【中学受験注目校】北鎌倉女子学園中〜ICT機器を活用している学校〜

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1 学校の概要

JR横須賀線北鎌倉駅から徒歩約7分、歴史と文化の薫り高い鎌倉の地に位置する北鎌倉女子学園中学校は、
豊かな自然に囲まれた美しい環境の中にあります。

創立者である額田豊が「女性の優れた能力と様々な可能性への信頼と期待」を建学の精神として、
1940年に北鎌倉高等女学校として創立されました。

その後、時代の変化に合わせて教育目標を刷新し、2020年には創立80周年を迎え、
「のびやかな自立した女性の育成」を新たな教育理念として掲げています。

中学校は普通科の先進コースと音楽コースを設置しており、
生徒たちはそれぞれの興味や得意なことを伸ばせる環境で、自分らしさを育んでいます。

また、生徒数は中学・高校合わせて約1500名、教職員数は約120名と、きめ細やかな指導体制も魅力の一つです。

2 入試情報

◆ 偏差値

四谷大塚の偏差値(2025年度)は、普通科(先進コース)が40~45、音楽コースは公開されていません。

◆ 倍率

過去数年間の普通科(先進コース)の倍率は、入試日程や募集人数によって変動が見られます。

一般的に、午後の入試や特色ある入試形式では、倍率がやや高くなる傾向があります。
例えば、2024年度の1回午前入試では約1.5倍、2回午前入試では約2.0倍、プログラミング入試では約2.5倍でした。

音楽コースは募集人数が少ないため、倍率も高くなる傾向があります。

◆ 入試日程

2025年度の入試日程は以下の通りです。

普通科(先進コース)

  • 第1回入試(午前):2月1日(土)
    • 試験科目:国語・算数(各50分・100点)または国語・算数・理科・社会(各40分・100点)
  • 第2回入試(午前):2月2日(日)
    • 試験科目:国語・算数(各50分・100点)または国語・算数・理科・社会(各40分・100点)
  • プログラミング入試(午後):2月2日(日)
    • 試験科目:プログラミング(60分)、プレゼン・質疑応答(約10分)
  • 英語プレゼン入試(午後):2月2日(日)
    • 試験科目:プレゼン・質疑応答(約10分)
  • エッセイ入試(午後):2月2日(日)
    • 試験科目:エッセイ(30分)、質疑応答(約5分)
  • 第3回入試(午後):2月4日(火)
    • 試験科目:国語・算数(各50分・100点)
  • 第4回入試(午後):2月5日(水)
    • 試験科目:国語・算数(各50分・100点)
  • 第5回入試(午前):2月6日(木)
    • 試験科目:国語・算数(各50分・100点)

音楽コース

  • 第1回入試:2月1日(土)
    • 試験科目:実技試験、面接、専攻別実技
  • 第2回入試:2月4日(火)
    • 試験科目:実技試験、面接、専攻別実技

帰国生入試

  • 11月にオンライン方式と来校方式で実施されます。

3 教育・施設

◆ 教育内容

北鎌倉女子学園の教育は、「心と技術」の両輪を大切にしています。

円覚寺での講話や礼法の授業など、豊かな人間性を育む伝統的な教育と、
ICTを積極的に活用した先進的な学びを融合させています。

生徒一人ひとりにiPadを配布し、授業や自習、探究学習など、様々な場面で活用しています。
中学の先進コースでは、プログラミングやデータ分析の授業が行われ、論理的な思考力や問題解決能力を養います。
また、中3からは「国際コース」も選択可能となり、英語の授業は一部を除きオールイングリッシュで行われるなど、
グローバル教育にも力を入れています。

土曜日は自由登校日となっており、生徒が自ら考えて計画的に過ごせるように促しています。

◆ 施設

北鎌倉女子学園の校舎は、歴史を感じさせる重厚な造りでありながら、ICT教育に対応した最新設備も整っています。

図書館は広々としており、自習スペースやリラックスできるソファも設置されています。
生徒たちが自由に利用できるラウンジは、グループワークやランチ、休憩など、多目的に活用できる空間です。

また、音楽コースがあるため、音楽専用のレッスン室や練習室、ホールなど、充実した音楽施設が揃っています。
緑豊かなグラウンドやテニスコートもあり、部活動も活発に行われています。

4 併願戦略

◆ チャレンジ校

北鎌倉女子学園を第一志望とする場合、より難易度の高い学校として、
鎌倉女学院中学校、横浜共立学園中学校などが挙げられます。

これらの学校は、偏差値帯が少し上であり、入試問題の傾向も異なりますが、
高い学力を目指す生徒にとって良い挑戦となるでしょう。

◆ 同等校

北鎌倉女子学園と偏差値帯が近く、併願されることが多い学校としては、
横浜富士見丘学園中等教育学校、カリタス女子中学校などがあります。

これらの学校は、校風や教育方針が似ている部分もあるため、併願校として検討する価値があります。

◆ 安全校

合格の可能性が高いと考えられる学校としては、鶴見大学附属中学校などが考えられます。
これらの学校は、北鎌倉女子学園よりも偏差値がやや下がるため、安心して受験できるでしょう。

5 進学実績

北鎌倉女子学園は、普通科と音楽科で進学実績が異なります。

普通科は、国公立大学や難関私立大学にも合格者を輩出しています。

過去には、横浜国立大学や東京理科大学などへの合格実績もあります。
また、指定校推薦枠が非常に多く、生徒の約5倍の枠があると言われています。
これは、日頃から真面目に学習に取り組めば、希望する大学への進学が叶いやすい環境であることを意味しています。

音楽科は、東京藝術大学をはじめとする国内の主要な音楽大学に毎年多くの合格者を輩出しており、
音楽教育の質の高さを証明しています。

6 まとめ

北鎌倉女子学園は、豊かな自然と伝統的な教育、そして先進的なICT教育が融合した、魅力的な学校です。

特に、ICT機器を積極的に活用した多様な入試形式は、現代の子どもたちの学びのスタイルに合わせたものであり、
注目すべき点でしょう。

さらに、生徒一人ひとりに寄り添った指導や、充実した指定校推薦制度は、
安心して学習に取り組める環境を提供しています。

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