主語・述語のある文章とは?
文章記述問題の回答を見ていると気になるのは主語・述語のない文章を書く生徒さんが多いことです。
主語・述語のない文章/ある文章とはなんでしょうか?
日常会話では
A:「今日衝動買いをしちゃったよ。」
B:「何を買ったの?」
C:「エレキギター。」
普通にありそうな会話ですし、特に間違ってはいません。
ところで、この会話文を主語・述語をはっきりさせて書き直せますか?
実は、これ中学国語の内容の一つです。
小学生にもできてほしいものでもあります。
やってみましょう
A:「今日私は衝動買いをしちゃったよ。」
B:「あなたは何を買ったの?」
A:「私はエレキギターを買いました。」
赤で色をつけたのが主語と述語です。
このように主語と述語をはっきりさせることはできます。
ただし、日常会話では前後の文脈、話の流れなどで省略をしています。
省略されても、無意識に私たちの頭は省略された語を補っているんですね。
私たちの頭は賢い!
テストの回答では
テストの回答は基本的にその回答で完結するものです。
そこには前後の流れはありません。
したがって、省略や指示語は使わないようにしてください。
例えば。
問:1970年台前半に日本の遠洋漁業の水揚げが急激に減少しているのはなぜですか?
きっかけとなった戦争に触れながら説明しなさい。
という問に対して、
回答:第4次中東戦争がきっかけの石油危機。
という回答をしたとしましょう。
言いたいことはわかります。
でもね。この文章述語がありませんよね?
文章での回答を求められているのだから、これは丸にはなりません。
回答:第4次中東戦争がきっかけで石油危機が起こり、燃料費が高騰したから。
ここまで書いて欲しいと思います。
まとめ
回答してる時は必死になっています。
冷静でない部分もあるでしょう。
それでも、自分で気がついてなんとかしなければいけません。
「領事裁判権」
「恩賞がなかったから」
これ、両方とも今月私がみた回答です。
「イギリスに領事裁判権を認めていたから」
「元寇で戦った御家人に恩賞がなかったから」
両者、ここまで書いて欲しいと思います。
普段話している感覚でつい省略してしまう気持ちはわかります。
でも、文章で答えを求められた時、
書き終わったら一回呼吸をしましょう。
そして、自分の答えに省略がないかを確認してから次の問に進んでください。