【中学受験注目校】追手門学院大手前中学校〜ディベートなどがさかんな学校〜

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1 学校の概要

追手門学院大手前中学校は、大阪府大阪市中央区に位置する私立中学校であり、
大阪城の目の前という絶好のロケーションにキャンパスを構えています。

その歴史は非常に古く、創立は1888年(明治21年)にまで遡ります。
明治の近代化とともに歩んできた伝統校であり、
「独立自彊(どくりつじきょう)・社会有為(しゃかゆうい)」を建学の精神として掲げています。
これは、自らの力で自らを努め励まし、世のため人のために役立つ人材を育成するという意味が込められています。
この精神は現在も脈々と受け継がれており、
伝統を重んじながらも、新しい時代の教育を積極的に取り入れる姿勢が高く評価されています。

校風については、伝統校らしい規律と礼節を重んじる雰囲気が特徴的です。
特に、保護者の皆様から安心感を持って受け入れられているのが、生活指導のきめ細やかさです。
近年はスマートフォンの持ち込みや使用に関して自由な学校も増えていますが、
追手門学院大手前中学校では、学習環境を守るために厳格なルールを定めています。
制服の着こなしや頭髪などについても一定の基準があり、生徒たちは中学生らしい節度を持って学校生活を送っています。
こうした厳しさは、決して生徒を縛り付けるものではなく、
社会に出たときに恥ずかしくないマナーや常識を身につけさせるための愛情ある指導として機能しています。

生徒数は一学年あたり百数十名程度の中規模校であり、先生と生徒の距離が近く、
一人ひとりに目が届く温かみのある環境も魅力の一つといえます。

2 入試情報

◆ 偏差値

中学受験において志望校を決める際、一つの指標となるのが偏差値です。
四谷大塚が公表している合不合判定テストの結果などを参考にしますと、追手門学院大手前中学校の偏差値ラインは、
入試日程やコースによって幅があります。

具体的には、難関国公立大学を目指す「スーパー選抜(SS)コース」については偏差値40台前半から半ば程度、
難関私立大学を目指す「特進(SA)コース」については30台後半から40程度で推移することが多いです。

ただし、これはあくまで80パーセント合格ラインの目安であり、
関西圏の統一日入試では受験生の層が厚いため、数字以上にしっかりとした対策が必要です。

特にスーパー選抜コースは近年人気が高まっており、実力のある受験生が集まる傾向にありますので、
四谷大塚の偏差値だけで安心せず、過去問対策を徹底することが求められます。

◆ 倍率

近年の追手門学院大手前中学校の入試倍率は、コースや日程によって大きく変動する傾向が見られます。

関西の中学入試解禁日に行われるA日程においては、第一志望の生徒が多く集まるため、
実質倍率は1倍台の後半から2倍近くになることもあります。
特に午後入試や後期日程にあたるB日程やC日程では、他校との併願生が合流するため、
倍率が急激に跳ね上がることが珍しくありません。

年度によっては数倍から10倍近くの高倍率になるケースも見受けられます。
また、特待生制度を利用した受験生の層も厚いため、合格を勝ち取るためには1点でも多く得点する粘り強さが必要です。
過去数年間のデータを見ても、人気は右肩上がりで安定しており、「入りやすい学校」と安易に考えることは禁物です。

◆ 入試日程

来年度の入試日程については、例年通り関西地区の中学入試統一日である1月中旬からスタートする構成が予想されます。
一般的に、初日の午前中にA日程、同日の午後または翌日にB日程、そして数日後にC日程が設定されます。

試験科目については、国語・算数の2科受験、または国語・算数・理科の3科受験が選択できる方式が主流です。
また、英語教育に力を入れている学校らしく、
英語資格を利用した入試や、英語を選択科目に含めることができる日程も用意されています。

配点については、国語と算数が各100点、理科や社会が50点から100点という配分になることが多く、
やはり国語と算数の基礎学力が合否を分ける大きな要因となります。

正確な日程や科目は秋頃に発表される募集要項で必ず確認をする必要があります。

3 教育・施設

◆ 教育内容

追手門学院大手前中学校の教育における最大の特徴は、独自の探究学習と表現教育です。

中でも特筆すべきは、記事のタイトルにもあります通り「ディベート」教育の充実ぶりです。
同校は「全国中学・高校ディベート選手権(ディベート甲子園)」において
優勝を含む輝かしい実績を残している強豪校として全国にその名を知られています。
論理的思考力や多角的な視点、そして相手を尊重しながら自分の意見を伝える力は、
これからの社会で最も必要とされるスキルです。
学校の授業や部活動を通じて、こうした高度なコミュニケーション能力を養うことができるのは、
同校ならではの大きな強みです。

