【中学受験注目校】ぐんま国際アカデミー中等部〜英語を学びIBに繋げる〜

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1 学校の概要
ぐんま国際アカデミー中等部は、群馬県太田市に位置する私立の中高一貫校です。
2005年に日本初の「英語特区」として開校され、
小学校から高校までの12年間を一貫した教育課程として捉えているのが最大の特徴です。
設立当初から、英語を「教科」として学ぶのではなく、英語「で」学ぶイマージョン教育を徹底しています。
これにより、日常生活の中に英語が自然に存在する環境を作り出し、真の国際感覚を持った人材の育成を目指しています。
建学の精神には「地球市民の育成」を掲げており、
異なる文化や価値観を尊重できる柔軟な思考力を持った生徒を育てています。
校風は非常に自由で開放的であり、生徒たちはのびのびとした環境の中で主体性を発揮しています。
生徒数は学年によって異なりますが、初等部からの内部進学者が多く、家族的な温かさと結束力の強さがある一方で、
外部からの編入生を温かく迎え入れる土壌も整っています。
地方都市にありながら、世界基準の教育を受けられる学校として、全国から注目を集めています。
2 入試情報
◆ 偏差値
ぐんま国際アカデミー中等部の入試は、一般的な中学入試とは性質が大きく異なります。
そのため、四谷大塚をはじめとする大手進学塾の一般的な80偏差値一覧には、
通常の4科受験校として掲載されないことが一般的です。
これは、同校が初等部からの12年一貫教育を基本としており、
中等部からの入学は「編入・転入」という扱いになるためです。
入学には極めて高い英語力が求められるため、単純な偏差値での比較は難しいですが、
合格者の学力レベルは首都圏の難関インターナショナルコースを持つ学校と同等の水準にあると考えられます。
学力試験の点数だけでなく、英語運用能力が合否を大きく左右します。
◆ 倍率
入試倍率についても、中等部からの募集定員が「若干名」であるため、年度によって大きく変動します。
多くの生徒が初等部から進学するため、外部からの受け入れ枠は欠員状況に依存する側面があります。
したがって、倍率は実質的に非常に高くなる傾向にあります。
特定の年度の数字だけで判断するのではなく、狭き門であることを前提とした準備が必要です。
常に最新の募集要項を確認し、募集があるかどうかを含めて早めに情報収集を行うことが重要です。
◆ 入試日程
例年、中等部への編入・転入試験は1月下旬頃に実施されています。
試験科目は、英語、数学、国語(日本語)、そして面接が課されることが一般的です。
特筆すべきは、英語の試験が単なる文法知識を問うものではなく、実用的な運用能力を重視した内容であることです。
また、面接では生徒本人の意欲や、学校の教育方針であるイマージョン教育への適性が厳しく見られます。
保護者同伴の面接が行われることもあり、家庭の教育方針と学校の方針が一致しているかも重要なポイントとなります。
2026年度入試に向けては、12月中に出願期間が設けられることが予想されますので、
公式サイトでの発表をこまめにチェックする必要があります。
3 教育・施設
◆ 教育内容
ぐんま国際アカデミーの教育の柱は、何と言っても英語イマージョン教育と国際バカロレア(IB)プログラムです。
授業の約7割が英語で行われており、国語(日本語)や社会科の一部を除く多くの教科を英語で学習します。
中等部からは国際バカロレアのMYP(Middle Years Programme)が導入されており、
知識を暗記するのではなく、「なぜそうなるのか」を探究する学習スタイルが定着しています。
カリキュラムは、批判的思考力やコミュニケーション能力を養うことに重点を置いています。
高等部段階では、日本の高校卒業資格と同時に、
世界中の大学入学資格として認められるIBディプロマの取得を目指す「IBコース」と、
国内難関大学への進学を目指す「国内進学コース」に分かれます。
どちらのコースでも英語力は極めて高いレベルまで引き上げられます。
ICT教育も積極的に活用されています。
1人1台のデバイス環境は当たり前となっており、テクノロジーを文房具のように使いこなすスキルも身につきます。
◆ 施設
