時間配分
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勉強をするときにどのくらいの時間配分をしますか?
よく、どの科目をどのくらい勉強したらいいのですか?
という質問を受けます。
まず、どのくらいの時間をかけるかということを考えてみましょう。
基礎力をつける時期
まず、ある程度範囲学習が必要です。
この時期は「理解するのに必要な時間」を考えて割り振って下さい。
もちろん、無限の時間があれば各科目必要な時間を全て割り振ることができます。
しかし、実際はそういうわけにはいきません。
そこで、割合をある程度決めて下さい。
この科目は20%、この科目は30%などという感じでいいと思います。
あとは、その配分に従って時間を考え、計画を立てていけばOKです。
もちろん、配分を決めるときには
自分にとって苦手な科目か?得意な科目か?ということも大切ですし、
入試における配点というものも考慮しなければなりません。
問題演習の時期
一通りの範囲学習が終わったら、問題演習に入ります。
具体的には過去問演習などがこれにあたると思います。
そして、苦手な範囲があったら、それに対する復習をしなければなりません。
この時期は問題演習をどのくらいするか、で時間を決められます。
1つ60分かかる演習でしたら、とりあえず90分確保し、
演習+答え合わせとどこを復習するかの確認で90分でしょうか。
復習の時間はその都度とって行きましょう。
もちろん、上に決めた時間配分を参考にして下さい。
配点の少ない、得意な科目に多くの復習時間を割いてはいけません。
とは言っても、苦手なところはしっかりと手当てしていくことも大切です。
そのバランスをどう取るか、です。
配点について
3つの例を見てみましょう。
1つ目は中学受験です。
桜蔭中の配点は国語 100点、算数 100点、理科 60点、社会 60点という配点です。
女子学院中の配点は国語 100点、算数 100点、理科 100点、社会 100点という配点です。
同じ女子御三家の一つですが、桜蔭中を目指す受験勉強は国語・算数に重点を置くべきだとわかります。
難易度も国語・算数が非常に高い(理科・社会が低いわけではないです)ので、
国語・算数をどんどんやって欲しいと思います。
しかし、女子学院中は同等にとまでは言いませんが、桜蔭中よりも理科社会に重点を置く必要があるでしょう。
(個人的には社会について、4分の1よりも責任が重いと思って教えていました。)
国語・算数の方が勉強そのものに時間がかかると思います。
従って、社会・理科に使える時間はそれぞれ勉強時間の20%が限度だと思っています。
しかし、桜蔭中を受験する生徒さんはそれより少ないかもしれません。
2つ目は高校受験です。
まず公立高校が第一志望なのか、私立高校なのかによっても違います。
当然公立高校ならば5教科の勉強が必要です。
しかし、私立高校ならば3教科の勉強で済みます。
もちろん、私立高校第一志望でも公立高校を受験するかどうかという問題もあります。
しかし、理科・社会についてどこまで力を入れるのかということを考える材料になります。
特に年明けから私立高校受験までの時期は国語・数学・英語に時間を割くべきでしょう。
一方、公立高校受験の直前は科目適性からも理科・社会に時間を割くことになると思います。
高校受験の場合は、自分の受験科目をよく考えて、
どの時期にどの科目の学習に力を入れるのかを考えましょう。
もちろん、自分の得意・不得意、勉強がどのくらい順調に進んでいるかも
判断で大切な材料です。
3つ目は大学受験です。
これは受験科目と配点が重要です。
単純に国立大学と私立大学だと国立大学の方が若干偏差値が低く出てきますが、
これは国立大学の方が勉強する科目数が多いことが原因です。
3科目偏差値65を取るのと5科目偏差値60を取ること。
どっちが大変かというと、一言で言えませんが、
もし大差ないとすれば、国立大学の偏差値60と私立大学の偏差値65は同等だと言えます。
(だから、GMARCHレベルだと高校3年生から必死になって勉強して合格する生徒さんも見受けられますが、
難関国立大学だとなかなかみられないという違いがあります。)
また、配点も重要です。
昨年当塾をご利用いただいた生徒さんで千葉大の理学部(情報数理)を受験した生徒さんがいました。
来年度の受験でいえば、
共通試験が475点満点
内訳は、英語(100点)数学(100点)国語(100点)理科(2科目で100点)社会(1科目で50点)情報(25点)
二次試験が900点満点
内訳は、数学(600点)理科(150点)英語(150点)
です。
ということは、社会で政治経済を選択したとします。
しかし、共通試験でしか使いませんし、
共通試験は100点満点ですが、それを半分にして合否を判定することになります。
共通試験と二次試験を合わせて1375点満点。そのうち50点分。
仮に、政治経済で60点の実力だとしましょう。
これを80点まで伸ばしても、合否判定では10点しか上がりません。
繰り返しますが、1375点中10点です。
政治経済を20点上げるためにどのくらいの努力が必要でしょうか?
それを数学に使うとどうなるでしょうか?
もちろん、社会科目を全く学習する必要がないとは言いませんが、
実際にどれだけかけるべきかというと多くの時間を割くべきではないと思います。
来年受験する方は情報についても不安でしょうが、
情報は25点満点です。
ということは100点満点が4分の1になります。
情報で20点だったのが40点になっても、判定では5点しか変わりません。
5点は小さい得点ではありませんが、
一方で、そのためにものすごい時間をかけるべきでもないとわかります。
ちなみに、現役生の方(文系)で学校がある時期に社会科目の自学にかけられる時間は
毎日1時間と考えています。
(長期休暇は別です)
ということは、授業を受けている時間を別にすれば
月に30時間自学にかけられれば最低限の時間をクリアしていると思います。
(私立大受験ならばその2倍は勉強して欲しいと思います)
まとめ
勉強時間というのは非常に難しい問題です。
だから、ご自分の受験に必要な科目、その重み、自分の得意科目不得意科目、
どこまで学習が進んでいるかを考慮して決めて行きましょう。
特に、受験における配点については意外と把握していない受験生が少なくありません。
情報はしっかりと把握した上で受験勉強をして行きましょう。