模試の結果を最大限に活用して、お子様の成績アップにつなげる方法

模擬試験のお話が続いています。

今日は、模擬試験を受験してどのように成績アップに繋げるのかということを述べていきます。

① 受験前にすること

受験前に確認してほしいことです。

目標を決める

目標を決めてください。

例えば、偏差値⚪︎をとる。でもいいですし、
得点でも構いません。

科目別に決められたらさらにいいですね。

注意点は高すぎる目標を決めないこと。
絶対に無理!という目標はモチベーションになりません。

一方で、簡単すぎる目標も厳しいでしょう。

例えば、中学受験生で早稲田中学を目指している生徒さんがいました。
私は国語を教えていたのですが、
昨年目標として決めたのは、

「1年間の模擬試験で必ず100点以上(150点満点)をとりましょう。」

です。
5年生の時の成績はだいたい100点〜110点。
なんとなく、できそうかな、という目標です。

でも、全て100点以上となるとかなり難しいものです。

結局、この生徒さんは目標は達成できませんでした。
1回94点を取ってしまったからです。

でも、それ以外はしっかりと得点できました。

できそうで、ちょっと難しいという目標を設定できるといいですね。

それによって、お子様のモチベーションを高めることができれば、
模擬試験を受ける甲斐があるというものです。

試験当日やることを確認する

何時に起きて、どのように会場に行くか。
持ち物は。
忘れ物があった時はどうするか。

試験が始まったら何をするか。
いつも授業中に先生から「こうやって解くんだよ」と言われていることを確認しましょう。

科目によっては、問題を解く順番もあるかもしれません。
意外と、模擬試験が始まるとすっかり忘れてしまうということもありますね。

きちんと確認をするようにしましょう。

② 試験終了後すぐにやること

まずは、自己採点をしてみましょう。

回答を写していない場合は、答案再現をしてみてください。
そして、自分が何点くらい取れたのかを確認しましょう。

この段階でよくあることなのですが、
保護者様と生徒さんで「できた」の意味が違うということがあります。

生徒さんのできた!

は「回答したよ」という意味のことがあります。

それに対して、保護者様の「できた!」は正解したという意味です。

だから、結果が返ってくるとそのギャップで摩擦が起こります。

このようなことを防ぐためにも、一度自己採点をしてみましょう。
そして、正解・不正解をきちんと確認することをしてください。
この段階では、書いたけど不正解だった、
特にお子さんが正解だと思って書いたことについては
よくチャレンジできたね、と褒めてあげていいと思います。

③ 結果が返ってきたらすること

1.自己採点とのギャップを確認する

自己採点と20点、30点と違うということもあると思います。
別にそれが悪いというわけではありません。

しかし、その差はどこから出てきたのでしょうか?

例えば、字が汚くて不正解にされていた、というような場合、
自分では正解がわかっていたわけです。

では、この差を埋めるために何が必要か?というお話ができます。

自己採点がない状態だと、
どんな不正解も全て同じになってしまいます。

「できたはずなのに、不正解になっている!」

ということをしっかりとお子様に認識してもらう一つの方法です。

字が汚いから不正解になってしまったというのも、
できれば、生徒さん自身に気がついてもらうのがいいでしょう。

2.結果の分析をする

具体的には以下のようなことを分析してください。

全体的な得点と偏差値

過去の模試の結果と比較して、お子様の学力レベルがどの程度向上しているのかを確認します。
偏差値は、集団の中でどのくらいの位置にいるのかを知る指標となります。

科目別得点

科目ごとの得点と偏差値を確認することで、
得意科目と苦手科目を把握することができます。

問題ごとの正誤

正解した問題と間違えた問題を分析することで、
お子様の理解度やケアすべきポイントを把握することができます。

解答時間

問題ごとの解答時間を分析することで、
時間配分が適切だったのか、
解答速度を上げる必要があるのかを確認することができます。

例えば、時間が足りないならば、どこで時間を使い過ぎたのかを確認してください。
特に、一問に時間をかけ過ぎている時は、
後回しにして違う問題を解く練習をする必要があります。

また、時間が余ったのにミスが多いというような時は、
余った時間をどのように使うのか。
そもそも、解く時にもっと時間をかけるべきなのかを考えます。

3.弱点克服のための具体的な対策を立てる

分析結果に基づいて、弱点克服のための具体的な対策を立てましょう。

苦手科目

苦手科目は、基礎知識からしっかりと復習する必要があります。
教科書や参考書を使って、基礎知識を固めましょう。
また、問題集を使って演習量を増やすことも大切です。

間違えた問題

間違えた問題は、なぜ間違えたのか原因を分析し、
同じ間違いを繰り返さないようにしましょう。
問題集や参考書を使って、類題を解くことも効果的です。

時間配分

時間配分がうまくいかなかった場合は、
問題ごとの解答時間を見直し、
適切な時間配分を意識しながら問題を解くようにしましょう。

4. 学習計画を見直す

模試の結果に基づいて、学習計画を見直すことも大切です。

学習内容

弱点克服のために、学習内容を調整する必要があります。
苦手科目は重点的に学習し、得意科目は復習程度にとどめるようにしましょう。

学習時間

学習時間を増やす必要がある場合は、生活習慣を見直して、学習時間を確保しましょう。
また、集中できる学習環境を整えることも大切です。

④ 先生に相談する

学校の先生でも、塾の先生でも是非相談してみてください。

普段の学習の様子を見ている人ですし、
学習について専門家ですから、
何かアドバイスがもらえるはずです。

また、改善点についても、いろいろな人からの意見があった方がいいと思います。

もし、自分たちの反省と意見が異なる場合は、
正直にぶつけてみていいと思います。

自分はこう思うけど、どうなんでしょうか?と。

その上で、きちんと意見を合わせて今後の勉強の方針を決めていきましょう。

一番まずいのは塾の先生から言われたことを、
「わかりました。そうします。」
と言って、全然違うことを黙ってやっていること。

先生は自分の言ったことをやってもらっていると思っています。

きちんとコミュニケーションをとって進めていきましょう。

塾では、お子様の学力レベルや学習進度に合わせた個別指導を行うことができます。
また、模試の結果を分析し、弱点克服のための具体的な対策を立てることもできます。
お子様の成績アップを目指しているのであれば、ぜひ塾を活用してください。

まとめ

お子様の成績アップには、時間と努力が必要です。
しかし、正しい方法で学習することで、必ず成績は向上します。
保護者の方には、お子様を支え、励まし続けていただくようお願いいたします。

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