中等部と高等部は、初等部とは別のキャンパスを使用しています。
校舎は開放的でモダンなデザインが採用されており、生徒たちが議論を交わしたり、
グループワークを行ったりしやすい空間設計がなされています。
図書館(メディアセンター)は、和書だけでなく洋書が非常に充実しており、探究学習を支える知の拠点となっています。
理科実験室や音楽室、美術室などの特別教室も充実しており、専門的な学びを深めるための設備が整っています。
また、広々としたグラウンドや体育館もあり、部活動も活発に行われています。
カフェテリアも完備されており、多国籍な教員と生徒が食事を共にすることで、
教室外でも自然な国際交流が行われる場となっています。
4 併願戦略
◆ チャレンジ校
ぐんま国際アカデミーを第一志望とする生徒は、英語環境や国際的な教育プログラムを重視している傾向があります。
そのため、チャレンジ校としては、首都圏の難関インターナショナルコースを持つ学校が挙げられます。
具体的には、渋谷教育学園幕張中学校や、広尾学園中学校のインターナショナルコース、
あるいは三田国際学園中学校のインターナショナルサイエンスクラスなどが考えられます。
これらの学校は、英語力の高さだけでなく、高い学力が求められるため、十分な対策が必要です。
また、より専門的な英語教育を求めて、ハイレベルな英語入試を実施している学校へ挑戦するケースもあります。
◆ 同等校
同等の教育環境や難易度を考慮した併願校としては、
同じく国際バカロレア認定校や英語教育に力を入れている学校が候補になります。
例えば、開智日本橋学園中学校や、ドルトン東京学園中等部などは、
探究的な学びやグローバル教育という点で共通しています。
また、広尾学園小石川中学校なども、教育内容の類似性から併願の候補に挙がりやすい学校です。
これらの学校は、英語入試を実施している場合も多く、英語力を武器に受験できる点で親和性が高いと言えます。
◆ 安全校
安全校を選定する際は、英語力を評価してくれる入試方式を持つ学校や、地元の私立中学校を検討することになります。
群馬県内であれば、共愛学園中学校や、新島学園中学校などが挙げられます。
これらの学校は、群馬県内での伝統もあり、しっかりとした学習指導を行っています。
また、首都圏まで通学範囲を広げる場合は、英語1教科入試を実施している中堅私立校などを確保しておくことで、
精神的な余裕を持って本命の受験に臨むことができます。
5 進学実績
ぐんま国際アカデミーの進学実績は、その教育内容を反映して非常に国際色豊かです。
卒業生の多くが、高い英語力とIBディプロマの資格を生かして、海外の有名大学へ進学しています。
過去にはハーバード大学やイェール大学といった世界トップクラスの大学への合格者も輩出しており、
アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなど、進学先は世界中に広がっています。
国内大学への進学実績も堅調です。
早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学(ICU)などの難関私立大学へ、
総合型選抜や帰国生入試、IB入試などを利用して多くの合格者を出しています。
また、国際教養大学(AIU)への進学数も多く、
英語で学ぶ環境を大学でも継続したいと考える生徒が多いことがわかります。
近年では、国公立大学や医学部への進学者も見られ、多様な進路実現が可能であることを証明しています。
6 まとめ
ぐんま国際アカデミー中等部は、日本にいながらにして世界標準の教育を受けられる稀有な学校です。
英語力はもちろんのこと、探究心や論理的思考力を養うカリキュラムは、
これからの社会で活躍するために必要な力を育んでくれます。
しかし、その入試は「編入」という枠組みであり、英語力を含めた高い資質が求められます。
Soleadoでは、一般的な4科目受験の対策だけでなく、
こうした特殊な入試形態を持つ学校に向けた個別の学習計画もサポート可能です。
特に、英語以外の基礎学力(数学や国語)の定着や、面接に向けた論理的な思考の整理など、
マンツーマンだからこそできるきめ細やかな指導を提供しています。
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