長崎県公立高校入試のしくみ

長崎県公立高校入試とは

長崎県の公立高校に入学するための試験です。
入学試験というと推薦入試と一般入試がある、
くらいしか知らないこともあるかもしれません。

そして、どんな準備をすればいいのか、
何が評価されるのかもよくわからない場合もあります。

しっかりと入試のしくみを理解して
自分の入試に向けて準備をしましょう!

長崎県公立高校入試のしくみ

長崎県公立高校入試で評価に使われるのは、
調査書(いわゆる内申点)と学力検査(入学試験です)、その他の検査です。
順番に見てみましょう。

調査書

調査書は中学1年生から中学3年生までの評価が使われます。
各学年9教科それぞれ5段階評価です。
それが3年分ですので、45 ✖️ 3で135点満点となります。

調査書の点数はそれぞれの科目に設定された
4つ(国語は5つ)の観点で評価した結果になります。

各観点がA〜Cの3段階で評価されます。
このうち「思考・表現・判断(見方・考え方)」と「知識・理解」は
定期考査などのテストで判断されます。
それぞれの観点に合わせた問題を出題し、
それによって評価をしていくことになります。

残りの、「技能」「意欲・関心」はその他の部分で評価します。
授業態度や提出物などになります。

授業態度について質問を受けることがありますが、
その時に気になることを一つ記しておきます。

例えば、授業中に発言がなければ「意欲関心がない」となるのか?
授業の欠席が多ければ「意欲関心がない」となるのか?
という点です。

これは、難しい点ですが、
「発言があれば意欲関心がある」(発言内容にもよりますが)
と判断できるのはそのとおりだと思います。
では、「発言がない生徒が意欲関心がない」と判断できるか?
ただ単に寡黙な生徒なのではないか?
という問題はあります。
どのような方法であれ、
「意欲関心があるよ」と判断してもらえる行動をすることが
この部分の評価を上げるポイントだと思います。

入試の種類

入試は前期入試と後期入試に分かれます。
それぞれ見ていきましょう。

前期入試

これは「推薦入試」だと思って構いません。
さらに2つに分かれます。

ちなみに、前期入試を受験するのに校長の推薦は必要ありません
チャンスが広がるわけですから、
積極的にチャレンジしてみてもいいかもしれません。

1 特色選抜

各学校の「育成したい生徒像・求める生徒像」を理解した上で受験してください。

例えば、長崎東高校ならば

【育成したい生徒像】
・次の7つの資質・能力を有する生徒 1自ら発見・定義した課題に主体的に向き合い、解決に近づく力(課題発

見・解決力) 2学んだことを活用し、新たな価値を創造する力(創造力) 3物事を多角的に捉えて、情報を選 択・分析し適切に活用する力(情報分析・活用力) 4自分の考えや意見を効果的に表現・発信し、他者に影響 を与える力(自己表現力) 5多様な文化的背景を持つ人々と対話や議論を通じて協働する力(協働力) 6学問 に高い関心を持ち、自ら高度な学びに向かう力(学ぶ意欲) 7世界平和を希求し、持続可能な社会の形成に貢 献しようとする力(地球市民性)

【求める生徒像】 ・本校の教育課程を履修するうえで必要な知識・技能、思考力・判断力・表現力の基盤を備えている生徒 ・SDGs(持続可能な開発目標)への興味・関心があり、さらに学びを深めたい生徒 ・グローバル社会で活躍したいとの意欲を持ち、主体的に学ぶ姿勢を持つ生徒 ・生徒会活動や部活動においてリーダーシップを発揮し顕著な実績を上げ、高校入学後も活躍が期待できる生徒

長崎東高奥 育成したい生徒像・求める生徒像より

長崎西高校ならば

【育成したい生徒像】 ・タフでチャレンジ精神にあふれ、主体的に行動し、グローバルリーダーとして、社会貢献できる生徒

【求める生徒像】
〇[普通]

・学習活動が良好で優秀な成績を収めた生徒 ・部活動、生徒会活動、ボランティア活動等に意欲的に取り組み、優れた実績や能力を有する生徒、または特筆

 すべきリーダー性を有する生徒
〇[理系]

・学習活動が良好で優秀な成績を収めた生徒 ・数学・理科への興味関心が高く、それぞれの分野での学習等(総合的な学習の時間での活動や研究活動)にお いて、優れた成果を収めた生徒

長崎西高校 育成したい生徒像・求める生徒像より

選抜に使われるのは、
調査書基礎学力検査(英語・数学・国語)、面接、プレゼンテーション、実技、作文・小論文・総合問題から
各学校が選択したもので行われます。

得点の割合は各学校が設定します。

例を挙げます。
長崎東高校は調査書7:プレゼンテーション3。
長崎西高校は調査書6:面接1:総合問題・作文・小論文3
という割合になっています。

自分の受験する学校の割合を調べてみましょう。

2 文化スポーツ特別選抜

各学校が定める文化・スポーツの分野・部活動での実績を有する生徒、
あるいは優れた能力・資質を有する生徒を選抜します。

例えば
長崎東高校は柔道、剣道、バスケットボール、野球で募集人員は8名。
長崎西高校はバスケットボール、野球、水球(男)で募集人員は14名。
となっています。

選抜は調査書基礎学力検査(英語・数学・国語)、面接、実技、作文・小論文・総合問題から
各学校が選択したもので行われ、
得点の割合は各学校が設定したものというのも特色選抜と変わりません。

後期試験

これがいわゆる「一般入試」です。
試験当日に会場に行き、5教科の学力検査を受験します。

各教科50分間で100点満点。合計500点満点です。
ただし、学校によって各科目の得点を1.5倍や2倍にする
傾斜配点を実施できます。

例えば長崎西高校の普通科理系コースでは
国語150点、数学200点、英語150点、理科150点、社会100点
という配点になっています。

また、以前は英語と数学で難易度の異なる選択問題がありましたが、
それは廃止されました。

このほかに面接が行われます。

これらに調査書を合わせて選抜が行われます。

それぞれの配点割合は各学校が決めます。
例えば
長崎東高校は調査書3:学力検査6.5:面接0.5
長崎西高校は調査書1:学力検査8:面接1
です。

中には長崎工業高校のように調査書の配点が4という学校もあります。
配点割合をしっかりと把握した上で志望校を決定しましょう。

まとめ

長崎県の公立高校入試は比較的学力検査の割合が高い入試だといえます。
とはいえ、学校によっては調査書の割合が4割ですから、
普段の学習も大切です。

Soleadoでは、公立高校入試をしっかりと理解した講師が授業を担当します。
また、内申点アップのための指導も実施しています。

公立高校進学を目指す方でお困りのことがあれば
お気軽にお問い合わせください。

一緒に合格を目指しましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です