【中学受験注目校】聖望学園中学校〜生徒思いの学校〜

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1 学校の概要

聖望学園中学校は、埼玉県の西部に位置する飯能市中山にキャンパスを構える、
キリスト教プロテスタントに基づく私立中高一貫校です。

豊かな自然に囲まれた静かな環境の中で、生徒一人ひとりと向き合う温かい教育が実践されています。
その歴史は古く、1918年(大正7年)に設立された寿多館蚕業学校を前身とし、
1951年(昭和26年)に現在の聖望学園中学校・高等学校として新たなスタートを切りました。
「神を敬い人を愛し、正義を重んじ、信仰にたつ人間の形成」を教育方針に掲げ、
聖書の教えに基づく「敬・愛・信・義」をモットーとしています。

このキリスト教精神は、日々の礼拝や「聖書」の授業を通じて生徒たちの心に深く根付き、
他者を思いやる心と社会に貢献する姿勢を育んでいます。

学校の大きな特徴の一つが、その面倒見の良さです。
中学の生徒数は全学年で約150名(2025年現在)という少人数体制を敷いており、

教員が生徒一人ひとりの個性や学習状況をきめ細かく把握できる環境が整っています。
「チーム担任制」を採用し、複数の教員が多角的な視点で生徒を見守り、サポートすることで、
生徒は安心して学校生活を送ることができます。

校風は非常にアットホームであり、「生徒思いの学校」という言葉が示す通り、
生徒が学校生活を心から楽しみ、充実した6年間を過ごせることを第一に考えた指導が行われています。

西武池袋線の飯能駅から徒歩約15分、東飯能駅から徒歩約13分とアクセスも良好で、
近隣駅からはスクールバスも運行されており、通学の利便性も確保されています。

2 入試情報

聖望学園中学校の入試は、多様なバックグラウンドを持つ受験生を受け入れるため、
複数の形式と日程が設けられている点が特徴です。

一般的な中学受験の学力試験だけでなく、
受験生がこれまで培ってきた能力や個性を多角的に評価しようとする姿勢がうかがえます。

◆ 偏差値

本校の偏差値について、四谷大塚が公表している2025年結果の80%合格可能性偏差値(Aライン)を参照しますと、
おおむね45前後が目安となっています。これは埼玉県の共学校の中では、中堅的な難易度に位置します。

ただし、後述する入試日程や入試形態(専願・一般)によって難易度は変動するため、
あくまで一つの指標として捉える必要があります。

専願(第一志望)で受験する場合は、一般(併願)受験よりも合格の可能性が高まるよう配慮されています。

◆ 倍率

近年の入試状況として、2024年度(令和6年度)の入試結果を見てみます。
例えば、募集人員が35名であった第1回入試では、受験者数136名に対し合格者数は135名となり、
実質倍率は約1.0倍でした。
また、第4回入試では、募集人員5名に対し受験者数17名、合格者数15名で、実質倍率は約1.1倍となりました。

これらのデータからも分かるように、複数回設定されている入試日程のうち、
特に前半の日程は多くの受験生に門戸を開いていることがわかります。

しかし、募集人員が少ない日程や、入試直前期の第5回入試などでは、
倍率が上昇する可能性もあるため、油断はできません。

年度によって志願者動向は変わるため、最新の情報を確認することが重要です。

◆ 入試日程

2026年度(令和8年度)入試は、2025年度と同様に、
受験生の多様なニーズに応えるために5回の日程が設定される予定です。

第1回入試は埼玉県の入試解禁日である1月10日に設定されています。
その後、1月11日に第2回(適性検査型)、1月13日に第3回、1月16日に第4回、
そして2月3日に第5回と、1月中に4回、2月上旬に1回のチャンスがあります。

