【中学受験注目校】秀明中学校〜医学部進学を目指すコース〜

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1 学校の概要

秀明中学校は、埼玉県川越市に広大なキャンパスを有する私立の中高一貫校です。

1982年(昭和57年)に中学校が開校されました。
学校法人秀明学園が運営しており、大学(秀明大学)や
イギリスの系列校(チョーサー・カレッジ・カンタベリー)も有しています。

建学の精神として「知・技・心」の三位一体の教育を掲げています。
これは、「真理を探究する力を養う(知)」、「たくましく生きる力を養う(技)」、
「豊かな人間性を養う(心)」ことを意味し、全人教育を目指す姿勢が表れています。

秀明中学校の最大の特徴の一つは、希望者を対象とした全寮制教育を実施している点です。

通学も可能ですが、多くの生徒が「秀明寮」での規則正しい集団生活を通じて、
自立心や協調性、そして何よりも確かな学習習慣を身につけていきます。

また、学習面では「特別進学(特進)コース」と「総合進学(総進)コース」の2コース制を採用しており、
特に特進コースは国公立大学や難関私立大学、とりわけ医学部進学に照準を合わせた
カリキュラムが組まれていることで注目されています。

生徒数は、中高全体で約1,000名程度であり、教員との距離が近い環境で、きめ細かな指導が行われています。
緑豊かな環境と充実した設備の中で、生徒たちは学習と部活動、寮生活に打ち込んでいます。

2 入試情報

秀明中学校の入試は、複数回の受験機会が設けられており、受験生の多様なニーズに応える形となっています。
特に、学力特待生を選抜する入試も実施している点が特徴です。

◆ 偏差値

秀明中学校の偏差値は、入試回次やコースによって異なります。
四谷大塚が発表している2025年入試結果予測(80%偏差値)によりますと、
第1回入試(1月10日)は男子が44、女子が44となっています。
また、同日に行われる特待入試の偏差値は、男子が53、女子が53と、一般の入試に比べて難易度が高く設定されています。
第2回入試(1月12日)、第3回入試(1月24日)についても、偏差値は男子44、女子44が目安となっています。

医学部進学などを視野に特進コースを目指す受験生は、
特待入試の偏差値53を一つの目標として学習を進めることが望まれます。

◆ 倍率

過去の入試倍率を見てみますと、2024年度入試では、第1回入試(一般)の実質倍率が約1.1倍、
特待入試が約1.2倍、第2回入試が約1.1倍、第3回入試が約1.0倍となりました。

全体として倍率は比較的落ち着いており、受験生にとっては挑戦しやすい状況と言えます。
ただし、特待入試は一般入試に比べてやや倍率が高くなる傾向があり、
また、特待生としての合格基準は一般合格よりも厳しくなるため、入念な対策が必要です。
偏差値50台前半の特待入試は、上位層の受験生が併願校として受験するケースも見られます。

◆ 入試日程

2025年度の中学入試は、以下の日程で実施される予定です。
第1回入試と特待入試は同日の1月10日(金)に行われます。第2回入試は1月12日(日)、
第3回入試は1月24日(金)に設定されています。

試験科目は、第1回・第2回・第3回入試において、
2教科(国語・算数)または4教科(国語・算数・理科・社会)からの選択制となっています。

配点は、2教科型では国語・算数が各100点(各50分)、
4教科型では国語・算数が各100点(各50分)、理科・社会が各50点(各30分)です。

一方、特待入試は4教科(国語・算数・理科・社会)のみとなり、
配点も国語・算数が各100点(各50分)、理科・社会が各100点(各50分)と、
理科・社会の比重が高くなっている点が大きな特徴です。

特待合格を目指す場合は、4教科すべてで高い得点力が求められます。

3 教育・施設

秀明中学校の魅力は、その独自の教育プログラムと充実した学習環境にあります。
医学部進学を見据えた指導と、それを支える施設が整っています。

◆ 教育内容

秀明中学校では、生徒一人ひとりの進路希望に対応するため、
「特別進学(特進)コース」と「総合進学(総進)コース」の2コース制を敷いています。

特に注目されるのが特進コースです。
このコースは、最難関国公立大学や私立大学、とりわけ医学部・歯学部・薬学部への現役合格を目標に掲げています。
中学校の段階から高いレベルの学力定着を目指し、先取り学習を含む密度の濃いカリキュラムが組まれています。
少人数制のクラス編成により、教員が生徒一人ひとりの学習状況をきめ細かく把握し、個々に応じた指導を行っています。

また、希望制の「学習寮」での生活も、秀明中学校の教育を語る上で欠かせません。
寮生活では、規則正しい生活リズムの中で学習習慣を確立します。
特に夜間に行われる「ナイトスタディ」と呼ばれる学習指導時間は、
教員やチューター(卒業生の大学生)の監督・指導のもと、集中して学習に取り組む時間となっています。
分からない箇所をその日のうちに質問し解決できる環境は、学力向上に大きく寄与します。

国際教育にも力を入れており、
中学3年生の段階で、全員がイギリスの系列校であるチョーサー・カレッジ・カンタベリーでの英語研修に参加します。
本場のイギリス英語に触れ、異文化を体験することで、グローバルな視野と実践的な英語力を養います。

