【中学入試】午後入試の動向 〜広がる選択肢〜

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午後入試が定着しつつある背景

近年の首都圏における中学受験では、午後入試が受験戦略の重要な一環として定着しつつあります。
インターネット出願の普及により受験スケジュールの選択肢が広がったことや、
学校側が受験機会の多様化を進めていることが主な要因です。

特に「ボリュームゾーン」と呼ばれる中堅校が受験生の確保を目的に午後入試を積極的に導入しており、
受験生にとっては新たな選択肢が増えています。

午後入試の戦略的な活用方法

午後入試は単なる追加の受験機会ではなく、戦略的な意味を持ちます。
午前に第一志望校を受験し、その結果が出る前に午後の試験を受けることで、
抑えの合格を確保する可能性を高められます。
特に即日発表を行う学校を選択することで、その日のうちに合格を手にできるため、
翌日以降の受験に精神的な余裕を持って臨むことができます。

また、午後入試では短時間の試験が多いため、午前の受験で疲労していても負担を抑えながら挑戦しやすいのが特徴です。
1科目または2科目の試験が主流で、算数1科や国語・算数の2科目入試など、
得意科目を活かした受験が可能になっています。

2025年度入試の注目校

男子校の午後入試動向

男子校では、算数1科目で受験可能な学校が特に人気を集めています。
例えば、世田谷学園の2月1日午後入試は前年比119%の受験者増となり、巣鴨中学校も算数1科入試を実施し、
難関校を受験した生徒の午後入試先として注目されています。

一方で、獨協中学校は2021年に午後入試を新設しましたが、2023年には受験者数が落ち着きを見せています。
ただし、今年はより集合時間が遅い入試も設定したこともあり、受験者は高止まりしています。
また、そもそも獨協中学校の午後入試は合格するのが非常に難しい入試になりつつある点も留意してください。
2025年度入試では、日大豊山や足立学園などの男子校も2月3日午後に入試を実施し、
受験生の選択肢がさらに増えています。

女子校の午後入試動向

女子校では、品川女子学院の2月1日午後入試が前年比138%と受験者増を記録し、
新校舎建設が進んでいることも注目されています。

また、三輪田学園は法政大学との高大連携強化が話題となり、受験者数が増加しました。

2025年度入試では、共立女子、山脇学園、実践女子学園などが2月3日午後に入試を実施予定です。
特に共立女子は、合科型論述テストと算数の組み合わせという独自の入試形式を採用しており、
他校との差別化を図っています。

共学校の午後入試動向

共学校では、東京都市大学等々力中学校が前年比131%と受験者数を大幅に増やしました。
これは、国公立や早慶上理、GMARCH合格者数が増加したことが要因と考えられます。

また、神奈川大学附属中学校は2021年に午後入試を新設し、その後も定員増加を伴う変更を行っています。
2025年度には帝京大学、かえつ有明、芝国際学園などが2月3日午後に入試を実施予定で、
特にかえつ有明のアクティブラーニング型入試は特色ある入試方式として注目されています。

受験生のタイプと午後入試の活用

成績の波がある受験生にとって、午後入試は重要なチャンスとなります。
午前の試験で実力を発揮できなかった場合でも、午後の試験で挽回することが可能だからです。また、即日発表を行う学校を選べば、翌日以降の受験に安心感を持つことができます。

しかし、午前と午後の連続受験は体力的な負担も大きいため、スケジュールの組み方には注意が必要です。
移動時間を短縮するために自宅近くの学校を選ぶ、試験科目数が少ない学校を選ぶ、
車移動中に仮眠をとるなど、受験当日の体力回復策も考慮すべきポイントです。

最適な志望校選びは専門家とともに

午後入試の選択肢が広がる一方で、どの学校を選ぶかの判断はますます難しくなっています。
受験生の学力、得意科目、体力、そして将来の進学先まで考慮したうえで、適切な学校を選ぶことが求められます。

Soleadoでは、オンライン・完全個別指導塾として、生徒一人ひとりの状況に応じた受験戦略を提案しています。
午後入試をどのように活用するか、志望校選びの相談をしたい方は、ぜひSoleadoにご相談ください。

受験生にとって最良の選択ができるよう、専門の講師が丁寧にサポートいたします。

2025年度の受験に向けて、午後入試を最大限に活かすための準備を進めましょう。

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