まだ間に合いますか?
お問い合わせをいただいた時によく聞くセリフです。
指導中の生徒さんからもよく聞きます。
◯◯が志望校なんですがまだ間に合いますか?
と。
聞きたい気持ちはわかります。
でも、答えようがないんですよね。
では、どうしてほしいのかを述べていきます。
間に合うって何?
間に合うって、要するに「合格できますか?」という意味ですよね。
でも、我々が答えられない理由は
「何をするのか」
がないからなんです。
今までにこれとこれをやってきました。
これぐらいできるようになっています。
そして、今からこれとこれとこれをいつまでにやります。
間に合いますか?
ならば、まだ考えようがあります。
そして、この問いをする生徒さんの多くが
「今までにこれとこれをやってきました」
という部分が答えられない、あるいは非常に少ない。
つまり、勉強不足ということです。
今まで勉強不足なんです。◯◯合格したいです。間に合いますか?
これに答えてほしいということですよね。
これからやるべきこと
さて、ではもう一つの要素。
「これから何をやるの?」です。
今まで勉強不足だったのならば、これからやるしかない。
しかも、早い段階からしっかりと受験勉強をしてきた生徒さんに対して
圧倒的に置いて行かれている可能性すらあります。
それに対して、追いつき、追い越すことを目指すわけです。
これは大変です。
今の時代、インターネットなどを見ると、
効率のいい勉強法、合格への参考書ルート
等をよく見かけます。
私はこのようなものを全く否定しません。
さまざまなものがあるので、
その手法が合う人・合わない人がいる可能性はあります。
でも、そのようなものを見るたびに、
よく考えられているな、と思います。
じゃあ、これらの手法をやれば誰でも合格するのか?
そうではないですよね。
ではなぜ合格しないのか?
はっきり言います。
やっていないからです。
「やる」というのは「こなす」だけではダメです。
全部理解する、全部できるようにする。
そのつもりでやって、8割身につけば上等でしょう。
それをあれだけの量やらなければならないのです。
それだけやっていますか?
そもそもまだ何も手についていないのではないですか?
我々から出した宿題すら終わらない・手をつけていない、
という状況では学力は伸びません。
「効率のいい勉強法」は「簡単・楽な勉強法」ではありません。
当塾は宿題等について、しつこいくらい提出を求めます。
それくらいやってくれる人がいなければやれないという人は多いのではないでしょうか?
塾などに通わなくても勉強できる、という人は独学で合格できると思います。
しかし、なかなかそうは行かないもの。
まず、強い意志を持って、「やる」ことから始めましょう。
結局間に合うの?
とはいっても、結局合格できるのか?ということが気になると思います。
わかりやすいのは模擬試験の判定でしょう。
データ上あなたの偏差値だと◯%の合格率です、と出てきます。
例えば、30%の合格率なら、
あなたと同じ成績の人が10人受験すれば3人合格するということです。
もちろん、成績が上がればこの数字は上がります。
では、30%の合格率の人に対して、
「大丈夫!合格するよ!」
とは言えません。
一方、
「いや、合格は無理。」
とも言えません。
これは、80%の合格率の人に対しても同じでしょう。
(受験である以上100%はない、と私は考えています。)
あとは、残りの期間で合格率をどのくらい上げられるか。
そして、本番のテストで何点取れるかという勝負でしょう。
まとめ
間に合いますか?と聞きたくなる気持ちは十分わかります。
ただ、間に合うようにするために何をしたらいいですか?ということを聞いてほしいのです。
そして、間に合うようにするために何をしたらいいのかわかったら、
それを実行できるか、です。
実行するために塾などを利用するのもいいでしょう。
何しろ勉強しなければ始まりません。
よく、「この参考書がいい」「この勉強法がいい」ということを
常に探している人がいますが、
結局どの参考書・勉強法も中途半端になっているということがよくあります。
何しろ勉強すること。
ここから始めてみましょう。