千葉県公立高校入試問題 令和5年 国語
国語で学ぶこと
国語で学ぶこととはなんでしょうか?
「日本語を読み、内容を把握し、鑑賞する」「日本語を書く」
ここまではわかりやすいですね。(ただし、「内容を把握する」なので、契約書や説明書を読むことも入ります)国語の時間に文章を読んだり作文をしたりしています。
さらに、「日本語を聞く、話す」ということも入ります。
千葉県の公立高校入試では国語でリスニングがあるのが特色です。さらに作文があります。この作文がしっかりと条件を読み取らないといけないものです。出題例を見てみましょう。
千葉県公立高校入試問題 令和5年 国語 大問7
何を書けばいいかわかりますか?
まず、2段落構成、10行以内で書きます。初めの段落は2人の意見をまとめればいいですね。次男の段落で自分の意見を述べます。ただし、2人の意見を踏まえたものにしなくてはいけません。
具体的にどうすればいいのでしょうか。
解答例と解説
最初の段落ですが、2人の意見を抽象化してください。
抽象の反対派具体です。つまり、具体的なものをなくせばいいということです。
森さんは、「話し合いの時に、人のどんな意見にも耳を傾け、客観的な意見をいう人」を大人と言っています。一方、沢木さんは「「投票所入場整理券」が届いた人」を大人と言っています。
この2人が言っていることを上に挙げた言葉を使わないで説明してください。
森さんは「その人の態度」で大人かどうかを決めています。一方沢木さんは「社会のルール」で大人かどうかを決めています。
これを初めの段落で書きましょう。
次の段落ですが、自分の意見を2人の意見を踏まえて書くということです。
単純に、自分はどちらに賛成かを書けばいいと思います。
そして、説明するときは具体的な例を挙げるといいですね。
「読む」「聞く」時は、抽象化をする。
「書く」「話す」時は、抽象化したことが言いたいこと、説明するために具体化したものを使う、です。
それでは解答例です。
森さんはその人の態度、内面によって大人
だと感じ、沢木さんは社会で決められたルー
ルによって大人だと感じている。
私は沢木さんの意見に賛成だ。運転免許を
取得したり結婚したりすることができる年齢
は法律で決まっている。社会からその年齢に
なったら大人だと認められ、責任を持つこと
を求められるということだ。自分の気持ちに
かかわらず、そのような行動を求められるの
が大人であると考える。
もちろん、後半の部分は自由に書いて構いません。
得点が取れる対策方法
難しく感じるかもしれませんが、この問題の対策はどうしたらいいでしょうか。
1つ目は気楽に書くことです。
この問題は部分点があります。また、周りの受験生も同じ中学3年生です。
大丈夫、実力にそんなに差があるわけないです。
2つ目は練習をすることです。
たくさん書いて、たくさん添削してもらって。
この繰り返しでできるようになります。
このような指導は当塾でもやっています。
リモートですので、ご自宅から塾と同じ授業が受けられます。
「この問題の対策」というようにピンポイントで指導内容も決められます。
ぜひご利用ください。