【中学受験注目校】光英VERITAS中学校 〜共学化した伝統の女子校〜

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聖徳大学附属から進学校へ。変わったこと・変わらないこと

こんにちは!オンライン・完全個別指導塾Soleadoです。

千葉県松戸市にある光英VERITAS中学校・高等学校は、2021年に共学化し、校名を刷新した注目の私立中高一貫校です。
もともと聖徳大学附属女子校として女子教育に定評があった同校が、なぜ共学化したのか。
「伝統の女子教育」と「新しい進学校としての挑戦」の両面から、保護者の皆さんが気になるポイントを解説します。

学校の基本情報

沿革・共学化の背景

光英VERITAS中学校は1933年に女子教育の名門「聖徳家政学院」として創立されました。
1983年に千葉県松戸市に聖徳学園短期大学附属中学校・高等学校(女子校)として開校し、
長年にわたって女子教育に定評を築いてきました。

そして2021年、校名を「光英VERITAS中学校・高等学校」に変更し、男女共学化を実施しました。

共学化の目的は「次世代リーダーの育成」を掲げ、男女ともに学べる環境へ転換することでした。
従来の女子教育の良さを活かしつつ、進学校としての実績向上を目指すという明確な方針転換が図られています。

校名の意味「VERITAS」

「VERITAS」はラテン語で「真理」を意味し、「光り輝く個性」を育てる教育理念を表現しています。
この名称には、多様化した世界の中に飛び込み、
「地球規模で考え、人・社会・自然に貢献する次世代リーダー」を育成していくという学校の決意が込められています。

共学化で何が変わった?

教育カリキュラムの刷新

光英VERITAS中学校では、共学化に伴って大幅な教育改革が実施されました。

共学化前は女子校時代にS探究クラス・LAクラスという進路別のコース制を採用していましたが、
現在はコース制を廃止し、全員が同一カリキュラムを履修するシステムに変更されています。

大学連携の面でも大きな変化がありました。
かつては聖徳大学への内部進学を重視していましたが、
現在は一般受験・難関大進学を重視する方針に転換しています。
この結果、2023年には東京大学合格者を輩出するなど、共学化後の進学校としての成果を示しています。

探究学習については、
従来の女子向けプログラム中心から「ヴェリタス・トルネードラーニング」という課題解決型学習を導入しました。
このプログラムでは、情報の収集・分析から課題発見、解決策の構想、協働での実践、自己評価まで、
一連の探究サイクルを実践する仕組みが整備されています。

施設・制服の変更

共学化に合わせて制服のデザインが全面的に刷新されました。
また、ICT環境の充実も図られ、全生徒にiPadが配布され、
オンライン学習にも対応できる体制が整えられています。
このICT教育は2015年から開始されており、首都圏トップクラスの水準を誇っています。

進学実績の変化

現役大学進学率約95%、4年制大学進学率約85%を維持しながら、2023年には初の東京大学合格者を輩出しました。
その他にも早稲田大学2名、上智大学1名、東京理科大学2名、MARCH各校にも合格者を出すなど、
進学校としての実績を着実に積み上げています。

変わらない「伝統の教育」

光英VERITAS中学校では、共学化を経てもなお、女子校時代から続く特色ある教育を大切に維持しています。

「和」の精神と礼法教育

建学の精神である「和」を基盤とした教育は、共学化後も継続されています。
週1回必修の小笠原流礼法では、礼儀作法・マナーを習得し、毎年級位認定の取得が可能です。
さらに2~3か月に1度実施されるクラス会食では、実践的な食事マナーを学ぶことができます。

グローバル教育

国際教育の充実も光英VERITAS中学校の特色の一つです。
中学2年次にオーストラリア修学旅行、高校2年次に英国・米国研修を実施し、グローバルな視野を養います。
英語教育にも力を入れており、国際感覚を身につけることを重視しています。

充実した施設

天文台・礼法室・室内温水プール・天然芝ゴルフ練習場など、
女子校時代からの充実した設備を継続して活用しています。
防犯カメラも完備されており、安全な学習環境が維持されています。

偏差値と入試情報

四谷大塚による偏差値データ

光英VERITAS中学校の四谷大塚による偏差値は以下の通りです。

入試日程偏差値(四谷大塚80%ライン)
第一志望入試48
第1回一般入試48
第2回一般入試46
第3回一般入試44
VERITAS理数特待選抜48

多様な入試方式

光英VERITAS中学校では9種類の入試方式を用意しており、受験生の多様な強みを活かせる選考を実施しています。
第一志望入試と帰国生入試では面接が実施され、
VERITAS英語入試では英語の試験内でインタビューテストが行われます。

特に注目すべきは「VERITAS探究入試」で、SDGsをテーマとした探究活動を通じて、
課題発見力・表現力などをルーブリック評価で測定します。

併願校と併願戦略

偏差値の高い併願校

光英VERITAS中学校(偏差値44-48)を受験する生徒が挑戦する上位校として、以下の学校が挙げられます。

偏差値55以上の挑戦校

  • 市川中学校(偏差値65)
  • 東邦大学付属東邦中学校(偏差値61)
  • 昭和学院秀英中学校(偏差値60)
  • 専修大学松戸中学校(偏差値54)
  • 芝浦工業大学柏中学校(偏差値54-56)

