偏差値の低い学校に進学する価値はあるの? 〜中学入試〜

人気ブログランキングでフォロー
にほんブログ村 受験ブログ 個別指導塾へ

中学受験をする親御さんからの相談が多いのがこれ。

「偏差値の低い学校は進学する価値があるんですか?」

というものです。
私の考えを述べたいと思います。

志望校をどのように選ぶ?

志望校を選ぶ基準は人それぞれだと思います。

私は塾で教えているものとして、
生徒さんの第一志望に合格させることがいちばんの仕事だと思っています。

もちろん、志望校選びに私からの意見は言いますが、
最終決定権はご本人・ご家庭にあります。

だから、どんな基準で志望校を選んでいても私がどうこういうことではありません。

では、志望校選びの基準はなんでしょうか?

「偏差値の低い学校に進学する価値はあるのか?」

と聞いてくるご家庭は
「偏差値」がその基準としてかなりプライオリティーが高いということです。

もちろん、「偏差値」が高い学校に行きたいというのは当然の欲求だと思います。
私だって、受験するなら同じ気持ちを持つでしょうから。

でも、基準はそれだけではありません。
一番わかりやすいのは部活でしょうか。
また、距離(通学時間)だって問題になります。

付属校がいい、付属校でない方がいい。
大学に推薦で行ける枠が多い方がいい。
自由な学校がいい。面倒見のいい学校がいい。

色々な基準があります。
また、中学・高校の6年間で何を学びたいのか、
どのように過ごしたいのかというのも大きなポイントになります。

中学受験の偏差値

中学受験をする生徒さんはどんどん増えています。
首都圏で言えば17%程度でしょうか。

しかし、17%しかしないのです。
この17%が上位からピッタリ17%ということはありませんが、
やはり成績的には上位にある生徒さんが多いのでしょう。

つまり、中学受験の偏差値50(=平均点)は
小学生全体の偏差値50ではないということです。

私の感覚ですが、
中学受験の偏差値40の学校と同じ大学進学実績を出す学校は
高校受験だと偏差値55という感じがします。
(単純に+15と言いたいわけではありません)

また、中学受験をしてきた生徒さんたちは
いくら偏差値が低いと言っても、かなり勉強してきています。
中学でスタートする時に公立中だと簡単すぎる、ということもあるかもしれません。

私立中学の意味

私立中学は公立中学とどのように違うのでしょうか?

中高6年間一貫教育ができる。
高校受験がない。
これだけでも大きなアドバンテージです。

部活に熱心に取り組んだとしましょう。
公立中にいくと、
1年生から3年生の1学期まで。
そして、高校で1年生から3年生の1学期まで。

私立中でしたら
1年生から高校3年生の1学期までできるのです。
施設も整っていることが多いでしょう。

勉強面でも、中学の時から大学受験を意識して進められます。
高校進学時に勉強方法がガラッと変わることがない。
環境がガラッと変わることがない。
それだけでもアドバンテージです。

しかし、私立中学の一番のメリットは同級生ではないでしょうか?
高いレベルの生徒さんたちが集まっているのです。
そして、その学校のレベルの生徒さんたちを扱い慣れた先生がいます。

ある私立中高の先生にお話を聞いた時に、
「うちの学校は第一志望で来る生徒さんが少ないんです。
御三家、あるいは御三家の一つ下のレベルに不合格になってくる生徒さんが多い。
だから、ある意味失意の中で進学してくる。
そういう生徒さんをしっかりと見ていく学校です。」
とおっしゃっていて、ハッとしました。

私はその学校をとても良い学校だと思っていますが、
そのような学校に進学できれば、第一志望に不合格だったとしても、
しっかりと面倒を見てもらえます。

まとめ

偏差値はとても大切です。
偏差値の高い学校に行きたいというのは正常な考え方です。

でも、それ以外の基準を否定してしまうのは勿体無いと思います。
公立の教育が悪いというつもりは全くありませんが、
やはり、私立の教育を受けさせたいというならば、
偏差値に関わらずお子様に「合う」学校はあると思います。

ぜひ、偏差値以外の部分も見て、学校を選んでください。

今回のテーマに対する私の回答は
「お子様に合う学校は必ずどこかにある。その学校ならば進学する価値はあります。」
です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です