【中学受験注目校】清泉女学院中〜優しくアットホームな学校〜

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1 学校の概要
清泉女学院中学高等学校は、神奈川県鎌倉市の玉縄城跡という恵まれた自然環境に位置する私立女子中高一貫校です。
1947年に設立され、約70年の歴史を持つ伝統校として多くの生徒を輩出してきました。
設立母体は聖心侍女修道会で、スペインから来日した4名のシスターによって始まった清泉の教育は、
現在も世界17か国62校の姉妹校と建学の精神を共有しています。
校訓「神のみ前に清く、正しく、愛深く」のもと、カトリック教育を基盤としながら
「他者を大切にする心」「世界の人々とつながる心」を育むことを重視しています。
校風は非常にアットホームで、生徒同士が互いを尊重し合い、
先生方も一人ひとりに寄り添った指導を行うことで知られています。
現在の生徒数は中学校全体で539名で、学年あたり180名程度の適度な規模を維持しています。
キャンパスは約7ヘクタールの広大な敷地を誇り、校舎からは相模湾や富士山、箱根連山を望むことができます。
大船駅からバス5分または徒歩20分という交通アクセスの良さも魅力の一つで、
横浜、湘南、鎌倉、横須賀方面だけでなく、東京都や静岡県からも通学する生徒がいます。
2 入試情報
◆ 偏差値
四谷大塚の偏差値によると、清泉女学院中学校の偏差値は57となっています。
これは神奈川県内の女子校では中堅レベルに位置し、
基礎から標準的な問題を確実に得点する力が求められる難易度です。
偏差値が近い学校として、鎌倉女学院中学校(57)や湘南白百合学園中学校(58)があります。
◆ 倍率
2025年度入試の実質倍率は以下の通りです。
1期入試は1.6倍と比較的受験しやすい倍率を保っていますが、2期・3期は2倍以上となり競争が激化します。
特に2期午後入試は7.5倍と高い倍率になっており、第一志望者にとって重要な入試回となっています。
帰国生入試は1.4倍と受験しやすく、国際的な教育環境を求める帰国生にとって魅力的な選択肢となっています。
過去数年の傾向を見ると、全体的に倍率は安定しており、しっかりとした対策を行えば合格可能性の高い学校といえます。
◆ 入試日程
帰国生入試が12月8日に実施され、一般入試は2月1日の1期入試からスタートします。
1期は4科目入試で募集人員40名、
2期は2月1日午後に2科目入試で募集人員20名、
3期は2月2日午後に2科目または4科目入試で募集人員30名となっています。
特徴的な入試として、2月3日午後にSP入試(算数1教科)、
2月4日午前にAP入試(アカデミックポテンシャル入試)があります。
AP入試は思考力・表現力・総合力を測る60分の試験で、
考えることが好きで自分の意見を文章で表現することに意欲的な生徒を求めています。
3 教育・施設
◆ 教育内容
清泉女学院の教育は、6年間の完全中高一貫教育システムの下で実施されています。
特に注目すべきは習熟度別・少人数制授業の導入で、英語は入学時の英検取得状況により3クラス、
数学は中1の成績により2クラスに分けることで、一人ひとりの学習ペースに応じた指導を実現しています。
教育の特色として、体験型・探究型学習を重視している点があります。
中1では校内でのタンポポ分布調査、玉縄城フィールドワーク、
中2では空手集団演武など、教科横断的な学びが展開されています。
中3では1年間をかけて論文を作成する機会があり、自ら選んだテーマについて深く探究する経験を通じて、
将来の進路選択につながることも多いです。
国際教育プログラムも充実しており、
イングリッシュキャンプやニュージーランド・ベトナム・インターナショナルスクールでの1週間留学など、
実践的な英語運用力を養成する機会が豊富に用意されています。
また、修学旅行では長崎・沖縄・台湾の3コースから選択でき、
事前学習として清泉女子大学教授による専門的な講義を受講することができます。
◆ 施設
清泉女学院のキャンパスは玉縄城跡という歴史ある立地を活かした充実した施設環境が整っています。
図書館は2フロア構成で約65,000冊の蔵書を誇り、
上階は中学生用でグループワーク可能なスペース、
下階は高校生や教員用の専門書が中心で個人学習用の机も設置されています。
専任の司書教諭2名が管理運営し、月曜から土曜の8時から最終下校10分前まで開館しており、
学習環境として非常に充実しています。
スポーツ施設も豊富で、200メートルトラックのある天然芝の第1グラウンドでは全校での体育祭も実施されます。
