中学受験の難化について

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Yahoo!ニュースオリジナル記事でこんな記事を見つけました。

「いったい、どのような入試が望ましいのか」中学受験、議論を呼ぶ問題の難化スパイラル

この記事は考えさせられました。

特に、次の部分が私は印象に残っています。

高校受験塾の講師からは「大人目線だと確かに問題は面白い。が、中学受験は『初見(しょけん)殺しの問題』が次年度以降に『知識問題』と化してエスカレートしていきます」という批判も出た。

中学入試で「面白い問題」として紹介される問題って確かに大人目線から面白いってことですよね。

そして、「初見の問題」で「考えさせる問題」がたくさんあります。
これらの問題は、一度出題されるとどの塾でも教えます。
だから、次の年は「当然知っている問題」「知識問題」になってしまう。

これが何年かすると、さまざまなテキスト・問題集に「基本問題」として掲載されてしまう。

こうしてどんどん難しくなっていきます。

今年の渋谷教育学園幕張中学で出題された裁判所の配置の問題ですが、
来年以降は誰でも解ける問題になっている可能性があると思います。

以前の記事で紹介しましたが、
渋谷幕張で出題された論述問題が昨年の慶應普通部でほぼそのまま出題されていました。

この記事の言っていることのいい例だと思います。

しかし、受験勉強を教える立場からすると、どのように「知識化」した問題を取らせるかが問題になります。
あちこちの過去問を見て、何を教えるのかを考え、必死に教える。

これについてくる子どもも大変だと思います。

また、このような状況があるから特に中学受験は塾に通うことが必要になるのかもしれません。
しかし、中学受験は塾に通うことで効率が良くなるのも事実。

問題意識としてこの記事の内容は正しいかもしれませんが、
実際に指導している立場・中学受験をする立場からすると、
このような現状に対してどうしていくかを考えるしかありません。

もう一度色々考えさせられた記事でした。

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