試験科目は日程によって異なります。
第1回、第3回、第5回は「国語・算数」の2科目、または「国語・算数・理科・社会」の4科目から選択できます。
第2回は公立中高一貫校との併願を意識した「適性検査型入試」(適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)が実施されます。
第4回は入試形態が最も多様で、2科4科選択に加えて「英語入試」や「プレゼンテーション入試」も
選択可能となっており、受験生の得意分野を活かせるようになっています。

配点については、2科4科入試の場合、国語・算数が各100点、理科・社会が各50点です。
合否判定は、2科目受験の場合は国語・算数の合計200点満点で行われます。
4科目受験の場合は、国語・算数の合計200点満点での判定と、4科目の合計300点満点での判定のうち、
受験生にとって有利な方の点数が採用されるため、
理科・社会が得意な受験生にとっては大きなアドバンテージとなります。

3 教育・施設

聖望学園の魅力は、入試の多様性だけでなく、入学後のきめ細かな教育内容と充実した学習環境にもあります。

◆ 教育内容

聖望学園中学校では、中高一貫教育のメリットを最大限に活かし、6年間を見通したカリキュラムが組まれています。
中学段階では、特定のコース分けは行わず、すべての生徒が同じ環境で基礎学力の徹底的な定着を目指します。
この時期に土台を固めることで、高校進級時に「特進コース」や「進学コース」といった
目標進路に応じたコースを選択し、スムーズに大学受験に向けた学習へ移行できる体制が整えられています。

教育の根幹には、建学の精神であるキリスト教教育があります。
毎日の礼拝や週1回の「聖書」の時間は、知識を詰め込むだけでなく、
他者への感謝や奉仕の心を育む人間教育の場として機能しています。

学習面では、特に英語と数学の指導に力が入れられています。
毎週金曜日の放課後には「金曜学習ME(Mathematics & English)」と名付けられたフォローアップの時間が設けられ、
小テストや補習を通じてその週の学習内容の理解度を確認し、
「わからない」を翌週に持ち越さないシステムが確立されています。

また、体験型の学習として「探究学習」が重視されています。
中学3年生で行われる長崎への平和学習旅行では、事前学習から現地でのフィールドワーク、
事後の発表までを一つのプロジェクトとして行い、深い学びへとつなげています。

他にも、自然の中で協働性を学ぶエコツアーなど、机上の学習にとどまらない多彩なプログラムが用意されています。

◆ 施設

飯能市の豊かな自然に抱かれた広大なキャンパスには、充実した施設が整っています。

まず特筆すべきは、生徒の知的好奇心を満たす図書館です。
蔵書数は5万冊を超え、学習に必要な専門書や参考書はもちろんのこと、生徒のリクエストに積極的に応え、
ライトノベルや人気のマンガまで幅広く揃えられているのが特徴です。
静かに読書や自習に打ち込める空間であると同時に、生徒たちにとっての憩いの「居場所」となっています。

また、生徒の学習をサポートする自習室も完備されており、高校生は夜8時まで利用可能で、
卒業生のチューターが常駐し質問にも対応しています。

中学生もこうした環境を利用しながら学習習慣を確立していきます。

食事については、希望制の給食制度があるほか、食堂(カフェテリア)も併設されており、
軽食やお弁当の販売も行われているため、生徒のニーズに合わせて利用することができます。
その他、キリスト教学校の象徴であるチャペルや、広大な下川崎総合グラウンドなど、
生徒がのびのびと活動できる環境が整備されています。

4 併願戦略

聖望学園中学校を志望校として検討する際、その入試日程と偏差値帯を考慮した併願戦略が合格の鍵を握ります。

埼玉県の入試は1月10日から始まるため、東京や神奈川の入試(2月1日以降)の前に合格を確保したい受験生にとって、
重要な選択肢の一つとなります。

◆ チャレンジ校

聖望学園を第一志望、あるいは現実的な併願校として捉えている受験生が、さらに上位の学校に挑戦する場合、
同じ埼玉県の共学校が中心となります。

四谷大塚の偏差値で50台前半から中盤の学校がターゲットとなるでしょう。
具体的には、近年人気が上昇している大宮開成中学校(1回目)、同じ西部地区の男子校である城西川越中学校(1回目)、
あるいは県内トップクラスの進学校である栄東中学校(A日程)などが挙げられます。

