【中学受験注目校】開智中学校〜深い学びを目指す学校〜

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1 学校の概要
開智中学校は、埼玉県さいたま市岩槻区に位置する、中高一貫教育を提供する私立共学校です。
1997年に中高一貫部が設立されて以来、首都圏の中学受験において高い人気と注目を集め続けています。
開智学園グループは、開智日本橋学園中学校や開智未来中学校など、国内外に多くの学校を展開しており、
その中でも岩槻に本校を置く開智中学校は、グループの中核を担う存在と言えます。
学校の教育理念の根幹には、校名にも込められた「智を開く」という精神があります。
これは、生徒一人ひとりが未来からのメッセージを受け止め、自らの資質を向上させ、
創造性を発揮できる真の智慧に目覚めてほしいという願いを表しています。
この理念に基づき、開智中学校では「探究」「協働性」「主体性」を教育の柱に据えています。
単なる知識の詰め込みに留まらず、生徒が自ら問いを立て、
仲間と協力しながら答えを探求していく「探究型学習」を学校全体で推進している点が最大の特徴です。
知的好奇心を刺激し、深く学ぶことの楽しさを実感させる校風が、多くの受験生と保護者から支持されています。
2024年5月時点で約1100名の中学生が在籍しており、活気ある学習環境が形成されています。
2 入試情報
開智中学校の入試は、埼玉県の入試解禁日である1月10日から始まり、多様な試験回が設定されていることが特徴です。
東京都や神奈川県の入試本番前のお試し受験、いわゆる「前受け」として、
また特待生合格を目指す上位層の挑戦の場として、毎年非常に多くの受験生が全国から集まります。
◆ 偏差値
開智中学校の難易度は、受験する試験回によって大きく異なります。
四谷大塚が発表している2025年結果80偏差値(合格可能性80%ライン)を見てみると、
1月10日の「第1回」入試や1月12日の「第2回」入試は、男子が53、女子が48となっています。
一方で、特待生選抜となる入試は難易度が大きく上がります。
1月11日の「創発クラス特待A」は男子59、女子55、
同日の「算数特待」は男子56、女子53、1月15日の「特待B」は男子56、女子52と、高い学力が要求されます。
このように、合格の難易度が日程によって明確に分かれているため、ご自身の学力と受験戦略に合わせた出願が可能です。
◆ 倍率
開智中学校の入試倍率は、その入試形態の特性を理解した上で見る必要があります。
2025年度入試では、全日程の合計で志願者数が4000名を超え、合格者数は約2000名、
学校全体としての実質倍率は約1.8倍でした。
ただし、日程ごとの「出願倍率」は、この実質倍率とは全く異なる様相を呈します。
例えば、2025年度入試の出願途中経過(2024年12月9日時点)では、
「第1回」の出願倍率が25.2倍、「創発クラス特待A」が53.2倍、
定員10名に対し1400名以上が出願した「算数特待」に至っては147.4倍という驚異的な数値が発表されました。
これは、多くの受験生が合格の権利を確保するため、また特待生の資格に挑戦するために併願している結果であり、
実際の受験者数や合格者数に基づいた実質倍率とは大きく異なる点に注意が必要です。
◆ 入試日程
2026年度入試も、例年通り2026年1月10日から主要な入試が開始されると予想されます。
参考として、2025年度入試は、1月10日に「第1回」、1月11日に「創発クラス特待A」と「算数特待」、
1月12日に「第2回」、1月15日に「特待B」といった日程で実施されました。
試験科目と配点は、開智中学校の教育方針を色濃く反映しています。
4教科型入試(第1回、第2回、創発クラス特待Aなど)の配点は、
国語100点(50分)、理科60点(30分)、社会60点(30分)に対し、算数は120点(60分)と、
合計340点満点のうち算数の比重が最も高く設定されています。
これは、論理的思考力や問題解決能力を重視する学校の姿勢の表れと言えるでしょう。
また、「算数特待」入試は、その名の通り算数1教科のみ(120点満点・60分)で合否が判定されます。
3 教育・施設
◆ 教育内容
開智中学校の教育の核となるのは、創立以来こだわり続ける「探究」学習です。
中学1年生から高校2年生まで、全員が自ら設定したテーマについて研究し、論文にまとめる活動を継続的に行います。
単に調べるだけでなく、仮説を立て、検証し、考察するという学問のプロセスを中学生のうちから体験することで、
本質的な思考力と主体性を養います。
また、生徒の興味や進路希望に応じて、入学時に「4コース制」から自ら所属を選択します。
高いレベルで探究活動を行う「創発クラス」、最難関国公立大学を目指す「先端クラス」、
難関国公立・私立大学を目指す「一貫クラス」など(※クラス編成は年度により変更の可能性があります)、
