高校受験の難化

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昨日は中学受験について述べました。

本日は高校受験について考えてみましょう。

学習内容の変化

ずいぶん前のことですが、「ゆとり教育」という時代がありました。
この時代は、教科書自体が薄くなり、学習内容が減少していました。
もちろん、「思考力」をつけること、そこから「生きる力」を育むことが求められていました。

ところが、学力低下ということが問題になり、
ゆとり教育は方向転換されました。

そして、2020年代に学習指導要領が改定され、
現在の教育内容になりました。

教科書や資料集を見ていただければわかりますが、
学習内容はどんどん増えています。

正直、「難しいな」と私は思います。
授業をやる時も、必ず教科書内容を確認しますが、
ここまで教えるの?
と思うこともあります。

保護者の皆様や
指導者でも高校受験をあまり教えていない講師の方は
以前の感覚でお話をしてしまうことがあるようです。

高校受験は非常に難しくなっています。
その一つ目の原因は学習内容が増加したからです。

学校・生徒の変化

学校は以前より生徒さんに勉強させるようになっているように思います。
この変化は特に公立学校で顕著なように思います。

生徒さんも以前より勉強しているのではないでしょうか。

今年のニュースで
「中学3年生の50%以上が英検3級レベルの英語力」を持っているとのこと。
(文部科学省調査)

ということは、単純な計算をすれば高校受験で英検3級を持っているのは「平均的」な英語力となります。
偏差値でいえば「50」というイメージです。

英検3級で加点にならないのもうなづけます。

(ちなみに、この調査では「高校3年生の50%以上が英検準2級レベルの英語力」を持っているともありました。

大学進学率が50%とします。
単純に学力上位から50%ではないと思いますが、
仮に学力上位から50%が大学受験をするとすると、
英検準2級は「大学進学を目指す最低限の英語力」ということになります)

ここまで英語力が上がったのは、
文部科学省の政策、教科書など教材の改善
学校の先生方の指導の賜物、生徒さんたちの学習の成果。

いろいろな原因があると思いますが、
これを単純に「学校が勉強させる・生徒が勉強する」としました。

大きな変化だと思います。

入試問題の難化

今回のテーマとは別の意味です。

入試問題そのものが難しくなっていると思います。
ご自分(お子様)が受験する都道府県の公立高校入試の平均点を30年分くらい調べてみてください。
明らかに低下しているのがわかると思います。

私が塾の仕事を始めた当時、
都道府県にもよると思いますが、「偏差値60」の学校に合格するには
380点、できれば400点は欲しいというイメージだったように思います。

それに比べると、30点は低くなっているのではないでしょうか。
点数でいうと、平均点が60点くらいから50点くらいに変化した感じです。

都道府県によっては、30点代の科目もあったりします。

そういえば、センター試験より共通テストの方が平均点が低くなっています。
全体にそのような流れなのでしょうか。

単純に「一問一答的に知識を問う問題」が少なくなったということはあると思います。
試験そのものが難しくなっているというのも原因だと思います。

まとめ

高校入試も明らかに難しくなっていると思います。
学習内容も、テストの形式も難しくなっています。
そのような中で以前より勉強している生徒さんたち。
そのような中で競争しているのですから、生徒さんも大変だと思います。

20年、30年前の感覚で指導しているとうまくいかないのが現状です。
それに対応していくことが現在求められています。

一方、難しくなっているのはみんな平等です。
今回の内容については、
中学生のみなさんにとっては「当たり前のこと」なのかもしれませんが、
大人たちがついていけない内容なのかもしれません。

私も心して指導にあたっていきたいと思います。

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