東京都公立高校入試のしくみ

東京都公立高校入試とは

東京都の公立高校に入学するための試験です。

東京都ではいわゆる「推薦入試」と「一般入試」がありますが、
今回は学力試験が行われる「一般入試」について述べていきます。

調査書

公立高校入試で避けて通れないのが調査書です。

東京都では3年生時の成績を使用します。
まず、9科目の5段階の評価があります。
45点満点ですね。

これを学力試験がある科目とない科目に分けます。
例えば、「国語、数学、理科、社会、英語」の試験がある場合、
上記5科目とその他の科目(実技4科目と言われることが多いでしょうか)に分けます。
もし、「国語、数学、英語」の3科目の試験の場合は、
上記3科目とその他の6科目に分けます。

そして、「試験のある科目」の点数と「試験のない科目」の点数の2倍を足します。
ということは、実技科目の評価が高い方が有利になるということです。

5科目の試験がある学校では、調査書の点数は65点満点になります。
この点数に65分の300をかけて、300点満点にします。

3科目の試験がある学校では、調査書の点数は75点満点になります。
この点数に75分の400をかけて、400点満点にします。

少数以下は切り捨て、この点数が自分の調査書の点数となります。

学力検査

入試当日に受験したテストの点数です。
マークシート方式で東京都内の公立高校は基本的に共通の問題が実施されます。
100点満点で5科目実施します。(学校によっては3科目)

ちなみに、日比谷・国立・西・戸山・青山・立川・八王子東・新宿・国分寺・隅田川の英語・数学・国語、国際の英語は自校作成問題といって、他の高校とは違う難易度の高い問題が出題されます。社会・理科(国際は国語・数学も)は他の学校と同じ共通問題が出題されます。

5科目の試験がある学校は100点満点が5科目ですから、500点満点です。
この点数に500分の700をかけて、700点満点とします。

3科目の試験がある学校は300点満点ですが、
この点数に300分の600をかけて600点満点にします。

少数以下は切り捨て、この点数が自分の学力検査の点数となります。

EAST-J

東京都では2023年(令和5年)入試からEAST-Jと呼ばれる、スピーキングテストが導入されました。
これは事前に受験するもので、6段階で評価されます。
これが20点満点に換算されます。

合否判定

では、合否判定です。

単純に今までの得点を足してください。

5科目の場合、学力検査(700点)+ 調査書(300点)+ EAST-J(20点)=1020点満点
3科目の場合、学力検査(600点)+ 調査書(400点)+ EAST-J(20点)=1020点満点

で計算をします。

勉強で気をつけること

以上、見てきたように、調査書の比率が非常に高いのが特色です。

調査書の点数を上げるには普段からの努力しかありません。
もちろん、先生がどのような点を評価しているかが分かれば、
対策ができます。

つまり、「調査書の点数を上げるテクニック」というものがあるという言い方もできます。

その上で、あえて言いますが、そのようなテクニックを必死に追い求めるよりも、
普段の学習をしっかり行うことが大切です。

具体的には、定期考査で得点を取る、ノートをしっかりと取る、家庭学習をする、
得点が低い、うまくいかないことがある場合、反省して改善をする、などです。

その上で、やったことが先生に伝わるようにすることも必要です。

この点、Soleadoでは授業だけでなく普段の学習もしっかりと見ていきます。
教員経験者もいますので、調査書対策もしっかり行なっていきます。

また、学力検査については、教科書の範囲の知識から出題されますが、
実際の得点を取るという部分の指導をしっかりと行なっていきます。

自校作成問題の学校について、理科・社会は簡単だから大丈夫と思われる方も少なくありません。
ただし、レベルの高い学校ですので、90点以上は確実に得点したいところです。
つまり、ちょっと失敗すると大きく差をつけられる可能性があるということです。
その点数を国語・数学・英語で取り返そうとしても難易度の高い問題ですので、
取り返すことが難しくなってしまいます。

当塾で学力検査対策もしっかりと行なっていきましょう。

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