自らの目標に合った環境で学ぶことができます。
ICT教育も先進的で、生徒は校内Wi-Fi環境のもとで学習端末を活用し、
授業での意見交換や探究活動の情報収集を効率的に行います。
さらに、海外大学への進学も視野に入れたグローバル教育にも力を入れており、
多様な海外研修プログラムや英語教育が充実しています。
◆ 施設
開智中学校の岩槻キャンパスは、緑豊かで広大な敷地を誇ります。
生徒たちの知的好奇心を満たす施設が充実しており、学習や探究活動を力強くサポートします。
理科の実験室は物理、化学、生物、地学と分野ごとに専門の教室が用意され、
生徒たちの「なぜ」を追求する環境が整っています。
一貫部校舎の3階には図書館があり、静かな環境で読書や自習に集中できます。
話題の新刊や雑誌も豊富に取り揃えられており、探究活動のリソースとしても大いに活用されています。
また、生徒ホール(食堂)は、生徒たちの憩いの場となっています。
日替わりランチや定番の麺類などが手頃な価格で提供され、昼休みには多くの生徒で賑わいます。
広大なグラウンドや体育館など、スポーツ施設も充実しており、
生徒たちは文武両道でのびのびとした学校生活を送っています。
4 併願戦略
開智中学校を志望校として考える場合、その多様な入試日程と難易度設定を活かした戦略的な併願が鍵となります。
特に算数の配点が高いこと、特待生入試は難易度が非常に高いことを念頭に置く必要があります。
◆ チャレンジ校
開智中学校の「創発クラス特待A」や「算数特待」で合格を目指す学力層の生徒は、
さらに上の難関校に挑戦するケースが多く見られます。
埼玉県内の女子であれば、最難関の「浦和明の星女子中学校」がチャレンジ校の筆頭となるでしょう。
また、2月からの東京・神奈川入試に向けて、「本郷中学校」や「攻玉社中学校」といった都内の難関男子校、
「明治大学付属明治中学校」などの難関大学附属校を視野に入れる受験生もいます。
◆ 同等校
開智中学校と学力層や受験日程が近く、併願先として比較検討されることが多いのは、同じ埼玉県の人気校です。
特に「栄東中学校」は、入試日程が近く、開智と同様に非常に多くの受験生が集まるライバル校と言えます。
栄東の1月10日入試と開智の1月11日や12日の入試を組み合わせて受験するパターンは定番の一つです。
また、近年急速に難易度と人気を上げている「大宮開成中学校」や、
県内女子校の有力校である「淑徳与野中学校」も、偏差値や校風が近い併願先として多く選ばれています。
◆ 安全校
開智中学校を第一志望、あるいは特待生合格を目指して挑戦する場合、万が一に備えた安全校の確保が重要です。
同じ開智学園グループの「開智未来中学校」は、入試日程が重複しないように設定されていることも多く、
併願しやすい学校の一つです。
また、埼玉県内の「春日部共栄中学校」や「獨協埼玉中学校」、
「昌平中学校」などは、開智中学校の受験生にとって、合格を確実に押さえておくための有力な選択肢となります。
5 進学実績
開智中学校の「探究」を軸とした深い学びは、難関大学入試において圧倒的な進学実績として結実しています。
中高一貫の6年間で培われた主体的な学習姿勢と高い学力により、卒業生は全国の最難関大学へと羽ばたいています。
2024年度の大学入試(卒業生312名)では、東京大学に10名、京都大学に1名が合格したほか、
東北大学5名、北海道大学4名、筑波大学3名など、旧帝大をはじめとする国公立大学に合計69名が合格しています。
医学部医学科へも28名(国公立4名、私立24名)が合格しており、理系分野での強さも際立っています。
私立大学においても、早稲田大学に46名、慶應義塾大学に26名、上智大学に24名、東京理科大学に75名と、
早慶上理に合計96名の合格者を輩出しています。
GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)にも合計243名が合格しており、
生徒一人ひとりの多様な進路希望を実現する確かな指導力が証明されています。
6 まとめ
開智中学校は、「智を開く」という理念のもと、生徒の主体的な「探究」活動を教育の中心に据える、
非常に先進的な学校です。
多様な入試形態は、多くの受験生に門戸を開くと同時に、特待生入試では非常に高いレベルでの競争が行われています。
算数の配点が高い入試傾向は、論理的思考力を重視する学校のメッセージでもあります。
中学生のうちから自ら問いを立て、仲間と協働しながら深く学ぶ環境は、
変化の激しい未来を生き抜くための本質的な力を育んでくれるでしょう。
開智中学校のような、思考力を問う特徴的な入試問題に対応するためには、
基礎学力の徹底的な定着と、それを応用する高度な演習が不可欠です。
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