第2グラウンドではハンドボールやソフトボール、テニスコートは合計5面(ハード3面、オムニ2面)を完備しており、
他校との試合会場としても活用されています。
体育館はバスケットボールコート2面分の広さで冷暖房完備、卓球室や観覧席も備えています。
特徴的な施設として地下ホールがあり、ダンスに適した床材と両面鏡張りの壁、練習用バーが設置されています。
4 併願戦略
清泉女学院中学校を志望する受験生の併願戦略を検討する際は、
偏差値57という位置づけと神奈川県内のカトリック女子校という特色を踏まえる必要があります。
◆ チャレンジ校
清泉女学院を第一志望とする生徒がチャレンジする学校として、
フェリス女学院中学校、横浜雙葉中学校、湘南白百合学園中学校などが挙げられます。
これらの学校は偏差値60以上の難関校で、同じくカトリック系教育や伝統的な女子教育を重視しており、
教育理念に共通点があります。
特に湘南白百合学園は同じ神奈川県内のカトリック女子校として人気の併願先となっています。
◆ 同等校
偏差値や校風が近く併願されることが多い学校として、
鎌倉女学院中学校、カリタス女子中学校、聖園女学院中学校があります。
特に鎌倉女学院は同じ鎌倉エリアに位置し偏差値も同程度で、併願する受験生が非常に多い学校です。
これらの学校は清泉と同様にアットホームな校風を持ち、大学進学実績も安定しています。
◆ 安全校
合格の可能性が高いと考えられる併願先として、
聖セシリア女子中学校、聖和学院中学校、相模女子大学中等部などがあります。
これらの学校は偏差値が50前後で、清泉志望者にとって安心して受験できる選択肢となります。
また、神奈川学園中学校や捜真女学校も地理的に近く、キリスト教系の教育を行う学校として併願されています。
5 進学実績
清泉女学院高等学校の進学実績は、中堅女子校として安定した結果を残しています。
2024年春の卒業生160名のうち、国公立大学合格者は9名、
早慶上智合格者は65名、GMARCH合格者は63名となっており、約8割の生徒が四年制大学に進学しています。
最難関大学への合格実績も着実にあり、東京大学2名、京都大学1名の合格者を輩出しています。
国公立大学では筑波大学、東京外国語大学、横浜国立大学、東京都立大学、横浜市立大学などへの合格があり、
幅広い分野での進学を実現しています。
私立大学では、特に上智大学への進学実績が際立っており、2024年度は34名が合格しています。
これは清泉がカトリック校であることを活かした上智大学カトリック高等学校特別入学試験の効果が大きく、
人数制限なしで受験できる制度となっています。
早稲田大学16名、慶應義塾大学15名の合格実績もあり、GMARCH各大学にも安定した合格者数を維持しています。
女子大学への進学も多く、津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学などへも多数合格しています。
医学部進学についても実績があり、2024年度は私立大学医学部に4名が合格しており、
聖マリアンナ医科大学、東京女子医科大学、杏林大学への合格が確認されています。
指定校推薦も充実しており、慶應義塾大学5名、上智大学2名、明治大学2名、青山学院大学8名など、
難関大学への推薦枠も確保されています。
併設校である清泉女子大学への進学は人数制限なしの推薦制度があり、
他大学受験後の進学辞退も可能な柔軟性の高いシステムとなっています。
6 まとめ
清泉女学院中学高等学校は、鎌倉の豊かな自然環境と70年を超える伝統に支えられた、
真にアットホームな女子中高一貫校です。
カトリック教育を基盤とした「愛と友愛」の精神は、生徒一人ひとりの人格形成に深く根ざし、
習熟度別少人数制授業や体験型学習を通じて確実な学力向上を実現しています。
四谷大塚偏差値57という中堅レベルでありながら、上智大学をはじめとする難関大学への進学実績は安定しており、
特にカトリック校としての特色を活かした推薦入試制度が充実している点は大きな魅力です。
国際教育プログラムや探究型学習も活発で、グローバル社会で活躍できる女性を育成する環境が整っています。
入試においては1期入試の実質倍率1.6倍と比較的チャレンジしやすく、
基礎から標準問題を確実に解く力を身につければ十分合格可能な学校です。
鎌倉女学院や聖園女学院などとの併願も一般的で、神奈川県内でバランスの取れた受験戦略を立てることができます。
心豊かな6年間を送り、確実な進学実績を求める受験生にとって、
清泉女学院中学校は理想的な選択肢の一つといえるでしょう。
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