受験生の親の役割とは

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受験生を持つ親御さんは辛い時がたくさんあると思います。

もっと勉強してほしい。
こんなに勉強しているのになんで成績が上がらないんだ。
塾に行かせたほうがいいのではないか。
塾を変えた方がいいのではないか。
問題集を変えた方がいいのではないか。
こんなに勉強・勉強でかわいそう。

いろいろな気持ちが混ざり合っていると思います。
そして、学校の先生・塾の先生と衝突してしまうことも。
もちろん、お子様と衝突することもあるでしょう。

私は塾や学校で長年教えていますが、
いざ自分の子どもが受験となると全然違うもの。
先生なんだから自分の子どもに勉強を教えられると思われますが、
そんなことはありません。
自分の子どもに教えるのは本当に難しいと思いました。

同時に、親の役割という部分も考えさせられました。

親の役割1:監督

これは必要ではあります。
塾に行くか行かないか、志望校はどこにするか。
この辺りはどうしてもお子様だけで決めるのは難しいでしょう。

ただし、どのくらい勉強するか、何を勉強するか、どこで勉強するか。
ここまで監督が決めてしまうのは何か違う気がします。

親の役割2:コーチ

勉強を教えるという部分ですね。

もちろん、勉強ができる・教えられるなら問題はないと思います。
ただし、お子様との距離感が先生とは違います。
そこで、親子喧嘩になってしまうこともあるようです。

また、親御さんが自分の受験の頃の情報で教えてしまうとこれも問題が起こります。
以前はこんなに難しくなかったということもあるでしょうし、
そもそも科目の内容自体が変わっているということもあります。

また、塾の先生と違う解き方で教えてしまうことのリスクもあります。
特に、小学生に方程式を教えてしまうというのはリスクが大きいと考えています。
方程式というのは、情報を抽象化して表すことが必要になります。
小学生はまだ具体の世界が大きいので、うまく立式できないことがあります。

先生はこの辺りはプロですから、
どの解き方ならこの生徒さんに理解できるかを見極めて教えてくれます。
特に個別指導塾ならば尚更でしょう。

お子様の現状をしっかりと見極めて適切な指導ができ、距離感も保てるなら
最高のコーチになると思います。

親の役割3:伴走者

これは監督・コーチとちょっと違うと思います。

勉強している時に横で見守る。
ご飯を食べるときに話を聞く。

その他にいろいろあると思いますが、
お子様にとってかけがえのない、
一緒にいてくれる人こそ親御様だと思います。

塾によっては親御様に
「お子様の勉強をみないでください」
というところもあると思います。

「勉強を見る」というのはコーチになるという意味でしょうが、
伴走者になるというのはちょっと違うと思います。

今日勉強した内容の確認をしてあげる。
テストなどの採点をしてあげる。
これで十分です。

子どもにわからない問題があった時に
どの問題がわからないか聞いてあげてください。
そして、最後に
「じゃあ、それを先生に聞いてみよう」
と言ってあげるだけでいいのです。

親御さんにわからない内容をお話しするだけで
何がわからないか
お子様の頭の中で整理されます。

勉強内容を直接教えることだけが勉強を見ることではありません。
そして、もしかしたらこちらの方が親の重要な役割ではないでしょうか。

まとめ

3つの役割を挙げました。

全ての役割を果たすことを否定するわけではありません。
ただし、監督・コーチになるときに気をつけてほしいのは、
「鬼監督」「鬼コーチ」にならないようにしてください。

「鬼伴走者」というものがあるならそれにならないでほしいですが、
どんなものか想像がつきませんね。

学校の先生・塾の先生とも話し合いながら、
親御さんの適切な役割を見つけてください。

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