受験勉強に学校の宿題は意味があるの?
受験生に(受験生以外にも)よく聞かれる問いです。
塾で学習している内容と違う。
受験勉強に邪魔。
色々な意見があります。
その上で、どう考えているのかを述べたいと思います。
学校の宿題ってなんで出すの?
学校の宿題ってなんのためにあるんでしょうか?
まず、学習習慣をつけるため。
そして、学力をつけるため。
これが大きな意味だと思います。
最近たまに耳にする言葉で「自称進学校」という言葉があります。
偏差値トップクラスが「進学校」
その下が「自称進学校」(結構幅が広いように思いますが)というようです。
そして、「進学校」は宿題が少ないが、「自称進学校」はたくさん宿題が出る。
ということも耳にします。
しかし、「自称進学校」の生徒さんたちに宿題を出さなかったときに、
本当に「進学校」と同じように勉強をして、成績が上がるでしょうか?
もしかしたら、宿題をたくさんやらせているからこの成績が出ているのかもしれません。
また、中学受験生もよく宿題に関する疑問を口にします。
こんな簡単なことやっても意味がない、などです。
ところが、そういう生徒さんに限って漢字・計算でのミスが多い。
学校の漢字テスト・計算テストでもあまり得点が取れていないことすらあります。
ならば、学校の宿題(少なくとも漢字・計算)はやるべきではないでしょうか?
知識を身につけるための宿題はきちんとやるべき宿題であり、
意味のない宿題ではありません。
意味のない宿題とは?
本来は意味のない宿題はないと思いますが、
「今やる意味がない」宿題はあるでしょう。
いくつか例を上げます。
難しすぎる宿題
まず、「難しすぎる」宿題です。
手も足も出ないほど難しいのであるならば、
取り組んでもできません。
時間ばかりかかるならば、やらないでください。
先生には「自分には解けない。どうしたらいいか?」と聞いてください。
いくらなんでも正直のそう言って怒られることはないでしょう。
以前当塾に通ってくれた生徒さんで、
高校生の数学で「青チャート」が学校の副教材となり、
宿題で出されていました。
ところがその生徒さんは数学が苦手で、
時間ばかりかかる、ということがありました。
その生徒さんには黄色チャートを買ってもらい、
その上で学校の先生に、青チャートは難しすぎるから、
黄色で範囲を指定してください!とお願いしてもらいました。
すると許可が出て、半年ほど黄色チャートをやったあと、
数学が得意になってきたので、宿題も青チャートにしてもらったということがありました。
学校の評価項目の「自ら学ぶ態度」があるということですから、
成績もそこまで悪くはありませんでした。
受験に関係のない科目・内容
ここは非常に微妙な所です。
例えば、受験に使わない科目。
そして、受験に使うが自由研究のようなもの。
もちろん、やらないわけにはいかないでしょうから、
手を抜いてやることになると思います。
意味がないと感じる本当の理由
ところで、なぜこれらの宿題が意味がないと思うのでしょうか?
上の例を見れば共通することに気が付きますか?
「時間」ですね。
「時間ばかりかかって成果がない」
「受験に関係ないものに時間を取られる」
です。
やはり受験は日にちが決まっていますから、
時間は一番貴重なものです。
そこを判断基準にして宿題と付き合っていってください。
(お勧めするわけではありませんが)
上手に手を抜きつつ、終わらせる宿題があるのは仕方ないと思います。
ただし、基礎知識をつけるような宿題は絶対にやってください。
塾で教えていてとても残念なのは、学校の宿題をしっかりやっていないで、
学校の学習内容ができないことです。
自分ができないものに対して、
「自分は受験生だ、こんなの意味がない」
と言って逃げているのでは合格にたどり着くことは難しいでしょう。
「やるべきもの」は正確に判断していきたいものです。
個別指導塾のススメ
学校はどうしても集団指導です。
公立の小・中学校ではさまざまなレベルの生徒さんがいます。
その中である意味「画一的」な宿題が出ているのですから、
各生徒さんをみたら「合わない」ということが出てきます。
その点、個別指導塾でしたら、生徒さんのレベルに合わせた宿題が出されます。
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