中学生の新課程 数学はどう変わったの?
昨日に続いての記事です。
保護者の皆さんとお話ししていると、
「新課程」について、高校内容についてはかなりご存知だと思います。
現代の国語、言語文化、論理国語、言語表現、情報、公共、歴史総合、地理総合など新しい科目が作られ、
それに伴って共通試験など大学入試科目も2025年から変わりますので、
目にする機会が多いのでしょう。
それに対して、小中学生については、
新課程が実施されているのですが、
保護者の方はそれほどご存知ないな、と感じます。
新課程は2021年から実施されています。
ということは、現在の中学生は全員新課程の授業しか受けていないということになります。
そこで、どのような変化があったのか、
昨日は英語でしたが、今回は数学を見てみたいと思います。
内容の変化① 学習する学年の前倒し
今まで素因数分解は中学3年生で、確率は中学2年生で学習していました。
しかし、両方とも中学1年生範囲となりました。
また、高校生で学習していた累積度数は中学1年生で、
四分位範囲や箱ひげ図は中学2年生で学習することになっています。
素因数分解などは小学生で掛け算・割り算を意味まである程度理解していないと
苦戦するかもしれません。
内容の変化② データの活用が重視されている
これは、新課程全体(科目を問わず)の特色かもしれません。
データの活用が重視されるようになりました。
その結果、データの活用の領域が中学1年生にたくさん移動してきています。
それを元に学習が進んでいくことになります。
入試問題をご覧いただくとわかりますが、
データを読み取り分析する問題が非常に多いことがわかります。
「箱ひげ図」などは現在は頻出でしたが、
保護者の皆様は
「あれ?こんなの昔出題されていたかな?」
と思うかもしれません。
余談ですが、
2025年3月に卒業した生徒さんが中学に入学したのは2021年でした。
2021年というのは新課程が始まった年ですが、
一方で2021年は新型コロナウイルス感染症がまだまだ猛威を奮っていた時期です。
すると、中学1年生の学習が思うように進んでいなかった。
その結果、データの活用の範囲がしっかりと終わっていない
特に3学期の学習内容がしっかりと定着していない
(ひどい時には学習していない)
という状況が見られました。
2025年の中学3年生はそこまでひどくないと思いますが、
2022年も新型コロナウイルス感染症の影響はありましたので、
確認が必要かもしれません。
変わらない点 授業時間
これも英語と同じです。
授業時間は増えていません。
その結果、スピードが速くなる。
授業内容を理解している生徒さんは
以前の中学生よりレベルが高くなっているでしょう。
その結果、入試問題も以前より難しい問題が出題されています。
しかし、授業内容についていけない生徒さんは大変なことになります。
できる生徒さんとできない生徒さんの格差は確実に広がっているのが現状です。
対策はどうする?
嘆いていても、何も変わりません。
対策をどうるするかですが、
学校で補習などが行われるならば、ぜひ活用しましょう。
しかし、そのような環境がない場合、
最終的には家庭学習でどうにかするしかありません。
質も量も改善していくことが必要です。
もちろん、塾などを活用することも良いと思います。
Soleadoはオンライン・完全個別指導塾ですので、
各生徒さんがつまづいている点をしっかりとフォローしていきます。
学校の進度に合わせた授業ができるのも完全個別指導塾の利点です。
ぜひご利用をご検討ください。
いずれにしろ、保護者の皆様には
自分の時代と同じ内容と考えて欲しくないのです。
自分の時代と同じ学習方法が通じない部分があるということを念頭に
お子様と接していただければと思います。