同程度の併願校

偏差値44-50の同レベル校

  • 麗澤中学校(偏差値48-52)
  • 国府台女子学院中学部(偏差値44-50)
  • 昭和学院中学校(偏差値48-50)
  • 千葉日本大学第一中学校(偏差値43-49)

安全校

偏差値40-43の安全校

  • 日出学園中学校(偏差値40-43)
  • 西武台千葉中学校(偏差値40-43)
  • 二松学舍大学附属柏中学校(偏差値36-45)

併願戦略のポイント

光英VERITAS中学校を受験する際の併願戦略として、以下のパターンが効果的です。

バランス型併願戦略

  1. 挑戦校:市川中学校または東邦大学付属東邦中学校
  2. 実力相応校:光英VERITAS中学校(第一志望入試・一般入試複数回)
  3. 安全校:日出学園中学校または昭和学院中学校

光英VERITAS中学校は複数回入試を実施しているため、
第一志望入試、第1回、第2回と複数回受験することで合格の可能性を高めることができます。
また、複数回入試受験者への加点措置もあるため、積極的に活用したい制度です。

入試傾向と対策

算数の入試傾向と対策

光英VERITAS中学校の算数は、大問数6~8題で構成されています。
前半は計算問題と小問集合、後半は応用問題が出題されます。頻出分野は旅人算、平面図形、水槽問題などです。

対策のポイント
問題量が多いため、速く正確に解く練習が不可欠です。
基礎的な問題が中心ですが、中には思考力を要する問題も含まれるため、油断は禁物です。
計算・小問集合はスピード重視で確実に得点し、
後半の応用問題では「旅人算」「平面図形」「速さ」などの頻出パターンを反復練習することが重要です。

国語の入試傾向と対策

国語は漢字、熟語、慣用句などの知識問題と物語文の読解問題で構成されています。
解答形式は選択、抜き出し式、記述式が混在し、100字以内で要約する問題も出題されます。

対策のポイント
基礎知識と読解力の両方が問われるため、バランスの取れた学習が必要です。
特に文章要約問題への対策が重要で、記述の型を習得し、要約練習を重ねることが合格への鍵となります。

理科の入試傾向と対策

理科は4分野から1題ずつ出題される構成です。
選択式のほか、計算問題も多いことが特徴で、基礎知識や理科的思考力だけでなく、計算力も求められます。

対策のポイント
4分野をバランスよく学習し、基礎知識の定着を図ることが重要です。
計算力が必須のため、過去問を通じて実践的な計算練習を積むことが効果的です。

社会の入試傾向と対策

社会は大問数1~3題で、各分野からバランスよく出題されますが、歴史からの出題が多い傾向があります。
解答形式は選択、書き出し式が大半で、用語記述では一部漢字指定の問題も含まれます。

対策のポイント
基礎的な内容が中心のため、基礎知識の定着が最も重要です。
特に歴史分野を重点的に学習し、漢字指定の用語記述に対応できるよう、
正確な用語暗記を徹底することが合格につながります。

特色入試への対策

VERITAS探究入試

2024年度入試から導入された「VERITAS探究入試」は、
SDGsに関するテーマを用いた探究活動を行う新しい形式の入試です。
調査・まとめに50分、発表に20分が割り当てられ、
課題発見力・表現力・論理的思考力などがルーブリック評価で測定されます。

対策のポイント
SDGs関連の時事課題に関する基礎知識を身につけ、
資料読解から課題設定、解決策立案、プレゼンテーションまでの一連の流れを体験することが重要です。
保護者や塾の講師と模擬探究活動を繰り返し、論理的に構成して発表する訓練を積むことが効果的です。

VERITAS英語入試

英語入試では、国語・算数・英語(筆記+面接)で実施され、英語筆記90点・インタビュー60点で評価されます。

対策のポイント
リスニング・長文読解に加え、インタビュー形式への対応力と論理的表現力を磨くことが必要です。
模擬面接を重ね、自分の考えを英語で論理的に表現する練習を積むことが合格への近道です。

学校が求める生徒像

光英VERITAS中学校は以下のような生徒を求めています。

適している生徒

  • 「礼儀正しく、自主性のある子に育てたい」と考える家庭(礼法教育の効果)
  • 「難関大学進学を目指したい」生徒(共学化後の進学実績向上)
  • 「探究学習・ICT教育に興味がある」生徒(新しい学びのスタイル)

注意が必要な場合

  • 「大学附属校の内部進学を希望」する場合(聖徳大学への推薦枠は縮小)
  • 「のびのびとした校風を希望」する場合(礼法教育など規律ある環境)

まとめ

光英VERITAS中学校は、「伝統の女子教育」と「進学校としての進化」を両立させた魅力的な学校です。
共学化によって新たな活気と多様性を獲得しながら、
小笠原流礼法や「和」の精神といった伝統的な教育の良さを継承しています。

偏差値44-48という受験しやすいレベルでありながら、
東京大学合格者を輩出するなど着実に進学実績を向上させており、今後さらなる発展が期待される注目校です。

9種類の多様な入試方式により、受験生一人ひとりの強みを活かせる選考を実施している点も魅力的です。

併願戦略としては、市川中学校や東邦大学付属東邦中学校への挑戦と併せて、
光英VERITAS中学校の複数回入試を活用し、
日出学園中学校や昭和学院中学校を安全校として確保するバランス型の戦略が効果的です。

共学化で校風はどう変わった?
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気になる点があれば、お気軽にご相談ください。

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