食生活の洋風化ってなに?

小中高校生を問わず、社会ではよく食生活の洋風化という言葉が出てきます。
ところで、食生活の洋風化ってなんでしょう?
考えてみるとよくわからない、という人もいませんか?

今回は食生活の洋風化とは何かを考えてみましょう。
題材は学習院大学・地理の入試問題(2022・経済)です。

とは言っても、小学生、中学生のみなさんもぜひ読んでみてください。

問題(学習院大学2022年 経済学部、地理)

まずは穴埋めです。その次に問があります。考えてみてください。

 日本型食生活の食事バターンは、昭和45(1970)年から昭和55(1980)年の、国民にとってごく普通の平均的な食事パターンを指しており、この食事パターンが、日本が世界一の( ●●● )国になれたことと深く関係しているといわれている。以下の【資料1】は食料消費構造の変化を、【資料2】はカロリーベース総合食料自給率の変化を示している。この2つの資料から、日本型食生活の実現には、日本の経済成長が大きく関係していることが読み取れる。

 まず、高度経済成長期における食環境の変化の要因は以下の点が挙げられる。家電製品( ●●● )等の普及により家庭で揚げ物、炒め物など中華風、西洋風の料理が可能になった。一方、物流の発展により、( ●●● )チェーン化が可能となり、( ●●● )食品の流通が広がった。そして、食品スーパーマーケットの展開で( ●●● )食品や加工食品が身近になった。こうして、食生活の西洋化が進展し、( A )ことで1980年代に日本型食生活が実現したのである。

次に、バブル期以降の食環境に着目する。食生活の多様化が進み、食の外部化の進展が見られた。( ●●● )の普及もこのころである。中食という食事スタイルが登場し、日本食の西洋化と簡便化。米摂取量の減少、単身世帯の増加と相まって食の外部化。簡便化の進展が見られたのである。食料自給率が39~40%に低下し、( ●●● )食品の売上が増加。( ●●● )の普及率が90%になったのもこの頃である。

問 ( A )には「食生活の洋風化」の具体的な言葉が入る。以下の2つの資料を参考にして40字以内で書きなさい。

解答

食生活の洋風化ですから、何かが変化したのです。その変化についてかければOK

ただし、イメージで「パンが増えた」「パスタが増えた」だとまずそうですね。
本文と資料をしっかりと読みましょう。

まず、食料自給率はずっと減っています。
食生活の洋風化に伴って自給率が減ったのですから、
食生活の洋風化というのは日本で作っていないものを食べるようになったということなのでしょう。

また、本文には1980年代に日本型食生活が完成した、とあります。
そうすると、1980年代の食生活を見ればいいのだとわかります。

資料1の昭和40年と昭和55年を見比べてみましょう。
何が変化していますか?

とても増えたのは
牛肉牛乳植物油

少し増えたのは
野菜果物魚介類

減ったのは

です。

米が減少したというのは想像通りだと思います。
しかし、野菜・果物・魚介類については予想通りでしょうか?

ちなみに、豆やいもは減少しています。(資料にはありません)

ということは、野菜・果物・魚介類は少なくとも減少していないということが言えます。
また、本文には日本型食生活は長寿の要因であるとも書いてあります。

日本型食生活とは

では、日本型食生活をまとめてみましょう。

この資料からは小麦についてはよくわかりません。
(もちろん、増えているはずです)

食生活を大きく「主食」「副食」に分けてみましょう。
すると、「主食が減り、副食が増えた」という表現ができます。

また、副食の中では「動物性のもの」「油」が増えたということがわかります。
一方、野菜・果物・魚介類は減少していませんので、いろいろなものを食べるようになったと言えます。
以上のことから「副食は動物性のものや油が増え、バランスよくいろいろなものを食べるようになった」
という表現ができるでしょう。

以上のことが解答でいいのではないでしょうか?

主食が減り、増えた副食では動物性のものや油が増えバランスよく食べるようになった。

これで40字。たまたまですが、うまくいきました。

まとめ

食生活の洋風化というと、米を食べなくなって、パンや麺を食べるようになった、と思いがちです。

間違いではないのですが、最も大きな変化は副食が増えたこと。

ここに気をつけてほしいと思います。

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