志望校の偏差値が高くなる!?

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志望校の偏差値は上がっている?下がっている?

模擬試験を受けて、志望校を登録して判定を受けます。

合格確率⚪︎%とでます。
一喜一憂しちゃいけない……とわかっていても
喜んだり、落ち込んだり。

それはそうですよね。

ところで、この偏差値。
意外と変動があります。

そして、もしかしたら、意図的に変動していることもあるかもしれません。

どういうことでしょうか?

偏差値は高く表示された方がいい?

学校側からすると偏差値は高く表示されたい、という気持ちはあるのでしょう。

もちろん、現場で教えている先生がそう思っているかは別です。
模擬試験の偏差値一覧表で自分の勤めている学校の偏差値が上がっても、
そんなにいいことはないでしょう。
(少なくとも、私は学校で教えていた時にそんなことは気にしていませんでした。
 下手したら、自分の学校の偏差値がどのくらいか細かいところまでは
 知らないままということもありました。)

しかし、偏差値が高い学校に入学したいという
受験生・保護者の気持ちを考えると、
生徒の募集を考えるとやはり偏差値表でちょっとでも高くなった方がいいと
思うのも当然でしょう。

そこで、色々な学校がちょっとでも自分の学校の偏差値を
高く表示したいと考えます。

と言っても、データですから、受験の結果が反映されるものです。
そこで、さまざまなことが行われます。

例えば、大学だったら学部・学科を増やすことが有名です。
大学全体の定員は変わらないとすると、各学部・学科の定員は減ります。

すると、合格者の偏差値は当然以前より高くなります。

また、受験日程を増やして、1回ごとの定員を減らすということもあります。
すると、特に最初の入試は偏差値が上がります。
偏差値的に低い生徒さんは繰り返し受験して合格していきます。
その結果、後半の入試は偏差値が低くなることになります。

旺文社のパスナビ(LINKになっています)で色々な大学の偏差値を調べてみると、

「BF 〜 47.5」

のような表示が見受けられます。
入試形式が複数あって、一番難しいものは47.5、簡単なものはBFということです。

中学入試でも行われます。

例えば、受験回数を増やす、コースを作るなどです。
コースを作るというのは、例えば「特進コース」などを作ります。
もちろん、特進コースを受験した生徒さんは普通コースへのスライド合格はアリです。

当然、ほとんどの受験生が特進コースで受験しますが、
不合格になる生徒さんが出てきます。
しかし、普通コースで合格する生徒さんがいますから、
入学者数は特進コース設置前と同じになります。

しかし、特進コースは当然偏差値が高くなります。

保護者の皆さん、受験生の皆さんが偏差値表を見る時、
当然、自分が受験する「特進コース」の偏差値を見ます。

また、模擬試験はその模擬試験を受験してくれた生徒さんの結果から
結果偏差値・予想偏差値を算出します。
きちんとロジックがあり、もちろん信頼できるものだと思いますが、
受験者が非常に少ない学校だと、当然正確な数字は出ません。
例えば、Aという学校を受験した生徒が、
過去10年で5人しかいない、そして、全員が合格しているとすると、
偏差値の出しようがありません。
もちろん、それに対してどのように偏差値を出すのかロジックはありますが、
正確な偏差値は出ないことになります。

偏差値が高く表示される・あまり正確な数字出ないなどのこともありますが、
別に模擬試験をやっている会社が悪いわけではありません。
また、学校もルールの中で努力をしているだけですから、
きちんと数字を理解して利用していくしかありません。

志望校選びと偏差値

志望校を選ぶときに、偏差値を気にすることは大切なことです。
自分の実力に対してどのくらい合格可能性があるのか、
それによって、今後の勉強のやり方を決めることができます。

ただし、「偏差値がいくつだからこの学校を選ぶ」というのでは
本末転倒です。

偏差値が高くなったら受験する、低くなったら受験をやめるというのは
本来はおかしな話です。

(例えば、東京大学の偏差値が5下がったら、
受験をやめよう!とはならないですよね。
ラッキー!受かるかも!
となるか、
データが間違っていると疑うかですよね。)

偏差値は大切ですが、
やはりきちんと学校を見て志望校を選びましょう。

また、色々な受験形式がありますので、
どの受験形式で受験したら合格可能性が高くなるのか、などを
冷静に考えましょう。

Soleadoも当然ですが、塾に行っているのならば、
先生にアドバイスをもらうのが一番いいと思います。
志望校についてきちんと相談して受験校を決め、
合格を勝ち取りましょう!

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