◆ 施設

埼玉県川越市郊外に位置するキャンパスは、約17万平方メートルという広大な敷地を誇ります。

その豊かな自然環境の中に、充実した教育施設が配置されています。
学習施設としては、多くの蔵書を誇る図書館、最新の機器が揃ったPC教室、CALL教室(語学学習室)などがあります。

理科教育を重視する観点から「サイエンスセンター」が設けられており、
物理・化学・生物・地学の各分野専門の実験室が完備されています。
生徒たちはこれらの施設で、理論だけでなく実践的な学びを深めることができます。

運動施設も非常に充実しています。
全天候型のグラウンド、複数の体育館、武道館、温水プール、テニスコートなどが揃っており、
生徒たちは部活動や体育の授業で思う存分汗を流すことができます。

そして、秀明中学校の特色である「秀明寮」は、男子寮と女子寮が完備されています。

部屋は冷暖房やWi-Fiが整った個室または2人部屋が基本となり、プライバシーにも配慮されています。
寮には寮監・寮母が常駐し、生徒たちの生活面を温かくサポートします。
また、栄養士が管理するバランスの取れた食事が3食提供され、健康面もしっかりと支えられています。

4 併願戦略

秀明中学校を志望校として考える際、特待入試(偏差値53)で特進コースを目指すのか、
一般入試(偏差値44)で合格を目指すのかによって、併願戦略は大きく異なります。

また、埼玉県の1月10日から始まる入試日程は、多くの受験生にとって重要な意味を持ちます。

◆ チャレンジ校

秀明中学校の特待入試を目標とする受験生が、さらに上位の学校に挑戦する場合、
埼玉県の栄東中学校(東大特待)や開智中学校(先端クラス)、大宮開成中学校(特待)などが候補となるでしょう。

これらの学校は、秀明の特待入試よりも難易度が高く、最難関大学への進学を目指す生徒が多く集まります。
また、通学圏であれば、都内の難関校を2月1日以降のチャレンジ校として設定することも考えられます。
一般入試を基準とする場合は、特待入試で偏差値50台前半の学校、
例えば獨協埼玉中学校や城北埼玉中学校(特進)などがチャレンジ校として視野に入ってきます。

◆ 同等校

秀明中学校の特待入試(偏差値53)と学力レベルや校風が近い併願校としては、
埼玉県の獨協埼玉中学校、城北埼玉中学校(特進)、春日部共栄中学校(特進)などが挙げられます。

これらの学校は、大学進学指導に力を入れており、特進コースなどを設置している点で共通しています。
一般入試(偏差値44)の併願校としては、昌平中学校、大妻嵐山中学校、
西武学園文理中学校(グローバル)、城西川越中学校などが同等校として検討されます。

また、寮生活を希望する受験生にとっては、寮のある他の学校、
例えば開智未来中学校なども比較対象となるかもしれません。

◆ 安全校

秀明中学校を第一志望、あるいは特待入試の併願校として受験する場合、安全校の確保は非常に重要です。
特待入試(偏差値53)を受験する層の安全校としては、秀明の一般入試(偏差値44)や、
大妻嵐山中学校(一般)、西武学園文理中学校(グローバル)、昌平中学校などが考えられます。

一般入試(偏差値44)を基準とする場合の安全校としては、
聖望学園中学校、埼玉平成中学校、武蔵越生中学校などが候補となります。

これらの学校は、入試日程が複数あり、比較的合格を得やすい入試回が設定されていることが多いです。

5 進学実績

秀明中学校・高等学校は、特に特進コースの生徒を中心に、難関大学への進学実績を着実に伸ばしています。
医学部への進学に力を入れていることが、その実績にも表れています。

2024年度の大学入試(既卒生含む)では、医学部医学科に15名の合格者を出しました。
国公立大学では群馬大学、浜松医科大学など、
私立大学では日本医科大学、東邦大学、東京医科大学、北里大学、聖マリアンナ医科大学など、
多くの医学部への合格者を輩出しています。

この実績は、学校全体で医学部受験をサポートする体制が整っていることの証左です。

医学部以外でも、国公立大学には筑波大学、千葉大学、埼玉大学などを含め約20名前後が合格しています。
また、難関私立大学への進学も好調で、
早慶上理(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学)には約20名前後、
GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大、立教大学、中央大学、法政大学)には約70名前後の合格実績があります。
これらの実績は、特進コースだけでなく、
総合進学コースの生徒たちも、それぞれの目標に向かって努力を重ねた結果と言えます。

6 まとめ

秀明中学校は、埼玉県川越市の広大なキャンパスと充実した施設、
そして希望制の寮生活というユニークな環境を併せ持つ学校です。

特に「特別進学(特進)コース」では、医学部進学という高い目標を掲げ、
ナイトスタディなどの手厚い学習サポート体制を整えています。

規則正しい生活の中で、高い目標を持つ仲間たちと切磋琢磨できる環境は、大きな魅力と言えるでしょう。
特待入試と一般入試では求められる学力層が異なるため、ご自身の目標に合わせて入試対策を立てることが重要です。

中学受験は、お子様一人ひとりの学力特性や志望校の傾向に合わせた、きめ細かな対策が合格の鍵となります。
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