【中学受験】大学附属校と進学校、どっちを志望する?

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中学受験において最も迷うのが「大学附属校」と「進学校」のどちらを選ぶかという問題です。
近年、GMARCH附属校の人気が高まる一方で、進学校も推薦入試の活用により多様な進学ルートを提供しています。
この記事では、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説し、
お子様に最適な選択肢を見つけるお手伝いをします。
はじめに
中学受験における最大の選択肢といえば「大学附属校vs進学校」です。
特に近年はGMARCH附属校の人気が急上昇しており、
四谷大塚偏差値で青山学院中等部(男子50、女子54)、
立教池袋中学校(男子62、女子65)、
明治大学付属明治中学校(男子61、女子64)などの難易度も年々上がっています。
一方で進学校も実績を維持し続けており、どちらを選ぶべきか悩む保護者の方も多いでしょう。
この記事では「我が子に最適な環境はどちらか」という根本的な疑問にお答えし、
後悔のない学校選びのポイントをお伝えします。
大学附属校の”意外な”実態
メリット
確実な進学ルート:GMARCHレベルなら一般入試より有利
GMARCH附属校の内部進学率は非常に高く、
明治大学付属明治中学校で88%、立教池袋中学校で85%、青山学院中等部で87%となっています。
これは一般入試でGMARCHに合格するよりもはるかに確実な進学ルートといえます。
中高6年間の余裕:受験勉強に縛られない教育が可能
大学受験のプレッシャーから解放されることで、
部活動や探究学習、海外研修など多様な体験に時間を割くことができます。
これらの経験は人格形成において非常に価値の高いものです。
コスト削減:高校受験・大学受験の塾代が不要
附属校では内部進学を見据えたカリキュラムが組まれているため、
高校受験や大学受験のための塾通いが不要になるケースが多く、長期的な教育費の削減につながります。
デメリット(意外な落とし穴)
勉強量の誤解:内部進学基準を満たすための高い学力が要求
「附属校なら勉強しなくても大学に上がれる」というのは大きな誤解です。
実際には内部進学基準を満たすため、定期テストや校内テストで一定以上の成績を維持する必要があります。
例えば、法政大学第二中・高校では3年間の総合成績に加え、
英語検定や基礎的思考力確認テストで一定成績を取ることが求められています。
進学リスク:成績不振で内部進学できないケース
成績不振により内部進学できない生徒も一定数存在します。
附属中から附属高に進学できない場合、他校への推薦は期待できないことが多く、
一般入試での外部受験を余儀なくされることもあります。
希望学部がない/競争率が高い問題
例えばGMARCHには薬学部を設置している大学がないため、薬学を志望する生徒には適していません。
また、人気学部では内部進学でも競争が激しく、希望する学部に進学できない可能性があります。
外部受験の壁:一般入試対策が不十分なカリキュラム
系列大学以外を志望する場合、学校側のサポートは限定的になりがちです。
外部受験に必要な知識や対策が不足し、予備校などを別途利用する必要が生じることも少なくありません。
進学校の光と影
メリット
難関大学への道:東大・早慶合格実績の高さ
進学校の最大の魅力は、東京大学や早慶といった最難関大学への現役合格実績の高さです。
これらの実績は長年の蓄積されたノウハウと、高度な受験指導体制に支えられています。
選択肢の広さ:学部・大学を自由に選択可能
全ての大学・学部が選択可能で、医学部や薬学部など附属校では進学できない分野にも挑戦できます。
将来の進路が明確でない場合でも、幅広い選択肢を維持できるのは大きなメリットです。
競争環境:ライバルと切磋琢磨できる
同じ志を持つ仲間との競争環境により、学習意欲と集中力が高まります。
この環境は大学進学後や社会に出てからも活かされる貴重な経験となります。
推薦入試の活用も可能
進学校からでも指定校推薦(合格率ほぼ100%)、学校推薦型選抜(合格率約62.5%)、
総合型選抜(合格率約47.0%)などの推薦入試を利用できる可能性があります。
高校受験がない
これは付属校でも同じですが、進学校でも高校受験はありません。
部活動をする、受験勉強をする、いずれの場合でも中学3年生の時期に好きなことができるのは
大きなアドバンテージです。
デメリット
過酷な受験戦争:「受験地獄」とも言われる環境
高校3年間を通じて大学受験に向けた勉強が続き、
