模擬試験 合格可能性って何?

模擬試験を受けると、志望校の合格判定(模擬試験によって表現は違います)が出ます。

自分の志望校に対して、合格可能性80%、50%などなど。

でもこれってよく考えると、よくわからない表現ですね。
一体、どういうことなのでしょうか?

合格率

模擬試験によって色々なロジックがあるようです。
その上で、イメージを説明すると、
合格率80%というのは、
その数値以上の人が受けた場合80%の人が合格しますよ
ということです。

具体例を見てみましょう。

ある学校の受験生とその結果が以下のようになっています。
(合格は⚪︎、不合格が×とします)

偏差値60 ⚪︎
偏差値59 ⚪︎
偏差値59 ×
偏差値58 ⚪︎
偏差値57 ⚪︎
偏差値56 ×
偏差値56 ×
偏差値55 ⚪︎
偏差値54 ×
偏差値54 ×

ここで、偏差値57以上の人を見ると合格4、不合格1ですから
合格率80%です。

では、偏差値54だとどうでしょうか?
合格している人がいますね。
合格5、不合格3ですから、合格率は63%です。

ということは、この学校の「合格率80%」は偏差値57、
「合格率50%」は偏差値54ということになります。

あれ?

合格可能性50%って言うけど、
偏差値54は合格していないよ?

アドちゃんの疑問はその通りですね。
でも、このような計算をしていることが多いです。
もしそうしないと、上の例でも
偏差値56は合格可能性0%、偏差値55は合格可能性100%になってしまいます。

また、上の例は「結果偏差値」です。
それとは別にそれぞれの模擬試験で計算して出す「予想偏差値」というものもあります。
これは、上の計算を予想するということです。

実際の合格・不合格

上の例でも、逆転がいっぱいありますね。

もちろん、模試の結果というのは受験当日から見れば
「過去の結果」です。
それで正確に合否がわかるはずはありません。

また、この偏差値がどのような数値かもあります。
例えば、「1年間の平均値」なのか、「最後に受けた模擬試験の結果」なのか。

この辺りは、模擬試験によってロジックは違うでしょう。
それぞれのロジックで長い間データをとって
ロジックに修正を重ねていくことで
正確性を確保してきたものでしょう。

したがって、模擬試験のデータはかなり正確なのだと思います。
ただし、それは「確率」の問題であり、
自分の合格が担保されているわけではありません。

授業を担当していると、
やはり、自分の担当している生徒に合格してほしい!と強く思ってしまいます。
また、逆転が起こるというのは複雑な気持ちになります。
やっぱり、不合格の生徒より成績が悪かった生徒が合格していると
不合格だった生徒に対して申し訳ない気持ちになってしまいます。

結局、合格・不合格は偏差値順に綺麗に並ぶというものではないということです。

合格するために

私はデータというものはとても大切にしています。

だから、模擬試験で得点を取る、
合格可能性を高めるということはとても大切にしています。

しかし、実際にそれだけでは不合格になる生徒がいます。

現実にありえない例ですが、
10人の生徒さんがいたとします。
全員「合格可能性80%」の成績で、
かつ、偏差値が全く同じだとしましょう。

結果、8人が合格し、2人が不合格になるとします。

では、この10人で試験を複数回やったとしましょう。
かなりの可能性で不合格になる人に偏りが出てくると思います。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

それは、対策ができていないからです。

例えば、文章記述問題がたくさん出る学校なのに
文章記述の練習を全くしていない、となったらどうなるでしょうか?

当然、本番で得点を取ることは難しいと思います。

つまり、「その学校の試験の対策を行う」ことが大切だと思います。

色々な入試を見ていると、試験時間がバラエティに富んでいることがわかります。
例えば、「30分」という試験があったとします。
この時間はかなりタイトだと思いますが、この時間内に問題を解き切れるでしょうか?
もし、「120分」だったら、時間を有効に使い切ることができるでしょうか?

試験の対策というのはとても大切なものです。

逆転合格

上記のことができれば、
合格可能性50%の生徒さんが合格する50%に入ることも夢ではないでしょう。

合格可能性20%でも諦めないでください。
だって、20%は合格するかもしれないのですから。

もちろん、厳しい道ではあるはずです。
でも、可能性はあります。

大学受験で実際に進学した生徒さんにその学校の判定はどのくらいでしたか?と聞くと、
「C」が一番多いという話もあります。

中学受験で第一志望に合格できるのは3割といいます。
この3割は「A」判定の人ばかりでしょうか?

そんなことはありません。

繰り返しになりますが、データはとても大切だと思います。
近年「逆転合格」という言葉がよく見受けられます。
もちろん、私も指導するときには「逆転合格」を狙うことはたくさんあります。

でも、逆転合格は当たり前ではありません。

偏差値なんか関係ないです。

この勉強をすれば逆転合格できますよ!

今までの学習量も関係ありません!

(いないと思いますが)このようなことを言っている人がいたら
これは絶対に嘘だと思います。

当塾では、きちんと実力をつけることを目指します。
実力をつけた上で合格力をつけるための過去問演習を行います。

もちろん、偏差値が足りない時は「合格する50%」「合格する20%」に入るために
それこそ、必死になります。

このような指導のためにあるのが当塾の
「スマート・ラーニング・システム」です。

授業だけでなく、家庭学習まで管理をすることで合格を目指します。

ぜひ、一緒に合格を目指しましょう!
お問い合わせ・無料体験授業はお気軽にご連絡ください。

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