また、「WIL(Work Is Learning)」と呼ばれる探究型の学習プログラムも導入されています。
これは、教科書で学んだ知識を使い、実社会の課題解決に取り組むというものです。
企業や地域と連携したプロジェクトも多く、生徒たちは主体的に考え、行動する力を身につけます。
さらに、ICT教育にも力を入れており、全生徒がタブレット端末を活用しています。
先ほど触れました通りスマートフォンの使用には厳しいルールがありますが、
学習ツールとしてのICT機器は積極的に活用されており、メリハリのあるデジタル環境が整えられています。
ロボットプログラミング教育も盛んであり、世界大会に出場するほどの実力を持つ生徒も育っています。

◆ 施設

学習環境を支える施設面も非常に充実しています。

校舎は大阪城天守閣を間近に望む場所にあり、教室の窓から四季折々の大阪城公園の景色を楽しむことができます。
都心にありながら豊かな緑と歴史を感じられる環境は、情操教育にも最適です。

校内には、生徒たちが自由に議論や自習を行える「ラーニングコモンズ」や、蔵書数が豊富な図書室が整備されており、
知的好奇心を刺激する空間が広がっています。

また、理科教育を重視しているため、実験室の設備も整っており、
実験や観察を通じて科学的な思考を深めることができます。

清潔感のあるカフェテリアや、生徒たちが憩う中庭など、快適な学校生活を送るための設備も万全です。
2019年には新校舎も完成しており、最新の設備と伝統的な雰囲気が調和した素晴らしいキャンパスとなっています。

4 併願戦略

◆ チャレンジ校

追手門学院大手前中学校を第一志望とする生徒が、さらに上のレベルを目指して挑戦する場合、
あるいは同校を安全圏として考え、より難易度の高い学校に挑む場合のチャレンジ校としては、
関西大学や同志社大学などの大学附属校が挙げられます。

例えば、関西大学第一中学校や関西大学北陽中学校、あるいは同志社香里中学校などが候補に入ります。

また、進学校としては、清風中学校や明星中学校の上位コースなどもチャレンジ校として設定されることがあります。
これらの学校は四谷大塚の偏差値でも50前後、あるいはそれ以上となるため、
基礎学力の完成に加えて応用力を磨く必要があります。

◆ 同等校

偏差値や校風、立地条件などを考慮して併願されることが多い「同等校」としては、
同じ追手門学院の系列である追手門学院中学校(茨木市)が挙げられます。

また、大阪市内であれば、大阪女学院中学校やプール学院中学校といった伝統ある女子校(女子生徒の場合)、
あるいは共学校であれば上宮学園中学校などが比較対象となります。

これらの学校は、偏差値帯が30台後半から40台前半で重なっており、
校風や進学実績、通学の利便性を比較して併願パターンを組む家庭が多いです。

特に追手門学院大手前は「特進コース」と「スーパー選抜コース」で難易度が異なるため、
コースを変えて複数回受験することで合格の可能性を高める戦略も有効です。

◆ 安全校

確実に合格を勝ち取り、入試本番の雰囲気に慣れるための「安全校」としては、
偏差値30台前半から中盤の学校を選定します。

具体的には、大阪市内の小規模な私立中学校や、募集定員に対して比較的広き門となっている学校が考えられます。
例えば、相愛中学校や樟蔭中学校などが候補に挙がることがあります。

ただし、近年の中学入試は激戦化しており、「安全校」といえども油断は禁物です。
追手門学院大手前中学校のA日程で確実に合格を取ることを最優先にしつつ、
万が一のために、午後入試などを活用して合格を確保できる学校を事前にリサーチしておくことが重要です。

5 進学実績

追手門学院大手前中学校の進学実績は、年々向上しています。
系列の追手門学院大学への内部進学の道も確保されていますが、
多くの生徒がより難易度の高い外部大学への進学を目指します。

特に実績として目立つのが、「関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)」への合格者数です。
スーパー選抜コースを中心に、国公立大学への合格者も輩出しており、
大阪大学や神戸大学、大阪公立大学などの難関国公立への合格実績もあります。

また、近畿大学への合格者数も非常に多く、関西圏の主要私立大学への強さが際立っています。

学校全体として、生徒一人ひとりの進路希望に寄り添い、一般入試だけでなく、推薦入試や総合型選抜など、
多様な入試形態に対応した指導が行われていることが、こうした実績に繋がっています。

6 まとめ

追手門学院大手前中学校は、大阪城の目の前という素晴らしい環境の中で、
伝統的な規律と最先端の探究教育を両立させている魅力的な学校です。

スマートフォンの使用制限や制服の着こなしなどの厳しい校則は、
保護者の方々にとって安心材料となり、生徒たちの規律ある心を育みます。

一方で、ディベートやロボットサイエンスにおいては全国レベルの実績を誇り、
生徒の自主性や表現力を大きく伸ばす教育が行われています。

偏差値という数字だけでは測れない、豊かな人間形成が期待できる学校と言えるでしょう。

しかし、特色ある教育を行っている学校だからこそ、入試においては学校の出題傾向に合わせた対策が不可欠です。
また、併願校の選定やコース選びなど、戦略的な受験計画が合格への鍵を握ります。

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