【中学受験注目校】宇都宮短期大学附属中学校〜学習するための環境が整っている学校〜

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オンライン・完全個別指導塾Soleadoが注目する、中学受験で検討したい学校を深掘りする「中学受験注目校」シリーズ。
今回は、栃木県宇都宮市に位置し、県内初の6か年中高一貫教育をスタートさせた伝統校、
「宇都宮短期大学附属中学校」をご紹介します。

サブタイトルにもある通り、生徒が深く学習に打ち込むための優れた環境が整備されている点で、
多くの受験生や保護者から注目を集めている学校です。

その魅力と入試のポイントについて、詳しく見ていきましょう。

1 学校の概要

宇都宮短期大学附属中学校は、栃木県宇都宮市睦町にある私立の共学校です。
学校法人須賀学園が運営しており、1983年に栃木県で初めてとなる中高一貫教育校として開校しました。
学園の創立は1900年の共和女学校設立にまで遡る、長い歴史と伝統を持つ教育機関です。

学園全体の建学の精神は「全人教育(人間形成の教育)」です。
創立者である須賀栄子先生が、生徒一人ひとりの個性を伸ばす生活指導を実践した原点が、
今も脈々と受け継がれています。

この全人教育に基づき、
「人間尊重の精神と豊かな人間性」「円満な教養と高い徳性」「自主自立の気風」
を育むことを教育理念として掲げています。

また、生徒たちの日々の指針として「一人は一校を代表する」という生活目標が浸透しており、
生徒一人ひとりが学校の顔であるという自覚と誇りを持って学校生活を送ることを促しています。

中高一貫校としての最大の強みは、高校受験に左右されることなく、
6年間という時間的・精神的な「ゆとり」の中で、じっくりと学問に取り組める点です。

落ち着いた校風の中で、生徒と教員の距離が近く、相談しやすい環境が整っていることも特徴です。
生徒の自主性を重んじながらも、きめ細かな指導で一人ひとりの可能性を引き出し、
将来の夢の実現を力強くサポートしています。

2 入試情報

宇都宮短期大学附属中学校の入試は、受験生の多様な能力と思考力を評価するため、
複数の受験機会と試験科目が設定されています。

栃木県内の中学受験において、早い時期に入試が実施されることも特徴の一つです。

◆ 偏差値

宇都宮短期大学附属中学校の偏差値は、四谷大塚の80%合格ライン偏差値(2025年度予想)によると、
48前後(目安)となっています。

これは栃木県内の私立中学校の中では中堅上位に位置し、確かな学力と学習意欲が求められるレベルと言えます。
ただし、後述する適性検査型の入試も導入されているため、
単純な教科の知識だけでなく、思考力や表現力も合否の鍵となります。

◆ 倍率

近年の入試は比較的落ち着いた倍率で推移している傾向があります。

2024年度(令和6年度)入試の実質倍率を見てみると、
第1回入試が受験者100名に対して合格者91名で約1.10倍、
第2回入試が受験者37名に対して合格者32名で約1.16倍でした。

募集定員は全日程(第1回・第2回)合わせて80名であり、合格者数は併願校の動向なども考慮されて決定されます。
倍率自体は高くありませんが、入学者の学力レベルを確保するため、合格基準点に達していることが重要です。

◆ 入試日程

2025年度(令和7年度)入試は、第1回と第2回の2日程で実施される予定です。

第1回入試は、2024年11月に試験が実施されます(出願期間:10月31日〜11月5日)。
この第1回入試の大きな特徴は、試験科目の選択制です。
「国語・算数・社会・理科」の4教科型か、
「国語・算数・適性検査・作文」の適性検査型のどちらかを選択して受験します。

これは、公立中高一貫校との併願や、
4教科の準備に加えて思考力をアピールしたい受験生にも門戸を開いていることを示しています。

第2回入試は、2024年12月に試験が実施されます(出願期間:12月8日〜12月11日)。
こちらの試験科目は「国語・算数・適性検査」の3教科型となります。

各科目の配点や試験時間の詳細については、年度によって変更される可能性もあるため、
必ず学校が発行する最新の入試要項で確認するようにしてください。

3 教育・施設

宇都宮短期大学附属中学校の最大の魅力とも言えるのが、充実した教育内容と、それを支える圧倒的な施設環境です。

◆ 教育内容

6か年一貫教育のメリットを最大限に活かし、独自のカリキュラムが編成されています。
特に英語・数学・国語の主要3教科に力を入れており、授業時間数も公立中学校の標準時数を上回る設定です。
英語と数学においては、生徒の理解度に応じた習熟度別クラス編成を導入し、
一人ひとりの学力に合わせたきめ細かな指導を実現しています。

中学3年生の段階で高校1年生の学習内容の一部を先取りする「先取り学習」が本格的に行われるため、
大学受験に向けたアドバンテージを早い段階から築くことができます。

また、中学1年生の時から全国規模の模擬試験を定期的に受験し、
全国レベルでの自分の立ち位置を客観的に把握しながら、早期から大学進学への意識を高めていきます。

英語教育にも注力しており、外国人教師による実践的な英会話の授業が毎週行われるほか、
全生徒が英検準2級以上の取得を目指すなど、高い目標設定がされています。

朝の10分間を利用した「読書タイム」や、漢字・英語の「小テスト」の実施など、
日々の学習習慣を確立するための取り組みも徹底されています。

◆ 施設

宇都宮短期大学附属中学校の施設は、私立学校の中でもトップクラスの充実度を誇ります。

生徒が「学習するための環境」として、これ以上ないほど整えられています。
学習関連施設としては、300席もの座席数を誇る静かな「生徒自習室」や、
アクティブラーニングに対応した「LC教室(ラーニングコモンズ)」、
最新機器を備えた「コンピュータ室」や複数の「実験室」があります。

