【中学受験注目校】北嶺中学校〜文武両道を掲げる男子校〜

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1 学校の概要
北嶺中学校は、北海道札幌市清田区に位置する、北海道内唯一の私立男子中学校・高等学校です。
1986年の開校以来、「めざすなら高い嶺」という校訓のもと、次代を担うリーダーの育成に力を注いできました。
札幌の豊かな自然環境の中に広大なキャンパスを構えており、
四季折々の美しい風景の中で生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。
この学校の最大の特徴の一つは、全国屈指の進学校でありながら、
スポーツ活動、特にラグビーなどの活動にも非常に熱心であるという点です。
柔道やラグビーを必修とするなど、心身ともにタフな男子を育てることを教育の柱としています。
また、北嶺中学校は全校生徒の約三分の二が寮生活を送っていることでも知られています。
「青雲寮」と呼ばれる学校敷地内の寮には、北海道内だけでなく、首都圏や関西圏など全国各地から生徒が集まっており、
多様なバックグラウンドを持つ仲間と寝食を共にすることで、協調性や自立心を養っています。
医学部への進学実績が非常に高いことでも有名で、医師を目指す家庭からの支持が厚いのも特徴です。
2 入試情報
◆ 偏差値
中学受験において信頼性の高い指標となる四谷大塚の偏差値を見てみますと、
北嶺中学校の80パーセント合格ラインは、試験日程や会場によって異なりますが、
概ね偏差値60から63程度で推移しています。
特に首都圏や大阪などで実施される会場入試においては、難関校の併願として受験する成績上位層が多いため、
偏差値が高く出る傾向にあります。
北海道内の入試だけでなく、東京会場での入試は非常にレベルが高く、
実質的な難易度は首都圏の難関校と同等であると認識しておく必要があります。
◆ 倍率
近年の入試倍率についてですが、日程や会場によってばらつきがあるものの、全体としては高い人気を維持しています。
特に本校会場以外の入試、いわゆる「青雲寮コース」を希望する層が受験する枠においては、
実質倍率が二倍を超えることも珍しくありません。
全国的に医学部志向が高まる中で、医学部進学に圧倒的な強みを持つ北嶺中学校への注目度は年々増しており、
倍率は安定して高い水準で推移しています。
多くの受験生が第一志望として熱心に対策を行ってくるため、激戦になることが予想されます。
◆ 入試日程
北嶺中学校の入試は、例年一月の上旬に実施されます。
これは首都圏の一月入試としても機能しており、東京、大阪、名古屋、福岡、仙台など、
全国主要都市で入試を受けることが可能です。
試験科目は国語、算数、理科、社会の四科目受験が基本となりますが、
理科と社会の配点が国語・算数に比べて低く設定されているなど、傾斜配点が採用されています。
特に算数と国語の基礎力に加え、応用力が合否を分ける大きな要因となります。
一月という早い時期に入試が行われるため、二月の首都圏本番に向けた「前哨戦」として受験する生徒もいますが、
北嶺を第一志望とする場合は、この一月の試験に全てのピークを持ってくるような調整が不可欠です。
3 教育・施設
◆ 教育内容
北嶺中学校の教育カリキュラムは非常にユニークで、先取り学習はもちろんのこと、
「北嶺プロジェク卜」と呼ばれる独自の探究活動が展開されています。
このプロジェクトは、グローバルな視点を養う「Gプロジェクト」と、
科学的な思考力を高める「Sプロジェクト」の二つを柱としています。
「Gプロジェクト」では、実践的な英語力を身につけるためのプログラムが充実しており、
ハーバード大学などの海外名門大学を訪問する研修旅行も実施されています。
一方、「Sプロジェクト」では、JAXAや研究機関と連携した科学講座や、医師による講演会などが頻繁に行われています。
特に医学部進学を目指す生徒にとっては、現役の医師から直接話を聞く機会や、
医療現場の実情を知る機会が豊富に用意されていることは、大きなモチベーションアップにつながります。
また、寮生に対する学習サポート体制も万全です。夜間の学習時間には、
教員が寮に常駐して質問対応を行う「夜間学習指導」が行われており、
塾に通わなくても学校と寮だけで難関大学合格を目指せる環境が整っています。
これを「北嶺と青雲寮による二十四時間教育」と呼んでおり、生活習慣の確立から学習指導まで、
学校が全面的にバックアップしてくれる体制は保護者にとっても非常に安心感があります。
◆ 施設
広大な敷地を活かした施設も北嶺中学校の魅力です。
