【中学受験注目校】大阪国際中学校〜生徒思いで活気のある中学校〜

１　学校の概要

大阪国際中学校は、大阪府守口市に位置する私立共学校であり、
近年その教育改革と新キャンパスの誕生によって急速に注目度を高めている学校です。

もともとは大阪国際大和田中学校と大阪国際滝井高等学校が発展的に統合する形で生まれ変わり、
新たな歴史を歩み始めました。
京阪本線の「大和田」駅や「守口市」駅からのアクセスが可能であり、通学の利便性も確保されています。

建学の精神には「全人教育」を掲げており、
礼節を重んじながら世界に通じる国際的な感覚を持った人材の育成を目指しています。

この学校の最大の特徴は、タイトルにもあるように「生徒思いで活気のある」校風にあります。
先生と生徒の距離が非常に近く、学習面での質問はもちろんのこと、
日々の生活の悩みや進路相談まで親身になって対応してくれる温かい雰囲気が魅力です。

学校全体が「新しいことに挑戦しよう」というポジティブなエネルギーに満ちており、
生徒たちはのびのびとした環境の中で自己肯定感を育んでいます。
現在は中高一貫教育のメリットを活かしつつ、それぞれの個性に合わせたきめ細やかな指導が行われており、
生徒数も安定して確保されているため、学校行事や部活動も大変盛り上がりを見せています。

２　入試情報

◆ 偏差値

中学受験において志望校を決める際に重要な指標となる偏差値ですが、
四谷大塚の合不合判定テストの結果などを参考にしますと、
大阪国際中学校の偏差値はコースや入試日程によって幅があります。

概ね偏差値３５から４３程度の範囲で推移していると考えられます。
特に上位コースであるＩ類の専願や、午後入試などでは比較的高い偏差値が要求される傾向にあります。

ただし、この偏差値帯は基礎学力がしっかりと定着していれば十分に手が届く範囲であり、
難問奇問を解く力よりも、基本的な問題を正確に解き切る力が求められていると言えます。

そのため、基礎固めを徹底することが合格への最短ルートとなります。

◆ 倍率

近年の大阪国際中学校の人気上昇に伴い、入試倍率にも変化が見られます。
以前は比較的広き門とされていましたが、新校舎の完成や教育内容の充実が評価され、志願者数は増加傾向にあります。
過去数年間のデータを見ますと、
入試日程の初回であるA日程では実質倍率が1.2倍から1.5倍程度で推移することが多いですが、
募集定員の少ないB日程やC日程、あるいは午後入試においては２倍を超えることも珍しくありません。

特に女子生徒からの人気が高まっていることや、専願での受験者が増えていることから、
決して油断のできない入試となってきています。

年度によって変動はありますが、必ずしも低倍率ではないという認識を持って準備を進める必要があります。

◆ 入試日程

来年度の入試日程については、例年通り１月中旬の解禁日からスタートするスケジュールが予想されます。

一般的にA日程午前、A日程午後、B日程といった形で複数回の受験機会が設けられています。
試験科目は、国語と算数の２教科受験、あるいは理科を加えた３教科受験、さらには英語資格を活用した入試方式など、
受験生の得意分野に合わせて選択できる柔軟なシステムが採用されています。

配点に関しては、国語と算数がそれぞれ１００点満点、理科が５０点満点といった構成が一般的ですが、
日程やコースによって異なる場合があるため、必ず最新の募集要項を確認することが大切です。

複数回受験をすることで加点措置や優遇措置が受けられる場合もあるため、
第一志望とする場合はすべての日程に出願する戦略も有効です。

３　教育・施設

◆ 教育内容

大阪国際中学校の教育プログラムは、生徒の将来の目標に合わせて「Ⅰ類（難関国公立大学進学コース）」と
「Ⅱ類（有名私立大学・国際系大学進学コース）」の２つのコース制を採用しています。

Ⅰ類では主要教科の授業時間数を多く確保し、演習量を増やすことで応用力を養い、国公立大学現役合格を目指します。
一方のⅡ類では、基礎学力の定着を図りつつ、英語教育や探究学習に力を入れ、
グローバル社会で活躍できる素養を磨きます。

特筆すべきは、ICT教育の充実と国際教育です。全員がタブレット端末を所持し、
授業での活用はもちろん、家庭学習の管理や連絡手段としても日常的に利用されています。

また、英語教育においてはネイティブ教員による授業が豊富に用意されており、生きた英語に触れる機会が多くあります。
さらに、体験型の学習や探究学習も重視されており、座学だけでなく実際に身体を動かし、
仲間と協働しながら課題を解決するプロジェクトも数多く実施されています。

