偏差値とは?

偏差値って何?

偏差値?

50だったら平均点でしょ!

高い方がいいんだよ!

低いと落ち込むよねぇ。

ソレくんの言っていることは正しいと思います。
でも、どのくらい高いといいんでしょうか?

よく耳にするのが
「偏差値⚪︎以下の学校なんて行く価値がない!」
というような言い方。

個人的にはとても気になる言い方です。

偏差値とは

これは、分布を表す数値です。

点数で表されても、順位で示されても、
自分の位置っていまいちわかりません。

例えば以下の図をご覧ください。

左端が0点、右端が100点とします。
上下とも7人中4位の生徒さんに印をつけました。

同じ4位でも受ける印象は随分違うと思います。
(そもそもトップが違います。上はダントツトップですね。)

そこで偏差値の出番です。
「平均点からどのくらい離れているか」を分布で表す数値です。

細かいことは省きますが、
偏差値60以上は全体の約16%しかいません。
(同じ理屈で、偏差値40未満も約16%です。)

もし、
「偏差値60以下の学校は行く価値がない」
とすると、84%の生徒さんは行く価値がない学校に行っていることになります。

声を大にしていいいます。

絶対にそんなことはありません!

そもそも、模擬試験で出される学校の偏差値って
80%合格ライン(中学入試の場合)が多いですよね?

偏差値は勉強の指針、
受験校を選ぶ時の参考にはなります。

でも、それで生徒さん・学校の価値が決まるわけではありません。

また、首都圏では16%程度、関西圏では10%程度の小学生が中学受験をします。

一方、高校受験は100%近くの生徒さんが受験をします。

それぞれの層で「平均点」をとった時に同じなわけはありませんよね。

(大学受験も同じことが言えると思います。)

まとめ

私は、受験指導をするにあたりデータはとても大切にしています。

基本的に偏差値は嘘をつかないとも思っています。
偏差値を上げることは、合格のために大切なことだと思っています。

でも、嘘をつかないというのは、
「この模擬試験でこの偏差値をとった生徒さんは80%合格する」
「この模擬試験でこの偏差値をとった生徒さんは50%合格する」
というだけです。

上にも書きましたが、
偏差値で学校の価値・生徒さんの価値は決まりません。

データはデータ。
データを大切にして受験合格を目指しましょう。

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