蔵書数が豊富な図書室や、最新の機器を備えた理科実験室はもちろんのこと、
グラウンドには人工芝のラグビー場が完備されています。
北海道の冬は雪深くなりますが、屋内運動場も充実しており、天候に関わらずスポーツに打ち込むことができます。
また、校内には本格的な天体観測ドームも設置されており、理科教育への力の入れ具合が伺えます。
そして特筆すべきはやはり「青雲寮」です。
寮は単なる生活の場ではなく「第二の学校」として位置づけられています。
栄養バランスの取れた食事が提供される食堂、集中して勉強できる自習室、仲間と語り合える談話室など、
快適な生活空間が確保されています。
親元を離れて生活する生徒たちが寂しさを感じないよう、寮監や寮母が温かく見守り、
家庭的な雰囲気作りにも配慮がなされています。
4 併願戦略
◆ チャレンジ校
北嶺中学校を第一志望とする生徒の中には、さらなる高みを目指して首都圏の最難関校に挑戦するケースも見られます。
具体的には、開成中学校や筑波大学附属駒場中学校といった、日本トップクラスの男子校が挙げられます。
また、西の最難関である灘中学校を受験する生徒もいます。
北嶺の入試問題は非常に練り上げられており、これらの最難関校を目指す生徒にとっても、
一月の段階で自分の実力を測る絶好の機会となります。
逆に言えば、これらの学校を第一志望とする層が北嶺を受験するため、合格ラインは非常にシビアなものになります。
◆ 同等校
偏差値帯や進学実績、あるいは「寮のある進学校」という観点で北嶺中学校と比較検討される学校としては、
函館ラ・サール中学校が挙げられます。
同じ北海道内の私立男子校であり、寮教育に力を入れている点や、医学部進学に強い点など多くの共通点があります。
また、首都圏の学校では、海城中学校や巣鴨中学校といった、
伝統ある男子進学校が併願の候補として挙がることがあります。
これらの学校は、規律を重んじる校風や、理数教育に強いという点で北嶺と親和性が高く、
併願パターンとしてよく見られます。
◆ 安全校
確実に合格を確保しておきたい併願先としては、
立命館慶祥中学校のSPコースや、札幌日本大学中学校などが考えられます。
これらの学校も北海道内で高い評価を得ている進学校であり、充実した教育プログラムを提供しています。
特に立命館慶祥は大学附属校としての魅力もありつつ、他大学進学にも力を入れているため、
進路の選択肢を広確保するという意味で併願先に選ばれることが多いです。
首都圏の受験生の場合は、一月の埼玉・千葉エリアの入試、
例えば栄東中学校などを併願として組み込む戦略も一般的です。
5 進学実績
北嶺中学校の真価は、その驚異的な大学進学実績にあります。
特に医学部医学科への合格者数は全国でもトップクラスを誇ります。
毎年、卒業生の三人に一人以上が国公立大学医学部医学科へ進学するというデータもあり、
その実績は他の追随を許しません。
地元の北海道大学医学部はもちろんのこと、東京大学理科三類や京都大学医学部といった、
国内最難関の医学部にもコンスタントに合格者を輩出しています。
もちろん医学部だけでなく、東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学(現・東京科学大学)といった
難関国公立大学への合格者も多数出ています。
また、早稲田大学や慶應義塾大学といった私立最難関大学への合格実績も非常に厚いです。
これは、六年間の計画的なカリキュラムと、寮生活を通じた切磋琢磨の環境、
そして生徒一人ひとりの志望に寄り添う手厚い進路指導の賜物と言えます。
医師を目指す生徒にとっては、同じ目標を持つ仲間が周囲に多くいる環境は、
受験勉強を乗り切る上で大きな心の支えとなります。
6 まとめ
北嶺中学校は、北海道という大自然の中で、逞しい精神と高い学力を同時に育むことができる稀有な学校です。
医学部進学という明確な目標を持つ生徒にとってはもちろんのこと、
親元を離れて自立心を養いたいと願う生徒にとっても、最高の環境が整っています。
特に青雲寮での生活は、一生の友を得る貴重な経験となることは間違いありません。
難関大学への進学実績だけでなく、人間形成の場としても非常に魅力的な学校です。
しかし、その分入試の難易度は高く、全国のライバルたちと競い合う必要があります。
北嶺中学校の入試問題は、基礎的な知識の定着はもちろん、それを活用する思考力や記述力が求められます。
独学だけで対策を進めるのは容易ではありません。
一人ひとりの学力状況に合わせ、苦手分野を克服し、得意分野を伸ばす戦略的な学習が必要です。
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