過度な課題量や模試により「受験監獄」と呼ばれるほどの厳しい環境になることがあります。
中だるみしやすい中高一貫校の弱点
中高一貫校特有の問題として、
高校受験がないため中学後半から高校前半にかけて学習意欲が低下する「中だるみ」現象が起こりやすくなります。
部活・課外活動の制限
大学受験最優先のカリキュラムにより、部活動や探究学習に割ける時間が制限される場合が多く、
バランスの取れた学校生活を送りにくい面があります。
大学入学後の「燃え尽き症候群」
受験勉強一辺倒の6年間を過ごした結果、大学入学後に学習意欲を失い、
深海魚化(学力低下)するケースも報告されています。
附属校vs進学校 比較表
| 項目 | 大学附属校 | 進学校 |
|---|---|---|
| 大学進学の確実性 | 系列大学への進学が前提(内部進学率80-90%) | 一般入試での合格が前提 |
| 学習スタイル | 探究型・体験重視 | 受験特化型 |
| 年間費用(塾除く) | 約120-180万円7 | 約100-150万円(+塾代) |
| 受験勉強の必要性 | 内部進学基準を満たす学習が必要 | 難関大学受験に向けた勉強が必要 |
| 進路選択の幅 | 系列大学・学部に限定 | 全大学・学部が選択可能 |
| 部活・課外活動の時間 | 比較的多い | 制限される場合が多い |
| 大学受験のストレス | 低い | 高い |
失敗しない選び方5つのポイント
子どもの性格診断
附属校向きの子ども
自己管理能力があり、多様な活動に興味を持つタイプ。
受験勉強よりも体験学習を重視したい場合に適しています。
進学校向きの子ども
競争心が強く、明確な目標に向かって努力を継続できるタイプ。
学習量の多さを苦にしない子どもに向いています。
大学進学希望の確認
薬学部志望の場合、GMARCHには薬学部がないため、附属校・内部進学では希望を叶えられません。
また、立教大学の心理学部(現代心理学部心理学科)のように、
競争率の高い人気学部もあるため、事前の確認が重要です。
学校ごとの内部進学条件調査
各校の内部進学基準を詳しく調べることが重要です。
法政大学第二中・高校のように「有資格者全入制度」を採用している学校もあれば、
学習院中等科のように内部進学率が約50%と低い学校もあります。
中高6年間の教育方針比較
IBプログラムの有無、海外研修制度、探究学習の充実度など、各校の特色ある教育プログラムを比較検討しましょう。
通学距離と費用の現実検証
中学受験では塾費用だけで約238万円、私立中学3年間で約220-290万円の費用がかかります。
年間の学費や通学にかかる時間・費用も含めて現実的な判断をすることが大切です。
保護者向けQ&A
Q. 附属校でも他大学受験は可能?
→ 可能ですが、学校のサポートは限定的なことが多いです。
明治大学付属中野八王子中学校の「国公立大学併願制度」のように、
一部の学校では系列大学の推薦資格を保持したまま他大学受験を認めている場合もあります。
また、内部進学率が高い学校では、同級生が内部進学する中、自分は受験勉強をする大変さもあります。
Q. 進学校で部活と勉強は両立できる?
→ 学校により大きく差があります。
指定校推薦の合格率がほぼ100%であることを考えると、成績上位を維持できれば推薦入試も活用でき、
部活動との両立も十分可能です。
結論:わが家のベストチョイスの見つけ方
判断基準フローチャート
- 大学進学の優先度確認:特定の学部・分野への明確な希望があるか
- 子どものストレス耐性評価:競争環境を好むか、マイペースを重視するか
- 学校見学での「校風チェック」:実際の授業や生徒の様子を確認する
最も重要なのは「どちらが正解」ではなく、わが子の成長を最大化できる環境を選ぶことです。
附属校の「確実性と余裕」と進学校の「挑戦と選択肢」、それぞれのメリットを理解した上で、
お子様の性格や将来の夢に最も適した環境を選択しましょう。
塾からの提案
オンライン・完全個別指導塾Soleadoでは、
お子様一人ひとりの特性や志望校に合わせた最適な学習プランをご提案しています。
附属校と進学校、どちらを選ぶべきか迷われている保護者の方は、ぜひ一度ご相談ください。
お子様の学習状況や性格を詳しくお聞きした上で、最適な志望校選択と学習戦略をアドバイスいたします。
ただし、進学してからの学習方針が違ったとしても、まずは合格できないと何も始まりません。
まずはしっかりとその学校の傾向にあった力をつけて、合格を勝ち取りましょう。
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