このような多様な学びを通じて、偏差値だけでは測れない「生きる力」を育んでいるのです。

◆ 施設

教育環境を支える施設面においても、大阪国際中学校は非常に恵まれています。
新設されたキャンパスはデザイン性が高く、開放感あふれる空間が広がっています。

特に注目すべきは、生徒たちの知的好奇心を刺激するメディアセンター（図書館）です。
蔵書数が豊富であることはもちろん、自習スペースやグループワークができるスペースが完備されており、
生徒たちが休み時間や放課後に自然と集まる場所になっています。

また、理科実験室などの特別教室も最新の設備が整っており、高度な実験や実習が可能です。
カフェテリアは明るく清潔感があり、栄養バランスの取れたメニューが提供されているため、
育ち盛りの生徒たちの健康面もサポートしています。

グラウンドや体育館などの運動施設も充実しており、部活動に励む生徒たちにとって最適な環境が整えられています。
校舎全体が生徒の動線を考慮して設計されているため、快適な学校生活を送ることができるでしょう。

４　併願戦略

◆ チャレンジ校

大阪国際中学校を第一志望とする生徒の中には、より高い学力を目指してチャレンジ校を設定するケースもあります。

例えば、関西大学第一中学校や開明中学校などが挙げられます。
これらの学校は大学附属校としての人気や、進学校としての実績が高く、入試問題の難易度も上がります。

しかし、大阪国際中学校のⅠ類を目指してハイレベルな学習を積んでいる生徒であれば、挑戦する価値は十分にあります。
チャレンジ校の対策を行うことで、
結果的に大阪国際中学校の入試問題が解きやすくなるという副次的な効果も期待できます。

◆ 同等校

偏差値や校風が近く、併願校として検討されることが多いのが、
追手門学院大手前中学校や近畿大学附属中学校の進学コース、あるいは常翔啓光学園中学校などです。

これらの学校は、大阪国際中学校と同様に面倒見の良さや新しい教育への取り組みが評価されており、
受験生層が重なる傾向にあります。

入試日程を組み合わせる際には、これらの学校をうまく配置することで、
連日試験が続く負担を考慮しながらスケジュールを組むことが重要です。

また、共学であるか別学であるか、宗教色の有無なども比較検討の材料となります。

◆ 安全校

確実に合格を確保しておきたい場合の安全校としては、大阪産業大学附属中学校や、
地理的に通学可能であれば大阪信愛学院中学校などが候補に挙がります。

これらの学校は、基礎的な問題をしっかりと解ければ合格の可能性が高いため、
入試本番の雰囲気に慣れるための「お試し受験」として活用されることもあります。

ただし、安全校であっても「行っても良いと思える学校」を選ぶことが大切です。
万が一の場合に進学する可能性があることを考慮し、
オープンスクールなどで学校の雰囲気を事前に確認しておくことを強くお勧めします。

５　進学実績

大阪国際中学校の進学実績は、年々着実に伸びています。
特に系列の大阪国際大学への内部推薦枠を持ちながらも、外部の難関大学へ挑戦する生徒が多いのが特徴です。

国公立大学においては、大阪大学や神戸大学、大阪公立大学などの関西圏の主要大学への合格者を輩出しています。
これはⅠ類コースでの手厚い指導の成果と言えるでしょう。

私立大学においては、「関関同立（関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学）」への合格実績が
非常に堅調です。

また、産近甲龍（京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学）への合格者数も多く、
生徒の多様な進路希望を実現しています。

さらに、近年では医療系や看護系への進学希望者も増えており、理系学部への進学サポートも強化されています。
指定校推薦枠も豊富に持っているため、一般入試だけでなく推薦入試を活用して希望の進路を叶える生徒も多くいます。
このように、偏差値以上の進学実績を出している点は、保護者にとっても大きな安心材料となっています。

６　まとめ

大阪国際中学校は、新キャンパスというハード面の魅力だけでなく、
生徒一人ひとりを大切にする「全人教育」というソフト面の魅力に溢れた素晴らしい学校です。

基礎学力をしっかりと身につけ、この学校で６年間を過ごすことは、
お子様の将来にとって大きな財産となることでしょう。

しかし、人気上昇中の注目校であるため、入試に向けた対策は決して侮れません。
基礎を疎かにせず、苦手分野を克服していく地道な努力が必要です。

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