?

正解は、平均は高くなっています。

一つ例を見てみましょう。
千葉県教育委員会が発表した通知表の各評定の割合です。

千葉県教育医委員会HPより

これをみてどう感じましたか?

ずいぶん4・5が多いなと感じた方もいると思います。
その通りです。
音楽・美術・保健体育・技術家庭では4・5を合わせると50%を超えます。
9教科全部の平均を出してみると、「32.13」という数値になりました。

つまり、平均は「3」ではなく、「3.5」ということです。
3と4が半々でようやく平均になるということです。

調査書の点数

調査書の点数と偏差値の関係はどうなっているでしょうか?

高校名偏差値調査書(合格者)
県立千葉高校7341・42
県立千葉東高校7039・40
県立長生高校6837・38
県立木更津高校6537・38
県立成東高校6334・35
県立匝瑳高校6134・35
県立松戸国際高校6034・35
県立東金高校5531・32
県立成田北高校5129・30
県立千城台高校5029・30
県立佐倉東高校4926・27
県立土気高校4828・29
県立松尾高校4627・28
県立佐倉南高校4326・27

いかがでしょうか?
調査書の数値は合格者の中3の時の数値です。
合格者のボリュームゾーンの数値を挙げました。

偏差値と調査書の点数は必ずしも比例するわけではありませんが、
だからと言って、全く関連性がないわけでもありません。

ところで、「オール3」だと、「9教科で27」です。
ところが、その数値がボリュームゾーンに当たるのは
佐倉東高校(偏差値49)、松尾高校(偏差値46)、佐倉南高校(偏差値43)です。
いずれも、偏差値50未満の学校です。

先ほど述べたように「平均3.5」だとすると、「9教科で31〜32」です。
これに当たるのは東金高校(偏差値55)です。

調査書の重要性

全国の公立高校入試のしくみを調べてみると、
千葉県はそれほど調査書の点数が重視される都道府県ではありません。

しかし、中1〜中3の成績が全て使われるという特色があります。
したがって、中1・中2の時の成績が非常に大切です。

昨年当塾をご利用いただいた生徒さんの中にも、
中1・2の時の調査書の数値(=通知表の結果)がイマイチだったので
とても大変な思いをした生徒さんがいました。
中3の時は9科目で40以上あったのですが、それでも足を引っ張ってしまいます。

結果、第一志望に合格できたからよかったものの、
万が一不合格だったら悔やんでも悔やみきれない、という気持ちになったことでしょう。

中学1年生・2年生のみなさん。
今、少しだけ努力をしてみましょう。
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まとめ

通知表の数値の平均が「3」より高くなっているということがわかっていただけましたか?

特に保護者の皆さんにはご自分が学生だった頃と同じように考えないで
新しい感覚で数値を見ていただきたいと思います。

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