これらの学校に挑戦しつつ、聖望学園で堅実に合格を目指すパターンが考えられます。

◆ 同等校

聖望学園と偏差値帯や教育環境が近く、併願先として比較検討されることが多い学校も多数存在します。

四谷大塚偏差値で40台の学校が中心です。
同じ西部地区の共学校である西武学園文理中学校(1回目)や星野学園中学校(共学部・1回)、
男子校であれば城北埼玉中学校(1回)、やや距離はありますが狭山ヶ丘高等学校付属中学校(1回)なども
併願候補となります。

これらの学校は入試日程が近接していることも多いため、試験日の重複に注意しながら、
校風や教育内容を比較して選択することが重要です。

◆ 安全校

聖望学園を第一志望またはチャレンジ校と位置づけ、確実に合格を確保するための「安全校」としては、
偏差値帯が40前後の学校が考えられます。

例えば、埼玉平成中学校(1回)や武蔵越生中学校(1回)、あるいは西武台新座中学校(1回)などが候補となるでしょう。
これらの学校で早い日程に合格を得ておくことで、精神的な余裕を持って聖望学園の入試、
さらにはその後の入試に臨むことができます。

5 進学実績

聖望学園の「生徒思い」のきめ細かな指導は、中高6年間を通じて生徒の学力を着実に伸ばし、
優れた大学進学実績にも結びついています。

高校では目標に応じたコース制が敷かれ、生徒一人ひとりの希望進路実現に向けて手厚いサポートが行われます。

2025年春(2024年度卒業生)の大学合格実績を見てみると、
難関国公立大学では東京科学大学(旧東京工業大学)1名、東京農工大学1名を含む7名が合格しています。
これは、少人数制の教育の中で、難関大学を目指す生徒にもしっかりと対応できる指導力があることを示しています。

私立大学では、早慶上理(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学)に合計15名
(早稲田大学5名、慶應義塾大学1名、上智大学3名、東京理科大学6名)が合格しています。
さらに、GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)には合計37名
(明治大学9名、青山学院大学3名、立教大学10名、中央大学7名、法政大学8名)が合格しており、
多くの生徒が首都圏の難関私立大学への進学を果たしています。

これらの実績は、生徒の努力はもちろんのこと、学校側の手厚い進学指導と学習サポート体制の賜物と言えるでしょう。

6 まとめ

聖望学園中学校は、埼玉県の自然豊かな環境の中で、キリスト教精神に基づく温かな人間教育を実践している学校です。
中学150名程度という少人数制とチーム担任制により、生徒一人ひとりが主役となれる環境が整っています。
基礎学力の定着を重視する「金曜学習ME」や、人間性を育む「聖書」の時間、
体験型の「探究学習」など、バランスの取れたカリキュラムが魅力です。
入試においては、2科4科選択入試や適性検査型、英語入試など多様な形態を設け、
受験生の可能性を多角的に評価しています。

大学進学実績も着実に伸びており、GMARCHや早慶上理、さらには国公立大学まで、
生徒の希望に応じた手厚い指導が行われています。

何よりも「生徒思い」の校風の中で、安心してのびのびと6年間を過ごしたいと考えるご家庭にとって、
聖望学園中学校は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

中学受験は、お子様一人ひとりの学力特性と志望校の傾向を正確に把握し、
戦略的に学習を進めることが合格への近道です。

オンライン・完全個別指導塾Soleadoでは、経験豊富な講師がお子様の状況に合わせた最適なカリキュラムを作成し、
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中学受験に関してお悩みのことがあれば、ぜひ一度Soleadoまでご相談ください。

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