立教新座中の問題より 〜地名の覚え方〜
地理の学習では地名を覚えることが必要になります。
皆さんはどのように覚えていますか?今回はそのお話をしていきましょう。
問題
問1 北海道と青森県の県境になっている海峡名を答えなさい。
問2 県境となる河川として適切でないものを、以下より選び、記号で答えなさい。
① 木曽川 ② 熊野川(新宮川) ③ 利根川 ④ 信濃川
問3 県境が引かれている高地・山地・山脈として適切でないものを、以下より選び、記号で答えなさい。
① 北上高地 ② 関東山地 ③ 鈴鹿山脈 ④ 越後山脈
解答
問1
北海道と青森の間にある海です。
津軽海峡
が正解です。
問2
これは難しいかもしれません。
① 木曽川は愛知県と岐阜県の県境
② 熊野川(新宮川)は和歌山県と三重県の県境
③ 利根川は千葉県と茨城県の県境
です。よって、答えは④信濃川。
これは、犀川と千曲川が長野盆地で合流します。
そこから長野県内を流れていきます。ここでは千曲川と呼ばれます。
新潟県に入ると信濃川と呼ばれるようになり、越後平野へと注ぎます。
越後平野では洪水がたびたび発生したため、加工部分を分水しました。
これを大河津分水路といいます。
以上を地図で確認してみてください。
問3
これも意外と知らない方が多いかもしれません。
② 関東山地は東京都と山梨県の県境。ちなみに関東地方と中部地方の境でもあります。
③ 鈴鹿山脈は滋賀県と三重県の県境。意外と滋賀県と三重県が接していることを知らない方も多いです。
④ 越後山脈は群馬県と新潟県の県境。これも関東地方と中部地方の境ですね。
よって、① 北上高地が正解です。岩手県のど真ん中を南北に貫いています。
地形の覚え方
自然の川、山など障害になるものがあるとそれが境になることが多いです。
これは国境でも同じ。
したがって、境になる地名はそこに注目して覚えましょう。
〇〇県と〇〇県の境は〇〇川、というような要領です。
もちろん、〇〇国と〇〇国の国境は〇〇山脈でも同じですね。
そして、境になっていないものはどこにあるかを言葉でも覚える。
先ほどの「北上高地は岩手県中央部を南北に貫いている」などです。
よく白地図で一生懸命覚えている人がいます。
これはとても大切なことです。
しかし、それだけではテストで得点できないということがあります。
場所がわかっていないのです。
だから、言葉にするということはとても大切です。
このようなことを意識して覚えてみましょう!
問題
次の地名を答えてください。
・ 福岡県と佐賀県の県境
・ 埼玉県と栃木県の県境
・ 青森県と秋田県の県境(湖と山地を一つずつ)
わからなかったら、ぜひ調べてみてください。