体育施設も圧巻です。
メインアリーナとサブアリーナ、剣道場などを備えた「総合体育館」のほか、
栃木県内の学校では初導入となった「屋上プール」、全天候型の「人工芝グラウンド」など、
生徒が思い切り体を動かせる環境が整備されています。

さらに、文化施設として、著名なNHKホールと同等の音響設備を持つと言われる「須賀栄子記念講堂大ホール」があり、
音楽行事や講演会などで本物の芸術に触れる機会も豊富です。

厚生施設としては、全校生徒が利用できる「ランチルーム」があり、
「食育」と「地産地消」をテーマにした温かい給食が提供されます。

また、学校内には全国的にも珍しい書店(落合書店PLUS)が運営する「学校内コンビニ」があり、
文房具から飲食物まで揃うため、生徒たちの利便性を高めています。

4 併願戦略

宇都宮短期大学附属中学校の受験を考える際、栃木県内の受験動向を踏まえた併願戦略が重要になります。
同校の入試日程は11月・12月と早いため、ここでの結果を踏まえて1月以降の受験校を組み立てるパターンが一般的です。

◆ チャレンジ校

宇都宮短期大学附属中学校を併願校とし、さらに高いレベルを目指す場合のチャレンジ校としては、
まず栃木県立の「宇都宮東高等学校附属中学校」が挙げられます。

公立中高一貫校として高い人気と難易度を誇り、適性検査型の入試が中心となります。
宇都宮短期大学附属中学校の第1回入試(適性検査型)は、
宇都宮東附中の受験を検討している生徒にとって、本番前の力試しとしても機能します。

また、私立では「作新学院中等部」のトップ英進部も、難易度の高いチャレンジ校の候補となるでしょう。

◆ 同等校

同校と学力層や教育内容で比較検討されることが多いのが、「作新学院中等部」(英進部)です。
栃木県内で中学受験をリードする存在であり、両校を比較検討する家庭は非常に多いです。
また、国立大学附属である「宇都宮大学共同教育学部附属中学校」も同等校として意識されますが、
こちらは入試日程や選考方法(抽選を含む)が異なるため、注意が必要です。

県南地域であれば、「國學院大學栃木中学校」も偏差値帯が近く、併願先として検討されることが多い学校です。

◆ 安全校

宇都宮短期大学附属中学校を第一志望とする場合、1月以降の入試で合格を確保するための安全校としては、
「佐野日本大学中等教育学校」が候補となります。

6年制の中等教育学校であり、大学附属の強みを持ちながら、
宇都宮短期大学附属中学校よりもやや受験しやすい偏差値帯となっています。

また、前述の「國學院大學栃木中学校」も、受験生の学力状況によっては安全校としての選択肢になり得ます。

5 進学実績

宇都宮短期大学附属中学校の生徒は、
原則として附属の「宇都宮短期大学附属高等学校」の「中高一貫コース」へと内部進学します。
この6年間の一貫教育の成果が、高等学校の高い大学進学実績として明確に表れています。

高校からの進学実績は、栃木県内でも屈指のレベルです。

国公立大学では、地元の宇都宮大学や群馬大学、茨城大学などに多数の合格者を輩出しているほか、
東北大学、筑波大学、横浜国立大学といった難関大学への合格実績も豊富です。
過去には東京大学や京都大学への合格者も出ています。

私立大学においても、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学といった
最難関私立大学グループに安定した合格者を送り出しています。
さらに、GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)の合格者数は非常に多く、
生徒たちの多様な進路希望に応えています。

また、医学部医学科への進学実績も特筆すべき点であり、自治医科大学や獨協医科大学をはじめ、
国公立・私立を問わず医学部への道を切り拓いています。
これは、6年間を通じた手厚い指導と先取り学習の成果と言えるでしょう。

6 まとめ

宇都宮短期大学附属中学校は、「全人教育」の精神のもと、
高校受験のない6年間のゆとりある環境で、生徒一人ひとりの学力と人間性をじっくりと育む学校です。

県内随一とも言える充実した学習施設や、先取り学習を取り入れた手厚い指導体制は、
まさに「学習するための環境が整っている」という言葉がふさわしいものです。
そして、その成果は国公立大学や難関私立大学、医学部への高い進学実績として見事に結実しています。

栃木県内で質の高い中高一貫教育を検討されているご家庭にとって、
非常に魅力的な選択肢の一つであることは間違いありません。

適性検査型の入試も導入しており、多様な受験生に門戸が開かれています。

このような特色ある中学受験においては、生徒一人ひとりの個性や学習進度、
そして志望校の入試傾向に合わせたきめ細かな対策が不可欠です。
オンライン・完全個別指導塾Soleadoでは、プロの講師がマンツーマンで生徒に寄り添い、
宇都宮短期大学附属中学校のような志望校合格に向けて、最適な学習プランを提供します。

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