【志望校選び】下り電車に乗るのは嫌だ？～「通学方向」だけで学校を決めていませんか？～

みなさんからの応援が
ブログ執筆をする上で、
大変な励みになります。

ぜひ、上のリンクをクリックをお願いします。

都市志向が強い今、「下り方面の学校は考慮しない」心理

志望校選びの場面で
「下り方面の電車に乗って通うのはなんとなく嫌だ」
「都心に向かう学校のほうが便利なはず」
といった声をよく耳にします。

お子さまや保護者の多くが「都心の学校＝便利で安心」というイメージを強く持ちがちです。
特に、同級生や近所のお友達が都心方面に通う場合、
自分も同じ方向でないと取り残されるような気持ちになることもあるでしょう。

一方、下り方面、つまり郊外や都市部から離れた場所の学校は
「アクセスが悪そう」
「不便そう」
と候補から外してしまうご家庭も珍しくありません。

しかし、本当にその選択が正しいのでしょうか。

「下り方面にはどんな学校があるのか？」と、一度立ち止まって視野を広げてみることも大切です。
通学電車の方向という一点で、数多くの可能性を狭めてしまってはいないか、改めて考えてみませんか。

下り方面の学校を避けることで生じる見えない損失

「下り電車に乗るのは嫌だ」と下り方面の学校を検討から外してしまうと、
実はさまざまな機会やメリットを逃してしまうことがあります。

最も大きいのは、お子さまに本当に合った学校を見つけるチャンスが減ってしまう可能性です。
教育方針やカリキュラム、校風など、
ご家庭が重視するポイントが意外にも郊外校にぴったり当てはまることが珍しくありません。
自然に囲まれた環境や広々としたキャンパス、少人数で手厚い教育を提供する学校は、
都市部よりも郊外に多い場合もあります。

また、都心部の人気校は志望者が集中しやすく、どうしても競争率が高くなります。

しかし郊外校は比較的志願者が分散しやすく、第二志望や第三志望を検討する際に合格できる可能性がぐっと広がります。
これは「安全校」として選択肢に入れておくうえでも大きなメリットになります。

さらに見落としがちな魅力は、下り方面への通学が「快適」になる点です。
朝のラッシュとは逆方向となるため、空いた電車で座って移動できる可能性が高まります。
混雑した車内で疲れてしまう心配が減り、通学時間を読書や予習復習にあてられる、
実はお子さまにとって負担の少ない通学スタイルになります。

「何を妥協できるか」「絶対に譲れないものは何か」を考える

志望校選びでは、多くのご家庭が「何を重視するか」「どこなら妥協できるか」を悩みながら決めていきます。
校舎までの通学時間がやや長くても、逆方向で快適な車内ならば、その時間の質は大きく変わります。
駅から学校までが少し遠かったとしても、
自転車やスクールバスなど交通手段を工夫することで充分カバーできるケースも多いです。

周囲に大きなショッピングモールや娯楽施設がなくても、
落ち着いた環境ならば学びへの集中力が高まるというメリットに転換されることもあります。

一方で、教育理念や校風、お子さまが将来取り組みたいことと学校のカリキュラムが合致しているかどうかは、
決して妥協してはいけません。

進学実績やクラブ活動、学校の雰囲気など、
譲れないポイントを家族でしっかり整理したうえで選択肢を広げていく視点が大切になります。